肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ソブリアード10人目 ペガシス30μg(6分の1)週1回 コペガス200mg(3分の1) 74才 SVR12週達成 2013.10.19作成

2014年10月19日 | インターフェロン療法について
 
2014年1月から開始した患者さん。74才の女性の方でした。
その前から3年くらいペガシス30μg毎週(6分の1)の少量長期を実施していた方で、陰性化を繰り返しては再燃という方でした。なので、ソブリアードを追加するだけでも効果的と予想ができました。ラエンネックの注射も副作用を軽減してくれている気がすると話していました。
ただ、インターフェロンはこれ以上増やすと下痢の副作用が強くなるため、この量が限界、リバビリンも増やすことは副作用の増大が予想されるため200mg(3分の1)でソブリアードとしました。ベースが12分の1ということになり
結果、副作用は増加することなく、24週を終了できて、終了後12週目も陰性化が持続しています。このまま陰性でいてほしいです。
週1回続けていたインターフェロンから現在開放されているので、体調も良好で。元気になって行ってる感じです。
 
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ソブリアード8人目 ペガシス45μg月一回 コペガス200mgで開始した 66才女性の患者さん 追記2014.10.19

2014年10月19日 | インターフェロン療法について
 
慢性肝炎(C型)genotype1b、高ウイルス量で、66才女性の方。心房細動発作を起こしやすい患者さん、ウイルス量は6.3から最高で7まであった方です。血小板は8万前後で、肝硬変に近い状態の方だったので炎症を抑える治療をできるだけ頑張りたいと副作用が出ない量でチャレンジして、ペガシス45を単独で月一回でもウイルス量が1.2未満検出ありまで下がっていた方なので、心房細動が起きてるときには休薬して体調を整えながらしていました。今回も体調が良くなってきたことから再開を希望され、ソブリアードを是非やってみたいとのことで、2013年12月からペガシス45μgとコペガスを200mg毎日投与して、貧血などの副作用も起きないことを確認し、2014年1月8日からソブリアードを連日で追加しました。ペガシスコペガスを1カ月した時点でウイルス量3.2まで下がってくれていて、ソブリアード開始から2週間でウイルス量を測定したら、1.2未満検出せずとウイルスが血中から消えてくれました。陰性化したことだけでも初めてなので患者さんは喜んでくれています。今のところこれなら大丈夫とつづけられています。
少しでも、肝内のウイルスが減ってくれて、最終的に陰性化してくれたらと思います。
2014.5.16
2ヶ月目に入り、倦怠感が強くなってきたため、コペガスを休薬し、経過を診ていますが、あまり変わらずとのこと。何とかしのげているので継続。3ヶ月のソブリアード終了した時点では、右肩の痛みが出てきているとのことで心臓とともに経過を診ています。
2014.8.27
6月25日に治療を終了、一ヶ月後は陰性化、2ヶ月目の診察では少し気持ちが落ち込んでいるとのことでしたが、治療後の影響ではなさそうです。
2014.9.25追記
終了後2ヶ月後も陰性化持続 症状も落ち着いている
2014.10.19追記
終了後3ヶ月目も陰性化持続。調子はOKです。

 
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ソブリアード(5人目)の前にペガシス9(20分の1)からチャレンジした患者さん 2014年1月~ 2014.10.19追記

2014年10月19日 | インターフェロン療法について
 
65才女性の方、2014年1月からソブリアードを開始しました。
この方の場合は、以前に標準量のペガシスとコペガスで陰性化して再燃、皮膚症状が強かったので、標準量のペグイントロンとレベトールを次にチャレンジして無効だったかたでした。
でも、発がん抑制を急ぐ必要がある方だったので、今回2013年12月からソブリアードに向けてインターフェロンができるか試しましょうとペガシス9の週1回とコペガス200毎日から開始、再燃だったのに1週間でウイルス量が5.3から3.2と2LogIU/ml下がり、ソブリアードを開始、この時点ではペガシス90とコペガス200にできました。それでもペガシス半量コペガスは5分の一の量です。その後陰性化は持続。6月末に終了し。終了後一ヶ月目陰性化を持続しています。
皮膚症状が悪化したため、途中でステロイド20mgを使い漸減して5mgで維持し中止としています。終了後は体調も戻っています。脱毛は終わってからの方がはっきりしているとのこと、ソブリアードの場合は6ヶ月経ってからの脱毛が多いようです。

陰性化を経験してる患者さんで、次の治療が非常にウイルスの低下が早い方を何例も経験しています。ときどきウイルス量は戻るから意味がなかったと受け止めている患者さんや医師の話を見かけますが、やった分ウイルス量が減っていると思われる患者さんがいます。なので、あきらめないで少量で反応が出たらラッキーです。

少量からで副作用を軽減してためして、本格治療へ移行することも可能な場合があります。インターフェロン療法の工夫です。副作用を出さない用にしてみたい方はこういった工夫もあることを先生と相談してみて下さい。
2014.8.29作成
終了後3ヶ月目も陰性化が持続しています。このままSVRになって欲しいです。2014.9.25追記
終了後4ヶ月目も陰性化が持続しています。2014.10.19追記