akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

速水御舟展

2009-11-21 | 映画・芸術・エンターテインメント
公演前日ではありますが、速水御舟さんのお孫さん(戸籍上は御舟の養子になっていますが)にお誘い頂いたこともあり、新しくなった山種美術館で開催中の速水御舟ー日本画への挑戦―展へ行って参りました。
大盛況ですごい人混みでした。大好きな画家ですが、間近で拝見する作品はやはり素晴らしく、一点一点、じっくり鑑賞させていただきました。森羅万象、ものをみる目とその筆の優しさ、確かさ、細やかさ、静謐さと情熱。そしてあくなき挑戦。
超有名な『炎舞』はもちろん、富士や桜、椿、牡丹の花々などを見に、開期中もう一度伺うつもりです。

御舟は25歳の時に電車に轢かれて片足を切断していましたが、その事故の時ですら「自分の事はいいから、迷惑がかかるので電車を走らせて下さい」と云ったそうです。後ろに倒れていたから一命をとりとめたものの、前に倒れていたら即死だったとか。描くべき使命があって得た命。無我、無心に描く中には解脱に近いような恍惚があった気がします。昭和10年40歳の若さで亡くなっていますが、戦争中の不自由を生きずに済んだのは画家としては幸運だったのかもしれません。

今日はCMソングでお馴染みののこいのこさんやパーソナリティ沖直美さんらとご一緒させていただきました。やっぱり本物を見るのがいいわねと、のこさんも一つ一つに感動しながらじっくり鑑賞なさっていました。のこさんといろいろお話して「画も人なり。声も人なり」と改めて感じた日でした。速水氏にはいつも活弁公演にいらしていただき、様々な方をご紹介いただいて本当にありがたいです。

ぜひ御舟の魂と才能に触れに行ってみて下さい。
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