akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

明日のリハーサル

2009-02-28 | 映画・芸術・エンターテインメント
明日は、酒田フィルハーモニー管弦楽団のファミリーコンサートで「ピーターと狼」の朗読と司会を務めます。本日、会場の庄内町響ホールでリハーサル中。
団員の何人かは、『おくりびと』で本木さん演じる主人公の所属していた楽団の同僚として出演していたということで、明日は少し映画にちなんでテーマ曲のさわりも…。演奏シーンは酒田の希望ホールで山形交響楽団の方々が出演して撮影。解散のシーンは希望ホールの小ホールを使って行われており、そちらの撮影にけっこう参加していたそうです。もっくんのチェロの腕はなかなかだったとか。「できるだけリアリティを出したいので何か気づいたことがあったらアドバイス下さい」と、とても真摯で、役者魂を感じたとご一緒なさった方々がお話しておりました。

「ピーターと狼」の朗読台本は私がアレンジして書いております。シューベルトとボロディンの二つの「未完成」の他、“あなたも千秋になろう!”指揮者体験コーナーもあります。
楽しいコンサートになるよう務めます。

酒田フィルハーモニー管弦楽団第32回ファミリーコンサート
~ふたつの未完成&ピーターと狼~

会場 山形県庄内町文化創造館 響ホール
開場13:30 開演14:00
入場料【当日】一般2000円・学生1000円
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感謝!バースデー活弁ライブ

2009-02-25 | 活弁
24日、○回目のバースデーパーティも兼ねて開催いただきましたShisui deux presents 佐々木亜希子活弁シネマライブvol.3、本当にありがとうございました。
皆さんにお祝いただき、本当に幸せです。

活動弁士を始めて丸8年になりますが、この間何度も公演しすでに1000人以上には観ていただいているであろう『子宝騒動』『チャップリンの勇敢』をあえて選ばせていただき、ご覧いただきました。
昨年11月に亡くなった祖母が、まだ故郷鶴岡に住んでいる時分にホールの1番前で観てくれたのがチャップリン映画と『子宝騒動』でした。貧乏人の子沢山のご主人が産婆を呼べずに金策に走り回るという、喜劇の神様斎藤寅次郎監督の傑作ナンセンスを、お産婆さんだった祖母が楽しそうに観てくれました。この秀逸な作品を、晩年祖母を看取った伯母たちや、新しく知り合って応援下さっている方々にも観てほしいという思いがありました。もう一本の『チャップリンの勇敢』は、私が最初に語ったチャップリン作品です。貧乏で職もないチャーリーが伝導教会の教えに触れ、希望を胸にお巡りさんとなって奮闘する短編喜劇。これも、ナイチンゲールに憧れて医者に奉公に入り死ぬまで聖書を手放さなかった祖母に観てほしかった作品の一つでした。
両作とも、現在のように大不況の時代下にあってそれを笑いにし人々を勇気づけた作品です。今回の活弁には、時事ネタや「おくりびと」ネタも加えてみました。笑って下さってありがとうございます。

誕生日は、生んでもらって、周りの方々に支えられ生きていることに感謝する日だとつくづく思います。また、両親だけでなく、自分に繋がる先祖たちの存在を改めて思える日でもあります。

同じ事務所の皆さんにもゲストとして歌やダンスを披露いただき、本当にありがたいライブでした。この歳になってもなお、周りの方々に世話になりっぱなしだなあと思う今日この頃。いつになったら恩返しができるのか…。

でもそういえば、先日の大津のイベントで、いつもお世話になっている視覚障害の大河内先生が『依存のススメ』という著書を出すとかで、東陽一監督はじめ皆で盛り上がったなあと。「誰もが周りに依存して生きているんだから」と。それはそのとおり。信頼を伴ういい依存関係がたくさんあるのが幸せなのかもしれません。
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祝!『おくりびと』オスカー獲得!

2009-02-23 | 映画・芸術・エンターテインメント
ほんとにほんとに嬉しいです!

生まれ故郷の酒田、そして鶴岡がロケ地の作品が米アカデミー賞で外国語映画賞! 日本アカデミー賞では10冠。
感激です。素晴らしい作品でしたし、いい風景でした。
皆さんがまた庄内のよさに触れてくれるきっかけになれば、さらに嬉しいです。

この映画には、幼い頃から馴染んでいる風景、場所、知人たちが映り込んでいます。ある意味時代に取り残されたような土地と風土に、日本のこころのようなものが漂っているのかもしれません。地元も大騒ぎ!友人が、庄内は日本のハリウッドになる~!と言っておりますが、映画のメッカになってくれたらと私も期待しています。しかも、それが、風景を壊さない形でうまくロケ地として活用されているし、雪かきボランティアのような地元の熱い想いを持つ人々に支えられて発信されているのが素敵です。庄内映画村ブログ
私の誕生日、素敵な記念日になりました。

おくりびとロケ地マップ
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びわこバリアフリー映画祭

2009-02-22 | バリアフリー映画、福祉
20日から3日間、滋賀県大津市で開催されたアメニティー・ネットワーク・フォーラムにシアタートークのトークゲストとして行って参りました。
障害者の自立支援を様々な角度から考え、提言し、関係者が交流をはかるという全国大会で、今年も1500人以上の参加者が、朝から深夜までシンポジウムや分科会、交流会を行き来し、もの凄いエネルギーでした。(今年は橋下大阪府知事も来場し、熱弁を振るっていました)

フォーラムの一貫として開かれた「びわこアメニティーバリアフリー映画祭」会場では常に映画が上映されており、フォーラム参加者はいつでも入場が可能です。
今回上映されたのは『ぐるりのこと。』『花はどこへいった』『絵の中のぼくの村』『猫の恩返し』『THE CODE/暗号』の5作品。今年度の障害者自立支援調査研究プロジェクトで字幕と副音声を付けた作品で、私はすべての副音声ナレーションを担当させていただきました。今回は字幕も副音声も付いた状態での上映です。健常者には情報過多かなと思っていましたが、けっこう皆さん楽しんでいらしたようです。

20日の夜には、日本アカデミー賞で『ぐるりのこと。』の木村多江さんが主演女優賞を獲得。プロデューサーや制作スタッフ数人が大津に来ていましたので、懇親会は大盛り上がりとなりました。

21日には、「バリアフリー映画をスタンダードに」というテーマのシアタートークに、私もトークゲストとして出演。
目指すところは、視覚障害者、聴覚障害者も様々な映画作品を楽しめるよう、ハード面ソフト面両方のシステムをつくっていくことです。
現在、いくら観たいと思っても享受できる作品は限られています。また、公開と同時に観られる作品はほんのわずかで、DVD化を待つしかありません。そこまでして観なくてもいい、という障害者の方もたくさんいると思います。
まだまだ副音声のつけ方は試行錯誤なので、今回私が語った5作品はそれぞれの文体もトーンも違います。副音声台本を誰が主体となって書くかでも違います。少しでも、目の見えない方に豊かな作品の世界を味わってもらうために、入れる情報や文体、語り口調も皆で模索して作りました。大きかったのは、監督の存在です。
『絵の中のぼくの村』の東陽一監督、スタジオジブリ作品『猫の恩返し』の森田宏幸監督、今年公開の新作『THE CODE 暗号』の林海象監督。監督の「こうやって見せたい」「こういう意図のシーンなんだ」という意向が入ることで、副音声は副音声以上の意味と価値を得て、新たな作品に生まれ変わっている感があります。これは、監督たち自身も、この副音声作業に携わって驚かれ、発見して下さったことでもありました。
副音声で説明をすることに懐疑的な方もいらっしゃいます。監督たちもそうだったようですが、でもつけてみると、2度おいしい映画の楽しみ方が提供できることに気が付きます。子どもたちや知的障害を持つ人たちも、活弁的な副音声ナレーションがあることでよりわかりやすく楽しめているようです。

今回の副音声に関しては、視覚障害者で情報研究のエキスパートの方々にアドバイザーになっていただたのですが「映画が好きで観てきたけれど、こんなに自分がわかっていなかったんだ!こんなに豊かな世界が実は広がっていたんだ!」と新たな世界と出会った感激を熱く語って下さいました。視覚障害を持つ方が、副音声によって、映画作品をより理解し、感動し、味わって下さることがとても嬉しいですし、いい映画を、語りを媒体にして届けることができたら私自身も非常に幸せです。
私たちだって、映画から本当にたくさんの感動を得ています。スタジオジブリの作品を一度も観たことがない人は数少ないはずです。障害を持つ人も同じように楽しむチャンスはあってしかるべき。
費用のかかることではありますが、需要が増え(どちらが卵でにわとりかはわかりませんが)そうした視聴者も観客層として想定できるようになれば、制作段階から監督も字幕や副音声台本にも関わるのがスタンダードになっていくかもしれません。映画館上映でまず視覚聴覚障害者対応上映会を一度やって、作品のDVD化の際にもその素材を使う。映画館でリアルタイムで観たい人も観られるし、部屋で一人で観ることもできる。インターネットでの配信も行う。
もちろん、作品のテイストがそれぞれ違うように、副音声のスタイルも様々で当然。すべての映画が最初からバリアフリーを想定して作られたら、副音声ナレーションももっとバラエティに富んでくるはずです。

スタジオジブリのアニメ作品も今回が初挑戦。とても面白いものになっています。私も台本に四苦八苦しましたが、それ以上に森田監督が熱を入れて加筆してくださいました。収録まで立ち会っていただき、やり取りをしながらの制作過程がとても楽しかったです。皆さまに一度ご覧いただける機会があれば嬉しいです。

林海象監督の『THE CODE 暗号』は、5月公開です。一般公開より先にバリアフリー映画祭で字幕&副音声付で公開となりました。この副音声台本は玉井夕海さんが書き、私や監督やプロデューサーが少し手を入れるという形で収録。アクション小説を聞くようなスピード感あふれるものになっています。今回は林海象監督も舞台挨拶に来場し、ご自分の過去の作品全部に副音声をつけたいととても楽しんでいらっしゃいました。

視覚障害、聴覚障害を持つ方々と、フォーラム関係者と、監督たちと、今回の研究プロジェクトのメンバーと、いろいろ今後について話しながら、二日目も深夜遅くまで交流会は盛り上がったのでした。

ある障害も持った方は、それを補って余るだけの別の感覚や器官が発達しています。そうした方々の感性に触れ、気づかされることはとてもたくさんあります。視覚聴覚障害の福島智先生の頭脳明晰で感性豊かなこと!
障害や立場を越えて、相手を理解し、感動を共有し、コミュニケーションを図る、そうしたことを学べる場に携わらせていただき、出会いを頂いていることに感謝です。
様々な障害を持つ人もそうでない人も、みんなが映画を楽しめるように。世界が開かれていくといいなと思います。
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『高畠ワイン映像ソムリエコンテスト』表彰式

2009-02-15 | 映画・芸術・エンターテインメント
山形県高畠町の浜田ひろすけ記念館ひろすけホールで、高畠ワイナリー主催第一回『高畠ワイン映像ソムリエコンテスト』表彰式があり、審査員として出席いたしました。「高畠町」や「高畠ワイン」を題材にした映像作品を募集し、広く知ってもらうとともに、若い才能の発掘、映像作家の育成に繋がればと開催された、高畠ワイナリー奥山徹也社長肝入りの企画。

昨年応募された作品の中から、厳正な審査の末選ばれた受賞作品。今回はグランプリと準グランプリは見送り。審査員特別賞に『ワインワイン』『在りし日の詩』、本来はなかったのですが奨励賞として『HOMEWARD』が選ばれました。
受賞作品公開!

私は錚々たる審査員メンバーの中で末席を汚させていただいておりましたが、授賞式会場の審査員席に座ってびっくり!!
なんと、今回最高得点で審査員特別賞を受賞したママさん二人組「ままざめ」(庄内弁でご飯の支度という意味)の一人が、10年ぶりに会うNHK山形時代の同僚だったのです!

名字が変わっていて気付かなかった…。旧姓三宅久枝ちゃん。そっかぁ。彼女だったのか~!!

審査は、まず昨年秋に、数作品を収録したDVDがそれぞれの審査員に送られてきて、すべてに細かく点数をつけて送り返し、その集計結果をもとに、1月に審査員が顔を合わせて最終審査という流れでした。私は、この『ワインワイン』に感銘して、ダントツの点数をつけたのでした。
かわいいクレイアニメ、ワインワインとワンワンをかけて、随所にシャレをちりばめ、高畠町の風物詩や特色、観光スポット(わらじ祭り、亀岡文殊、まほろば街道、ひろすけ記念館、あいがも農法etc…)をくまなく盛り込み、最後は高畠ワイナリ―でワインや食卓を囲んで、みんなで楽しい宴会。宝箱を開ける魔法のカギなど本当に細部まで凝っていて、私はこの映像で大爆笑し、脱帽しました。愛情と遊び心がいっぱい!
山形に、こんなセンスがよくて、楽しく、しかも手の込んだものを作る女性たちがいたんだ…と本当に関心していたのですが、久枝ちゃんだったのかと納得。

NHK山形時代も、抜群のセンスと明るさ、仕事の丁寧さ、遂行力で、契約スタッフでありながら制作スタッフみんなにとても頼りにされていた彼女。

「亜希子ちゃん!気づかなかった~?応募要項に、亜希子ちゃんの名前があったから、これは応募しなきゃと思って!一年間、寝ても覚めてもこの作品のこと考えてたけど、めちゃめちゃ楽しかったよ~!子どもたちも楽しめる作品にしようと思って~」
「久枝ちゃん、『ワインワイン』めちゃめちゃ気に入って。何度観ても笑えるよ、歌も頭から離れないよ~!」
とハグハグ。
現在3児の母になってますますバイタリティにあふれ、輝いている彼女に、私もいっぱいパワーをもらってしまいました。

表彰式後、たかはた倶楽部(ワインの試飲と交流会)開催。
審査員席には、業界の大先輩たち、『蘇る金狼』『西部警察』などの村川透監督(山形県村山市出身)、ミュージシャンの小室等さん(たかはた倶楽部キャプテン)、『スウィングガールズ』『それでもぼくはやってない』などの映画製作会社アルタミラピクチャーズの小形雄二プロデューサー(山形県白鷹町出身)、『卓球温泉』の山川元監督(山形県上山市出身)、舞踏家で東北芸術工科大学教授の森繁哉さん(山形県大蔵村出身)。こんな顔ぶれの中で、審査員紅一点ということだけで?、一番若輩の私が乾杯の音頭などとらされ、諸先輩たちと光栄にもいろいろとお話させていただいて、ワンダフル!なひとときを過ごし帰京したのでありました。ワイン、いっぱい頂きました。

最後になりましたけど、高畠ワインって、ほんとにおいしいんです。高品質のワインを丁寧に作り、それをリーズナブルな価格で提供しています。輸入ワインには絶対負けませんよ!ぜひ一度、ご賞味下さいね。
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第7回横浜霧笛楼活弁ライブ

2009-02-01 | 活弁
横浜霧笛楼での「第7回季節のコース料理と佐々木亜希子の活弁シネマライブ」、今回は『結婚哲学』。永田雅代さんのピアノで語らせていただきました。
素敵な演奏とお料理と、愉快な『結婚哲学』。本当にいつもありがとうございます。
何度も語らせていただいている『結婚哲学』ですが、久しぶりでとても新鮮に楽しませていただきました。霧笛楼の皆様と、そしていつもいらして下さるお客様に感謝申し上げます。
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