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サムティHD(187A)上場廃止

2024-10-11 21:17:58 | 投資
サムティHD(187A)上場廃止

週末金曜日、大引け直後に大きなニュースが流れてまいりました。サムティHD(187A)がシンガポール系投資ファンドからTOB*を受けて、株式取引が一時停止になったとのことです。株価は大きく上昇し、本日引け値で3,080円(+10.2%)と高騰しています。
 *TOB:株式公開買い付け

サムティHDの株式はTOB成立後に上場が廃止されるとのことです。 今年6月にサムティ各社がHD化して上場したばかりだというのに、このTOBは、不動産業界の競争が激化し、厳しい状況にあることを示唆していると考えられます。

◆新型コロナウイルス感染症の影響
パンデミックにおける経済活動の停滞によって不動産業界は大きな影響を受けました。リモートワークの普及によって、オフィス需要が減少し、住宅市場でも地方移住などに関心が高まるなど、従来の需要構造が大きく変化しました。

◆建築コストの高騰
建材費や人件費の上昇によって、建造物の建設コストが上昇しています。住宅価格は特に都市部で上昇し、消費者の購買意欲が減退した可能性が大きいです。

◆人口減少と少子化、核家族化
わが国では少子高齢化が進んで、人口が減少しています。特に若年層の減少は、住宅需要の低下につながっており、不動産市場の縮小を招きます。ただし、世帯数は核家族化が進んでいるため増加傾向にあります。

・悪い傾向
単身世帯の増加は、ワンルームマンションの賃貸需要を押し上げ、結果的に不動産業界の収益構造を変化させています。不動産業界の収益安定には、ファミリー層向けの3LDKなどの大規模な物件の需要が不可欠です。

・良い傾向
中古住宅市場・リフォーム、リノベーション需要は堅調なようで、明るい兆しもないわけではありません。地方自治体による移住促進策やテレワークの普及によって、地方への移住者が増加しています。地方の不動産相場は、都市部とは異なる動きを見せています。

◆まとめ
サムティHDは混乱する業界にありながらTOBに活路を見出したのかもしれません。個人投資家は今回の件についてあわてふためいたかもしれません。僕もそうです。株主としては、高額の配当や魅力的な株主優待を期待するのは当然ですが、企業の経営状況の変化に伴い、投資戦略の見直しが必要になることもあります。

いままでよくやってくれた企業でした。サムティさんこれからもがんばってくださいね。

2024/10/11 20:54 湯沢町での風呂上がり Pad6


 
 


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