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“スペースシップ2”が再突入システムで初飛行

2017年05月09日 | 宇宙へ!(民間企業の挑戦)

民間による宇宙旅行の実現。
このために設立された会社がヴァージン・ギャラクティック社です。

ヴァージン・ギャラクティック社が開発中の宇宙船“スペースシップ2”は、
ロケットで打ち上げるのではなく、航空機“ホワイトナイト2”に吊るされて離陸。

上空で分離した後に、“スペースシップ2”のロケット・モータが点火され、
一般的に宇宙とされている高度約100キロまで上昇するんですねー

ただ乗客が宇宙空間を体験できるのは数分間で、
その後“スペースシップ2”は、地球を1周する前に飛行機のように地上に帰還する、
サブオービタル軌道を飛ぶことになります。

今回、カリフォルニア州で行われた試験飛行で“スペースシップ2”の2号機(ユニティ)は、
4回目になるグライダー飛行を実施。

“ホワイトナイト2”に吊るされた“スペースシップ2”は、
約1万5500メートル上空から、再突入システムを利用した初飛行に成功したんですねー
  再突入システムは2014年の機体事故以来のテストになり、
  この事故で1号機が失われることになります。

  “スペースシップ2”の事故は、安全対策の不足と操縦士のミスが原因
    

この再突入システムは“フェザー・システム”と呼ばれ、
機体後部のテールを上方に跳ね上げる動作をします。

宇宙からの帰還時に使用されるもので、
主翼の後ろ半分を約60度ほど立てることで機体面積を大きくし、
降下のスピードを抑えつつ、機体を安定させることができる機構です。

最新の予定によると、
2人のパイロットと6人の乗客が搭乗可能な“スペースシップ2”が、
商業飛行を行うのは2018年末のこと。

ただ、現時点でのチケット価格は1人あたり約2800万円もするそうです…


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