akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『牛の鈴音』バリアフリー試写会

2010-07-28 | バリアフリー映画、福祉
『牛の鈴音』バリアフリー試写会。
原口一博総務大臣(民主党)、衛藤晟一参議院議員(自民党)、高木美智代衆議院議員(公明党)、山上徹二郎プロデューサーとご一緒に舞台挨拶をさせていただき、障がいある方ない方ともに多くの方にバリアフリー映画を鑑賞頂くことができました。

バリアフリーさが映画祭2010に向けた佐賀県知事のビデオメッセージも秀逸で、映画祭のPRはもちろん、バリアフリー映画の理解を促すとともに、会場を笑いに包み緊張をほぐして下さいました。

登場人物のヴォイスオーバー部分も一人で語る活弁形式は初の試みでなかなかたいへんでしたが、視覚障がいの方々にはわかりやすかったようです。
一般の方々にとっては、目からの文字情報、耳からの情報と多少情報過多に思われるかもしれませんが、観る方にとっても届けるほうにとっても興味深く面白いものですし、障がいやバリア、文化や感動の共有ということを考えるいい機会になるのではないかと考えています。

「一度映画館で観たけれど、語り付きで新たな感動があった」「三度目だけど一番泣けた」
「大変に有意義で興味深く、感動的なひとときをすごすことができました。佐々木さんの活弁もすばらしかったです。おじいさんが特に良かったですね。」「娯楽映画やレッド・クリフのような活劇映画とも違う味の映画で、十分に楽しみました。バリアフリー映画は何だろうという気持ちで出かけたのですが、鑑賞したあとは十分な理解者になりました。」など嬉しい声をいただきましたが、一番嬉しかったのは、聴覚障がいの方のアンケート
「聴障のわたしの隣で盲の方が笑っている…なんて素敵な上映会だろうと思いました」
という感想でした。

こうした機会が少しずつ増えていきますよう。
私も腕を磨き、育てつつ、広めていきたいと思っています。
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バリアフリーさが映画祭2010

2010-07-27 | バリアフリー映画、福祉
今年11月に行われることになったバリアフリーさが映画祭2010。今日は佐賀県佐賀市の県立美術館ホールに知事始め実行委員会や県の職員、福祉関係者、障がい者300人近い方が集まって、その第一回さが会議が開かれました。

今日はスタジオジブリ『猫の恩返し』のライブ副音声付きバリアフリー上映を実際にご覧いただくということで、私も朝早くに佐賀へ向かい、語らせていただきました。

11月26日から28日まで開催されるバリアフリーさが映画祭は、障がいのある方ない方みんな一緒に様々な映画を楽しもうという取り組みを佐賀から日本に、世界に発信する新しい映画祭になります。とても楽しみです。

明日夜はスペースFS汐留で「バリアフリー試写会」があります。韓国で異例の大ヒットを記録した『牛の鈴音』というドキュメンタリー映画です。
原口総務大臣始め国会議員もいらっしゃいます。
韓国語の台詞のヴォイスオーヴァーもすべて、活弁のように私が一人で語るという!初の試み。
さて…どんなふうになりますやら。
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広島夏休み活弁シアター『東京の宿』

2010-07-25 | 活弁
広島市映像文化センターでの夏休み活弁ワークショップ&活弁シアター、今年も無事、盛況に終えることができました。
お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

今年は初めて大人のワークショップも開催されたわけですが、子どもも大人も、募集開始からまもなく定員に達したとのこと。子ども9名、大人5名。

子どもたちは3つの班に分かれて、『のらくろ二等兵』の<教練の巻>と<演習の巻>、そして『ラリーのスピーディ(爆進ラリー)』を声色掛け合い説明で。
大人は、『血煙高田馬場』(3人)と『ドタバタ撮影所』(2人)を、リレー活弁で。

子どもたちは、今年は小学2年生から中学2年生まで。上級生がまとめ、すぐに仲良くなります。みんなで短期間に一緒に作品を作る中で、チームワークができあがります。

大人は、演劇経験者や謡の経験者もいれば、その昔父親が趣味で自宅に客を集め映写機を廻しては弁士のようなことをやっていたという方まで、それぞれに実に個性的でした。短時間でしたが、なかなか得られない体験だったのではと思います。

23、24日と二日間のワークショップと午前中のリハーサルまでは、発表までこぎつけられるかしらと冷や冷やしたり、檄を飛ばしたりしましたが、本番は子どもたちも大人も、皆楽しく語っていて、会場からも笑い声が飛び、それぞれにいい口演になったと思います。

私の口演した小津安二郎監督の『東京の宿』は、今回初めて取り組んだ作品です。昭和10年、世相を反映して、喜八もののなかでももっとも暗い内容の作品ですが、小津監督の独特の笑いや下町の人情が描かれていて、重いテーマの中にもしみじみとした味わいがあります。
世はちょうどトーキーに以降していた時期ですが、小津監督は撮影監督茂原英朗の茂原式トーキーができるのを待って、音楽だけのサウンド版で作りました。
作品の作り方(編集の仕方)はほとんどトーキーです。字幕を抜いて声が入れば、そのままトーキー版になるような。

以前観た時は、暗くて淡々としてドラマの少ない作品だなあと思いましたが、やはり、自分が活弁をやると、登場人物や物語、背景にも愛着がわきますし、シーンごとの小さなドラマもけっこう面白く感じます。小津監督が作品に込めた、社会や人生への憂い、ちょっと酒にだらしがないけれど懸命に生きる男の滑稽さ健気さ、子どもや大事な人への愛情等を感じながら、それがちゃんと伝わるようにと願いつつ語りました。
「いい作品だったね。語りの力ってすごいね」「今と似た世相で考えさせられたけど、今は(飯田蝶子のような)人情味のある近所のおばさんがいなくなったね」などの感想をいただきとても嬉しくなりました。

広島映像文化ライブラリーの皆様には、今年もたいへんお世話になりました。
そう、昨年行った『おくりびと』バリアフリー版(私の副音声付き)上映会には、障害者、健常者あわせ、350人ほどの方がいらして下さったそうで、それも嬉しいことでした。
本当にありがとうございました。
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広島夏休み活弁ワークショップ

2010-07-24 | 活弁
広島市映像文化センターで昨日から夏休み活弁ワークショップを行っています。昨年まではこどもだけでしたが、今年は大人のワークショップも開催。昨日の午後、今日の午後とこどもたち9人、大人5人が真剣に作品に取り組んでいます。
明日は成果発表&私の活弁公演。今年の夏休み活弁シアターは小津安二郎監督『東京の宿』(昭和10年)を上演いたします。

14時から。成果発表ともども、ご期待いただきたいと思います。

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『5等になりたい』音声ガイド収録

2010-07-12 | バリアフリー映画、福祉
NHK文化センターのバリアフリー映画講座で学んでいる方々と、バリアフリー映画推進団体Bmap(Movies for All People)を立ち上げました。

最初に手掛けたのが、この『5等になりたい』。ここ2カ月、皆さんで少しずつ手分けして台本を書き、全体をまとめ、何度も練り直し、仕上げました。

参加者3人、望月睦さん、篠田和見さん、中尾るかさん(元NHK長崎キャスターで、繋がっている知人が何人か…)にナレーションを担当してもらい、僭越ながら私が演出させていただきました。読みの稽古にもそれなりに時間を費やしました。
自分だけで書く、自分で語る以上にたいへんでしたが、なかなかいい感じに収録できた気がします。視覚障害者が聞いて想像しやすい。楽しめる。健常者が語り付きで観ても面白い、と思える。そんなバリアフリーナレーションを今後もつけていきたいと思います。

皆さんお疲れ様でした。携わって下さった多くの方に感謝。
そして、今後、多くの方に、副音声入りの作品をご覧いただきたいと思います。

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落合第二地域センター活弁上映会

2010-07-10 | 活弁
本日の、新宿区立落合第二地域センターでの活弁上映会、催して下さった管理運営委員会の皆様、そして見にいらして下さった皆様、本当にありがとうございました。
『チャップリンの勇敢』の途中でのハプニング…チャーリーをごろつきの親分エリックが追いかけるドタバタシーン、本来は「待て~逃がすものか!止まれ!」というような場面なのですが「頼む!止まらないでくれ~」になってしまいました。暑さ(熱さ)対策をしないと、機械も体調不良になります…。皆様、お付き合い下さりありがとうございました。

『子宝騒動』の懐かしい風景に目を細めていた方、良く笑っていたこどもたち、埼玉や神奈川からわざわざいらして下さった方。
こうした企画をして下さって感謝です。

明日は参院選ですね。今日の活弁にも込めましたが、国民が信頼しあい希望を持ってたくましく生きられる社会になりますように。
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バリアフリー映画入門クラス7月~9月期

2010-07-08 | バリアフリー映画、福祉
NHK文化センター青山教室・バリアフリー映画入門クラス第2・4木曜 19:00~21:00
7月~9月期、20人でスタートしました。

今期は、東陽一監督の『絵の中のぼくの村』です。
作品を楽しみながら様々な感覚を刺激する二時間にしていきたいと思います。
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アイリッシュダンス&ミュージックコンサート

2010-07-08 | 映画・芸術・エンターテインメント
千代田区役所1階区民ホールで行われたアイルランドフェア2010の<アイリッシュダンス&ミュージックコンサート>に伺いました。
ヴォーカルで奈加靖子さんが出演していたからですが、たまたまアイルランドフリークの大学同期とばったり会い(もしかしたら会うかな~と思ってはいましたが)互いに知人を紹介しあう場となりました。
大好きなアイルランドの音楽、ダンスはもちろん、グッズマーケットや観光案内ブース、写真展も楽しみました。

奈加靖子さんのライブ、また18日(日)にあります。

<チェリッシュガーデン>vol.6
日時 7月18日(日)
Open18:00   1st.18:30~  2st.19:30
ワンドリンク付き 前売り3000円 当日3500円

出演 奈加靖子(ボーカル・アイリッシュハープ)、永田雅代(キーボード)、中村大史(ギター)
場所 Case#1
   東京都千代田区神田美土代町11-2 第一東英ビルB1
   Phone/Faximile: 03-3259-5082
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バリアフリー映画経験者クラス7~9月期

2010-07-07 | バリアフリー映画、福祉
このクラスも5期目になりました。実際にバリアフリー推進団体を組織し、制作もスタートしていますが、文化センターのこのクラスは、楽しく、実りある学びの場として続けていけたらと思います。

今期は『探偵事務所5~俳句探偵575』に挑戦。
まずは全員に全編を耳だけで鑑賞いただき、その後、映像つきで観ていただきました。
役者の表情も含め、編集のコミカルな面白さ、小道具やロケーションのこだわりなどが、いかに作品を豊かにしているかに驚き、視覚情報の多さとそれを言葉で補う難しさ、やり甲斐も改めて感じて下さったようです。

とても楽しい短編なので、皆で作る仕上がりが楽しみです。
11月の視覚障害者のための祭典「サイトワールド2010」で、披露させていただきます。
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7月10日(土)新宿区落合第二区民センターホール活弁上映会

2010-07-06 | 活弁
◆7月10日(土)新宿区落合第二区民センターホール活弁上映会
       『チャップリンの勇敢』『子宝騒動』

 開場13:30 開演14:00
 会場 新宿区落合第二区民センター3階多目的ホール
    〒161-0032 東京都新宿区中落合4-17-13
    Tel. 03-3951-9941 Fax. 03-3951-9310
    西武新宿線「中井駅」から徒歩約15分
    都営地下鉄大江戸線「落合南長崎駅」徒歩約5分
 入場無料
 問合せ 新宿区落合第二区民センター管理運営委員会 03-3951-9941

新宿区落合第二区民センター管理運営委員会の皆さんが企画下さいました。
お近くの方(もちろん遠い方でも)、ぜひお気軽に足をお運びください。
お子さんも年輩の方々も皆さんで楽しくご覧いただけますように。
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鳥海中学校東京支部同窓会

2010-07-04 | 酒田・庄内・山形
午前中に北区のこども弁士教室を行い、昼から鳥海中学校東京支部同窓会へ。

今年四月に合併し開校した「鳥海八幡中学校」から教頭先生や同窓会長さん、各地区の代表がいらして下さり、開校式のビデオも流していただきました。
作詞作曲をさせていただいた新校歌も披露。
相当ローカルな話題や方言も飛び交い、田舎に帰ったような感覚を味わいました。

その後、福祉やアート、バリアフリー映画について様々な分野の方が集まって語り合う会に参加。
朝から晩まで、多くの方といろんな話ができた一日でした。
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壁の中の妖精

2010-07-03 | 映画・芸術・エンターテインメント
池袋のあうるすぽっとで、春風ひとみさんの一人ミュージカル『壁の中の妖精』を拝見。

昨年拝見した韓国女優キム・ソンニさんの『壁の中の妖精』の素晴らしい芝居、声にも魅了されましたが、春風さんの舞台もまた宝塚出身の方だけあって、可憐で可愛らしい魅力にあふれていました。

その後、神楽坂の天水でドキュメンタリー『梅村夫妻』上映&食事会。
行田で地元のドキュメンタリー映像を取り続ける茂木薫さんの作品を拝見した後、美味しい中華料理に舌鼓。
楽しい一日でした。
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『借りぐらしのアリエッティ』試写会

2010-07-01 | 映画・芸術・エンターテインメント
スタジオジブリ最新作『借りぐらしのアリエッティ』試写会へ行って参りました。

東京国際フォーラム、いっぱいでした。今回が初監督となる米林宏昌監督、アリエッティ役の志田未来ちゃん、翔役の神木隆之介くん、鈴木敏夫プロデューサーの舞台挨拶の後、上映。

とてもいい作品でした。原作は英国の児童文学、メアリー・ノートンの『床下の小人たち』。1952年の作品です。50年以上も経った今、日本に舞台を移してジブリアニメとして描かれた世界はしかし、いまだからこその新鮮さと、座敷わらしや八百万の神、小人や妖怪伝説とともにあった懐かしき日本のよさを思い出させてくれます。

アリエッティの中には、誰もが持つ「冒険と安心」両方を求める心があります。
生きるために危険を冒す、生きるための安全な家庭を必要し、家族を愛する。

人間も、様々な人種民族があるけれど、形や言葉を越えて、この世界に暮らす他の生き物たちの命を尊重し愛せたら…と思わせる作品。
そして、病弱で心優しい人間の少年と、小人アリエッティの出会いと戦いに、勇気をもらえるファンタジーです。

とにかく絵がきれい。ケルト音楽にも影響されたというフランスのミュージシャン、セシル・コルベルの音楽もきれい。

写真は、作品中に出てくる、翔くんの曾お爺さんがうちに住む小人のためにと用意したミニチュアのお屋敷です。本日展示してありました。

米林宏昌監督は、宮崎駿さん鈴木敏夫さんらに抜擢されたジブリ最年少監督。ジブリに入ろうと思ったきっかけの作品は『耳をすませば』だとか。『耳をすませば』と『猫の恩返し』のバリアフリーナレーションを担当させていただきましたが、そこに出てくるのとそっくりの猫がこの作品にも重要な役で登場していて、なんだか親近感を覚えました。この作品にもいつかバリアフリーナレーションをつけさせていただいて、視覚傷がいを持つ方々にも素晴らしさの一端を伝えることができたらと思います。

7月17日公開。とにかくジブリの描き出す美しい世界に浸って下さい。
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