昨晩、会員制のネットTVで「ハンニバル」を再見しました。記憶なんて全てを美化しちゃうから、そう、この映画を美化し続けていました。原作を描ききれていない、なんとも消化不良というのが、当時も今回も僕の感想です。もっとよいものだったと記憶していたのですが…。アンソニー・ホプキンスが良いこと。冗長な台詞がとても似合うこと。舞台のフィレンツェが美しいこと。これらをトレードしても、そもそも原作にある危うい香気がそもそも無くて、目眩を起こさせるような臨場感というものが希薄で(アンソニー・ホプキンスのみ持っている)、以てこれは原作とは似てもにつかぬとんだまがい物であり、そう、当時も僕は怒りに震えていた気がします。気がするだけです。
まあ、いってもきりがないことですけどね。
H26.4.19 16:38 深川 LYNX