akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

11/28茨城県那珂市無声映画上映会

2006-11-28 | 活弁
28日(火)、茨城県那珂市中央公民館ホールで無声映画上映会を開催いただきました。
那珂市商工会が一年にわたって開催してきた講座「なかカレッジ」の最終日ということで、「芸術学」の講師としてお招き頂き、100人を越える方々に『チャップリンの移民』と小津監督の『生れてはみたけれど』の活弁上映を御覧いただくことができました。
主催下さいました那珂市商工会女子部と那珂青色申告会女性部の皆さまに感謝申し上げます。
私の母ほどの方々も多く、恐れ多かったのですが、女性のパワーと頼もしさに感動した一日でした。本当にありがとうございました。
初の茨城公演でしたし、もっとゆっくりできたらよかったのですが、御挨拶もままならないほどでそればかりが心残り…。

夜、都内に帰りついてから、江戸っ子の先輩のお誘いにのり、その足で鷲神社の酉の市へ。すごいにぎわいでした。背丈ほどもある熊手を持って歩く人もいて。(私が持ち歩いていたのは水戸名産の天狗納豆…)お天気も肌寒さもちょうど良く「お酉さま日和ね~」と先輩たちは上機嫌。久しぶりに千束から浅草まで歩きました。ライトアップされた浅草寺もきれいでした。




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かわさきデジタルショートフィルムフェスティバル

2006-11-26 | 活弁
昨日25日はKSP(かながわサイエンスパーク)でのかわさきデジタルショートフィルムフェスティバルで無声映画上映。弁士として出演させていただき活弁を多くの方に御覧頂く事ができました。
今年でこちらでの活弁も3年目となります。デジタルフィルムの可能性や実験性を幅広く模索していくこの映画祭で、活弁というアナログな映画文化をご紹介いただけることを本当に嬉しく有り難く思います。『ロイドの巨人征服』を多くの方に楽しんでいただき、懇親会でも何人もの方とお話させていただくことができました。
デジタルな世界の可能性。アナログ世界の可能性。監督さんや受賞者の方々との話の中でなにかまた面白いことができそうな気がしてきました。
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OTEMACHI CAFE『生れてはみたけれど』

2006-11-24 | 活弁
今日は久しぶりにすろ~しねまと大手町カフェ主催の活弁シネマライブ。小津安二郎監督の『生れてはみたけれど』に、今回もFEBOのお二人、小沢あきさんと永田雅代さんが素敵な生演奏をつけて下さいました。
私自身があまり多くの方に公演の御案内ができず申し訳なかったのですが、遠くは広島からもたくさんのお客さまにいらしていただき、盛況のうちに終えることができました。いらして下さった方々、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

先日の蓼科高原映画祭にいらして下さった方、茅ヶ崎館で観て下さった方、朗読会等に足を運んで下さった方、そしてすろ~しねまのリピーターの方々。また友人たちを連れていらして下さってお声をかけて下さり、本当に大きな励ましをいただきました。

今回は、北区活弁教室の生徒さんたちも親御さんと一緒に来てくれました。『生れてはみたけれど』は、子どもの目にも親の目にも、楽しく見応えのある作品。立場や年令によって、得るものも様々です。ともども感激して下さっていましたが、さて、帰りに親子でどんな話をしながら帰ったのか…。明日の教室で聴いてみます。

はままつ映画祭のプロデューサーさんは、わざわざ映画祭事務局に届いた手紙を届けて下さいました。映画祭で「三大喜劇王」の活弁を観てくれた子どもたち、そして親御さんからの感激の手紙や絵が入っていました。活弁をさせていただいている喜びと責任を感じる瞬間です。ちょっと紹介させていただきます。

○<無声映画楽しい>このあいだの無声映画、とってもとっても面白かったです。どうもありがとうございました。私は黒白の映画は、初めて見ました。もちろん、音がない映画も初めてです。終わった後も、また見たいなっ、また見たいなっとずっと思っていました。また浜松でもやって下さい。お願いします。今度は、家族で見に行きます。(小6)

○9月18日、なゆた浜北で初めてお会いしました。私は活動弁士という職業を知りませんでしたし、無声映画というものも見た事がありませんでした。その日初めて見て、とても面白いものだと知りました。一人でいろいろな声をこなす姿。ステキでした。「世の中にはこんなにもステキなものがー…」と思った時でした。また公演があったら観に行きたいです。またやって下さい。これからも頑張って下さい(小6)

○キートンの川のばめんがおもしろかったので絵をかきました。もっと見たかったです。カラーがないのが不思議だったのでしつもんしました。さっちゃんまたきてください。(小2)

ーこの「さっちゃん」って、ささきのさ?ってことか…とほほ笑みつつ、お母さまの言葉を

○楽しい時間をありがとうございました。笑いはいつの時代も共有できて、こうして改めて観ると今のものよりずっと洒落ていて、洗練された面白さを感じました。息子は7歳ですがチャップリンや寅さんが好きなので連れて行きました。とても楽しそうで、子どもたちにもわかる楽しさがあることを改めて知りました。学校へもぜひ来ていただけるといいですね。(母)

そう。ぜひ学校へも。ぜひもっとたくさんの子どもたちに、子どものうちに、観てほしい。
学校での公演は、私がもっとやっていかなければと思っている仕事の一つです。

いじめによる自殺等が社会問題になっていますが、子どもたちの感性が柔らかいうちに、私が多少「活弁」を通して子どもたちに与えることがきるものがあるとしたら、なんだろうと考えます。
普段触れることのない未知の世界の体験。生身の人間の表現力や想像力の豊かさ。
作品に表された愛や希望や勇気。「時代」や「時間」は流れていて、今が絶対ではない事。
すかっとした笑い。
自分の知らないものに出会い「すごい!」と思った時、「面白い!」と思った時、心を動かされた時、どんな子どももそこになんらかの敬意を払わずにはいられないと思うのです

『生れてはみたけれど』の子どもたちは、取っ組み合いのケンカをしながらも、みんな明るくたくましく元気いっぱいで、そして根が優しくて素直です。ガキ大将を中心にしたコミュニティと仲間意識、対抗意識は、とても微笑ましく、いつも子どもたちの生命力の輝きを感じさせてくれます。
来月は、母校の中学校でも公演させていただきます。楽しみです。
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城畔同窓会(鶴岡工業高校)

2006-11-12 | 酒田・庄内・山形
酒田のお隣、鶴岡市の鶴岡工業高校「城畔同窓会関東支部の集い」に来賓として出席させていただきました。酒田東高校の理事としての出席だったのですが、夏に他界した伯父の母校でもありその校風や気風を感じることができて非常に光栄でした。

5年に一度の関東支部総会(関東に18支部)ということもあって、とても盛大でした。虎の門パストラルの大会場に、来賓、イベント出演者含め400人もの方々。「ものをつくる」という立場で社会貢献し、後輩を育ててきた方々の力強さと誇りがみなぎる会でした。

地方は少子化で、どこも学校再編を余儀無くされています。
我が母校も同じ。小学校はすでに統廃合でなくなり、大好きな中学校の名前もなくなる危機にあります。高校も、酒田は工業高校や商業高校が一緒になる予定ですが、鶴岡工業は独自のカリキュラムを早くに導入し、なんとか生き残りを賭けているとのことでした。公立高校といえども、特色を出し価値を高め、ブランド化をはかれなければ厳しい時代です。

ほぼ100%の就職率。生徒さんの考案した車椅子用のノーパンクタイヤも実用化され、生徒制作のエコ電気自動車が鶴岡市内を走っているとか。ますます活躍してほしいと嬉しく思いました。

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児島公演、素敵なサプライズ

2006-11-07 | 活弁
贈り物がありました。昨年、倉敷景観地区の路上で出会った時計のアクセサリー屋さんが、当日、開演前に手作りのペンダントとイヤリングとブローチを携えて楽屋を訪れて下さったのです。なんと嬉しい事でしょう!!さっそく、公演の際に身につけさせていただきました。
彼は甲怒緑郎さん。壊れた時計たちを分解し、アクセサリーとして新たに生まれ変わらせるアーティストです。祖父がバイオリン弾きで、活動写真の楽士をしていたというので、昨年の出会いに感激したのですが、今年も素敵なプレゼントと感激をいただいてしまいました。
おそらく太陽と月と星をイメージして特別に作って下さったのだと思います。なんだか、時間を行き来できるパワーを宿しているようで、活動弁士という時の伝道師に扉を開けさせてくれそうなアイテムです。小さな宇宙を身につけて、力をいただいた公演でした。
昨年の日記http://blog.goo.ne.jp/mokuren223/d/20051106
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無事終了 「蓼科高原映画祭」「児島文化祭」

2006-11-06 | 活弁
昨日の蓼科高原映画祭、今日の倉敷市児島公演、盛況に終えることができ、ほっとしています。とにかくたくさんの方にご覧いただけて、縁することができて感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

◆11月5日(日)の長野県茅野市<第9回小津安二郎記念蓼科高原映画祭
新星劇場で午後3時から『東京の合唱』の活弁上映。
茅野市市民会館で午前中に上映された「鏡の女たち」終了後、吉田喜重監督と女優岡田茉莉子さんのトークがあり、私は岡田さんへの花束プレゼンタ-を務めつつ、ステージに御紹介頂きました。
『東京の合唱』の主演俳優岡田時彦さんは茉莉子さんのお父様。茉莉子さんが生まれてまもなくお亡くなりになったので、直接の記憶はないとのことですが、この『東京の合唱』はアメリカの映画祭で御覧になって多くの観客の反応とともに感動した記憶が鮮明に残っているとお話下さいました。私の御紹介もして下さり、「これからも父の出演した映画の活弁をずっと続けていって下さいね」と励ましの言葉までいただき感激でした。
岡田時彦さんはシリアスな2枚目からちょっと滑稽な3枚目まで幅広い役をこなす、哀愁と軽妙さを兼ね備えた役が得意な、とても素晴らしい俳優でした。サイレント時代の作品しかないのが残念ですが、彼の作品をこうして活動弁士として語らせていただけることが本当に嬉しいのです。
うちのマネージャーさんの名前は「時彦」ですが、御家族が岡田時彦さんのファンで名付けられたというのですから不思議な縁です。

おかげで、新星劇場での『東京の合唱』もたくさんのお客様に御覧頂くことができました。
永田雅代さんの生演奏付き。以前彼女がこの『東京の合唱』のために購入した年代物の足踏みオルガンとキーボードを映画館に運び込んでの共演となりました。おそらく楽しんでいただけたのではと思っています。
この映画祭は上映作品もけっこうあり、監督や出演者のゲストトークもあるので、映画ファンが毎年遠くからもいらしています。前日からゲストでいらしていた『地下鉄に乗って』の篠原哲雄監督が、『東京の合唱』上演後、「非常に面白かった」と声をかけて下さいました。
お声をかけて下さったお客さまも多く、反応が嬉しかったです。お手紙、メール下さった方、ありがとうございました。

市民の力で作りあげてきた、とてもいい映画祭でした。来年は10周年。盛大な映画祭になりそうです。

◆11月6日(月)岡山県倉敷市児島<第2回児島公演活弁シネマライブ>『猛進ロイド』。
児島文化センターホールでの開催、倉敷市児島市民文化祭実行委員会の皆様にたいへんお世話になりました。

昨年第一回を成功させていただき、会場を大きなホールに移しての開催。400名を超える方々を動員下さり、おかげさまで、会場は温かい笑いに包まれました。
初めて御覧になる方も多い中で、『猛進ロイド』を楽しんでいただけるだろうかという不安もどこへやら、ノリのいいお客さまの反応につられ、語っている私まで吹き出しそうになったシーンも。

ロイドの長編は最初は主人公の性格よろしく展開ものらりくらりですが、ひよわで内気な主人公がひとたび奮起してからはどんどんスピードがアップし、ラストシーンに向けて息もつかせぬ爆笑の疾走が展開します。
名作『卒業』を生み出した、あの花嫁を奪い去って行くラストシーン。スカッと笑って終われるのがロイドの魅力です。

多くの方の支えと御尽力があって実現したお話を打ち上げの中でまた伺いました。
また観たい、また観てもらおうよ、と動いていただけることは、なんて幸せなんだろうと思います。まだまだ未熟ですが、芸も心も磨いていかなければと思っています。
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「高瀬舟」朗読と秋の中華料理会食

2006-11-04 | 映画・芸術・エンターテインメント
神楽坂の中国料理「天水」で、「朗読と秋の中華料理会食」にお招きいただき、朗読をさせていただきました。森鴎外の「高瀬舟」と、民話小話を二つほど。

「高瀬舟」は、森鴎外が大正5年に記した彼の代表作である。遠島の刑で「高瀬舟」に乗り護送されていく喜助の佇まいや話に、同心の庄兵衛の心が動かされていく。
人間の欲にはキリがない。だが、喜助は貧しく他人から見れば恵まれぬ人生を送ってきていながら、境遇を嘆きもせず、できるだけのことをやって、そして足る事を知っている。
もう一つ。罪を問われた弟殺し。今でいう安楽死の問題である。不治の病にかかり、兄を楽にしてやろうと自分で咽笛をかききった弟が、死にきれずに血を流しながら苦しんでいる。「早くかみそりを抜いてくれ」と苦悶し懇願する弟を見ていられなくなって、喜助はとっさにかみそりを抜いてやる。これが、果たして罪だろうかー、と、庄兵衛には自分で答えを見出せぬまま、高瀬舟はおぼろ月夜を滑っていくのである。

私自身も、中学時代に読んだきりだったのですが、今回、「天水」のマスター柴田さんにリクエストいただいて、改めてこの作品をじっくり読み返すことができ、ありがたく思いました。

満員御礼、終わった後の食事会も会場一体のとても温かい雰囲気で、地元神楽坂住まいの落語家三遊亭右京さんのお話も聴くことができて(笑いました)、おいしい中華料理とともに私もいい時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。
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湘南邸園文化祭 茅ヶ崎館公演

2006-11-03 | 活弁
湘南邸園文化祭2006>の茅ヶ崎館での公演も無事終了。
小津安二郎監督の『出来ごころ』活弁上映の後、休憩を挟んで、ガーデンデザイナー野崎幸夫氏と、茅ヶ崎館五代目森浩章氏の講演をお聞きいただきました。会場いっぱいのお客さま、ありがとうございました。茅ヶ崎館での活弁公演もすでに4回目。本当にありがたいです。

悲惨な事件が多く、なんでも利害関係で動いてしまいがちな現代に、一滴の清流をもたらしてくれるような下町人情映画『出来ごころ』。「困った時はお互いさま」の助けあいの心や、仲間や御近所さんのために当たり前のように一肌脱げる男気。終わった後、皆さんの感想や映画談義がまた楽しかったです。

野崎さんと森さんは、明治時代からの茅ヶ崎という町の発展の形、風土、また茅ヶ崎館の歴史などをスライドを使いながらお話下さり、夕暮れの邸園を眺めながら、文化的でゆるやかなひとときを過ごせた気がします。
5代目の森浩章さんは、32歳という若さですが、情熱も行動力も考え方も頼もしい方です。
4代目のお父様が古くなった茅ヶ崎館をがらりと改築しようとしたのを踏み止まらせ、明治、大正からのお風呂も、昭和初期の部屋も昔のままの造りで補修していく道を選択しました。
文化的価値ももちろんですが、木造の宿と邸園自体がとても素敵で居心地が良く、活弁で初めて訪れた方々も必ず気に入って下さいます。

友人岩下江美佳嬢に染めてもらった江戸小紋の着物もとても粋で気に入ってます。また着物を着る機会を増やして着慣れていきたいものです。
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「時の動き」

2006-11-01 | 取材・メディア
本日発行の政府広報誌「時の動き」11月号にインタビューが掲載されました。

11月号の表紙が、酒田の「山居倉庫」!なのです。名産の庄内柿まで描かれていて、思わずにこにこしてしまいました。
うちの庄内柿もこれからです。
小さい頃は、一家総出の11月の柿もぎ作業がけっこう楽しみでした。長い枝切り鋏で上の方の枝を折って実を落としたり、柿の木づたいに蔵の屋根に上ってもいだり。

リカーにつけて袋詰めにしてそのまま数日。渋みが抜けて、甘くジューシーな庄内柿に。
お酒の飲み過ぎに、効くんですよね、これが。今年も待ち遠しいです。

「山居倉庫」は私が小さい頃父の職場だったので、3歳くらいから遊びに行った記憶があります。だからか、庄内米にも、山居倉庫にも、非常に愛着があります。
今年の10月29日で、酒田大火から30年。悲惨な大火事でしたが、よく火の手を免れたと思います。
現存する日本最古の木造の米倉ですから、火がまわっていたらきっとあっという間でした。

風の強い街だからこその悲劇でしたが、それでも、そんな肌寒い風がごうと吹く11月の酒田が、なぜか一番好きでした。
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