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肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ハーボニー開始で気になる症状 ソバルディも共通な感じ ふらつきやうつ状態には要注意

2015年09月25日 | C型肝炎ウイルスの治療
 
 ソバルディとハーボニーを使いっていて気になる症状、注意すべき症状のある患者さんの状態報告したいと思います。参考になれば幸いです。
ハーボニー11例目 68才女性 1b 高ウイルス量 5.1
背景 ペガコペ少量で陰性化するも再燃、少量長期などもチャレンジしていた方
   シメプレとペガコペ少量で陰性化するも 終了後16週目で陽性化
   2014年12月3日水 バニヘップ試みるも 陰性化ならず中止
      1月21日追記 6週目RNA4.0 2月14日追記 8週目RNA2.7
   今回のハーボニー待ちとした
9月25日追記  ふわふわ感が出てきてあまり調子よくない
       10日から飲み始めて、8時のんで11時にすごいだるみがでて1時間くらいでおさまり
       1週くらいででなくなってきた。
       IFNのときの倦怠感とは明らかに違ってすっきりいしてるけど、具合悪い感じだったと
       食欲も落ちているが、IFNほどではないので、治療中にお出かけできてるのは
       とても嬉しいと
       2週目からふわふわした感じと立ちくらみが有り気を付けている。
       具合悪いときはワイパックスとレンドルミンでしのげている寝れているとのこと。
       副作用が出やすかったひとには要注意であることは間違いなさそう。

上記の患者さん、少量のペグインターフェロンやリバビリンでも、ふらつきやいらいら倦怠感などの副作用が出やすいかった方です。ソフォスブビルを含むソバルディやハーボニーが初回の若い方であればあまり問題にならないかも知れませんが、過去の治療で大変苦労したことがある方については、ふらつきやうつ状態などの副作用については要注意で対応する必要があると思います。もちろん出ない方の方が多いですが出る場合があると意識しておくことは大切かなと思います。インターフェロンの時にでるうつ状態などと比べると軽いですがそれでも患者さんにとっては、非常に辛い症状であると考えています。