
仕事帰りの門前仲町。寒いせいか、無性に脂っこいものが食べたくなり、久しぶりに「らーめん弁慶」へ立ち寄った。およそ1年ぶりだろうか。
早速入店し、食券を買ってタオルとグラスを手に立ち食いカウンターへ向かう。あれ、床がきれいになっている。以前は脂でツルツルしていた気がしたが、気のせいだっただろうか。グラスに水を注ぎ、タオルで顔と手を拭く。注文はラーメン、麺柔らかめ。厨房には「白麺やわ」と伝わっているようだ。
ここで、今回の注文に何か違和感を覚えていた。久しぶりだから何か忘れているような…。まあ、どうでもいいか。
10分ほどでラーメンが運ばれてきた。その間、いくつかの注文が飛び交っていたが、特に「麺やわ」の注文が多かった。麺は硬めに茹でると旨味が引き出せず、美味しくないことに気づいた人が多かったのかもしれない。博多ラーメン系の麺は硬めの方が歯ごたえがあって美味しいのだが。
さて、実食。あれ…スープが水っぽい。そうだ、「もやし抜き」を頼むのを忘れていた。もやしの有無でスープの塩気や粘度、脂の量に大きな差が出る。特にまだ寒い日には、スープの塩気が薄く感じてしまう。しまったしかも、脂も「ぎたぎた」ではなく、少なめだ。
とはいえ、さすがは弁慶。多少水っぽくても、美味しいスープを味わわせてくれる。麺は柔らかめというより茹で過ぎで、ふにゃふにゃ。これは失敗だった。そもそも、店員は麺硬めをデフォルトにするのをやめて、マニュアル通りの茹で時間で茹で、昔のようにしっかりと湯切りをすれば良いのだ。湯切りの適当さはスープの水っぽさに直結する。店の良し悪しは厨房を見れば分かる。昔の弁慶は大きなモーションの湯切りを何度も繰り返していた。人が変わるたびに湯切りの仕方も変わり、今は省エネ的な湯切りになってしまっている。

もう少し暖かくなったらまた来よう。次は麺普通、もやし抜き、ぎたぎたで注文する。
2025/03/09 12:09 湯沢町 634モデル