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モバライダー mobarider

惑星に生命が存在できる条件。 恒星からの距離以外にもあったようです…

2016年08月25日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
“ハビタブルゾーン”にあるというだけでは、
惑星に生命が存在できる条件としては十分では無い、という研究論文が発表されました。

他の条件として何があるのでしょうか?

どうやら、惑星誕生時の内部の温度も重要になってくるようです。
惑星内部の温度測定のイメージイラスト


距離以外の条件

惑星上に生命が存在できるかどうかの指標として、
「中心にある恒星からの距離がほど良く、惑星表面に液体の水が存在すること」が、
重要だと考えられています。

太陽系の場合だと、金星は太陽に近すぎるし、火星は反対に遠すぎることになります。

まさに地球こそがこの範囲にある惑星になり、
こうした距離範囲のことを“ハビタブルゾーン”と言います。

でも、惑星が単に“ハビタブルゾーン”に位置しているだけで生命が存在できるのでしょうか?

どうやら“ハビタブルゾーン”だけでは条件としては十分では無いようです。


惑星の内部温度が重要

他の条件として、惑星が作られた時点での内部の温度も重要な要因になるようです。

これまで、地球のような惑星の内部の温度は、
マントルの対流によって自己制御ができると考えられてきました。

自己制御が働けば、誕生時に惑星が超低温や超高温の状態でも、
やがて適温に落ち着くことになります。

でも、これまでの地球の進化に関するデータを集めた研究の結果によれば、
地球のような惑星ではマントル対流の影響は、
わずかなものでしかないことが示されることになります。

地球のような惑星は巨大衝突を繰り返して作られたと考えられていて、
その場合、惑星の大きさや内部の温度は非常に多様なものになります。

マントル対流による自己制御が働けば、どんな惑星も適温になるのでしょうが、
この研究結果では、そうしたことは起こらないということになります。

つまり初期の地球の温度は、高すぎることも低すぎることもない範囲にあったので、
いまの適温な環境があるということです。


こちらの記事もどうぞ ⇒ 太陽を2つ持つ惑星に生命は存在するか? 水が液体で存在できる領域に惑星を発見



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