朝鮮ラブホテル

昔むかしだけど、僕の所属してたある劇団が、招聘公演として韓国を訪れたことがありました。僕は行かなかったのですが、幹部７名（くらい）と役者が５名が韓国はソウルから田舎にかけてを約７日間まわったらしいのですが、ソウルを除いた上演地での宿泊がすべてラブホテルであったという笑い話を思い出していました。先方の担当者もそれについては随分と恐縮されていたらしいのですが、何しろ普通のホテルがないらしく、しかし何故だかラブホテルだけは田舎にもかかわらず充実しているという彼の地を当時の僕は不思議な国もあるものだと驚いていたものでした。

ここ北川温泉（ほっかわおんせん）の歴史は古く、まあ、伊豆はどこを訪れてもこんな感じなのですが、宿泊施設も充実しているのにも関わらず、僕はこうして元ラブホテルに一人泊まるというみっともない事態に遭遇してしまい、こうして我とわが身を恥じてはみても、他の宿泊者に外人さんが多いことに気がついて（白人）、そしてそれらのお相手が必ずといってよいほど黒髪のアジアン、朝鮮売春婦だと気づいたときにはこうして温泉にも入らず部屋に閉じ篭り、葉巻を深く吸い込みながら伊豆の紺碧の海を眺めつつ、明日の帰京を心待ちにしているといった次第であります。

16:08 2012/10/27　北川温泉　looxu