ケック望遠虚による観測で、約61光年彼方に褐色矮星が検出され、
年齢や組成だけでなく、これまで理論モデルに頼っていた褐色矮星の質量も、
軌道の観測から直接求められたそうです。
褐色矮星
質量が小さく、
天体の中心で核融合反応によるエネルギーを生み出すことができない。
そんな天体が褐色矮星です。
惑星と恒星の中間的な存在で、
天体の進化を調べるうえで重要な対象になります。
でも、持続的な核融合反応が起こらないので、
明るさはどんどん失われることに… なので研究は非常に難しいんですねー
連星系“HD 4747”
今回の研究ではケック望遠鏡による観測で、
くじら座の方向約61光年彼方の7等星“HD 4747”の周りを回る、
褐色矮星“HD 4747 B”を発見しています。
実は“HD 4747”には、過去18年に及ぶ精密なスペクトル観測から、
伴星の存在が示唆されていました。
この連星系で、
中心星と褐色矮星が同時に同じ材料から作られたと考えれば、
褐色矮星の年齢や組成を推測することができます。
また、直接観測で軌道が分かれば、
質量も求めることができます。
とくに、これまで質量は理論的な進化モデルを使って計算されていたので、
観測から質量が求められればモデルを検証することもできるんですねー
軌道の分析から、
“HD 4747 B”の質量は木星の約60倍と計算されます。
この数値は、
理論的な見積りである木星の72倍という値をかなり下回っていました。
もちろん計算には数パーセント程度の誤差はあります。
でも今回の研究は、
理論モデルの検証と改良、
さらに系外惑星のモデル構築にも役立つ成果になるようです。
年齢や組成だけでなく、これまで理論モデルに頼っていた褐色矮星の質量も、
軌道の観測から直接求められたそうです。
褐色矮星
質量が小さく、
天体の中心で核融合反応によるエネルギーを生み出すことができない。
そんな天体が褐色矮星です。
惑星と恒星の中間的な存在で、
天体の進化を調べるうえで重要な対象になります。
でも、持続的な核融合反応が起こらないので、
明るさはどんどん失われることに… なので研究は非常に難しいんですねー
連星系“HD 4747”
今回の研究ではケック望遠鏡による観測で、
くじら座の方向約61光年彼方の7等星“HD 4747”の周りを回る、
褐色矮星“HD 4747 B”を発見しています。
実は“HD 4747”には、過去18年に及ぶ精密なスペクトル観測から、
伴星の存在が示唆されていました。
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褐色矮星“HD 4747 B”(中央下の光点)。 中心の十字の位置に中心星“HD 4747”があるが、 星の光を隠して観測しているので黒くなっている。 |
この連星系で、
中心星と褐色矮星が同時に同じ材料から作られたと考えれば、
褐色矮星の年齢や組成を推測することができます。
また、直接観測で軌道が分かれば、
質量も求めることができます。
とくに、これまで質量は理論的な進化モデルを使って計算されていたので、
観測から質量が求められればモデルを検証することもできるんですねー
軌道の分析から、
“HD 4747 B”の質量は木星の約60倍と計算されます。
この数値は、
理論的な見積りである木星の72倍という値をかなり下回っていました。
もちろん計算には数パーセント程度の誤差はあります。
でも今回の研究は、
理論モデルの検証と改良、
さらに系外惑星のモデル構築にも役立つ成果になるようです。