akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

10/18(金)19(土)藤沢周平「春秋山伏記」Live公演

2019-09-03 | 映画・芸術・エンターテインメント
今年の夏は、たぶん社会人になってから初めての長期帰省をしました。
山形県有形文化財「松山能」にお招きいただいたり、
酒田へ旅行にいらしたご一行様をアテンドしたり(実際に車を出したのは弟ですが)、
会いたかった旧友たちに会ったり。

その中でも。

今年は以前からやりたかった藤沢周平の『春秋山伏記』の語りに取り組みます。
「ラマンチャの男」「おしん」など多数出演のベテラン俳優、佐藤輝さんとの二人語りです。
『黒川能』でも有名な櫛引町の農村を舞台にした江戸時代の山伏物語で、故郷庄内の民俗、民の生活が生き生きと描かれた作品です。
夏は、その舞台となった周辺を歩き、写真をたくさん撮影してきました。

地元の写真家の方にも協力頂き、美しい風景と生演奏と、佐藤輝さん演出の二人語りをお届けします。
動きもあり、映像や音楽、照明も、シンプルながら最大限に生かしたいと輝さん。
お芝居と語りの間くらいでしょうか。
 生粋の庄内人二人による、イキイキした庄内弁を、ぜひお聴き頂きたいです。
 輝さんはさすがです!
生演奏は、ドラマティックな曲をつくることで定評のある松丸弘子さん。

物語も素晴らしいし、きっと楽しんで頂けると思います!!

神楽坂のTHE GREE、10月18、19日です。
ぜひ足をお運びください。

チケット、発売始まりました!

会場 神楽坂 TheGREE

open/start  10月18日(金)18:30/19:30   10月19日(土)13:00/13:30
adv/Door
4,000円【ドリンク代別途/予約制/先着順自由席】
※軽食メニューのご提供となります。(メニューの詳細は[Food]よりご確認ください。)
※入場時にチケット代+ドリンク代800円を頂戴しております。
artist
佐藤 輝
、佐々木 亜希子
、松丸 弘子(音楽・演奏)

山形県庄内地方出身のベテラン俳優と熟練活動弁士が 純生の庄内弁で演ずる渾身の庄内風土記

藤沢 周平「春秋山伏記」 (家の光協会 発行)
験試し 構成演出・佐藤 輝 

『春秋山伏記』(藤沢周平著 昭和53年)

庄内平野の南端、赤川沿いの櫛引通野平村薬師神社に、別当として大鷲坊(たいしゅうぼう)と名乗る山伏が羽黒山から遣わされてやってきた。
はじめ大鷲坊は村人に受け入れられないが、力持ちで心やさしい大鷲坊は修験修行で得た知識と知恵を活かして村人の悩みごとや争い、事件を解決し、信頼されるようになっていく。
藤沢周平が、故郷山形県庄内地方の風土と民俗文化を背景に、庄内弁を駆使して、年若い里山伏と村人の織りなす生き生きとした人間模様を描いた異色時代小説。昼の日中、村の通りを歩きながら語られる艶笑譚も織り込んで、逞しくユーモラスな人間模様が描かれる。「験試し」「狐の足あと」「火の家」「安蔵の嫁」「人攫い」の5編からなる。現代の庄内地方の人々の暮らしと生き方をも彷彿とさせてくれる。

「験試し」

崖から赤川に滑り落ちそうになった娘たみえの腕を、おとしが腹ばいになって必死に掴んでいる。たみえの足の下には、淀みと呼ばれる深渕が激しく渦を巻く。声を限りに助けを求めても昼休みの野に人影は見えない。腕の力が尽きそうになり、もう駄目だと思った瞬間に間一髪で救ってくれたのは、別当として村に着いたばかりの山伏大鷲坊だった。

村の神社には何年も前から月心坊という山伏が住み着いていた。実はもぐりの山伏ながら村人からは本物の別当と思われ、頼りにされている存在だった。月心坊は大鷲坊と交代することを拒んだ。村役人はこの判断のために「大鷲坊が正式な別当かどうかはともかく、村人には、法力のある山伏が必要だ。大鷲坊の法力を試すために、歩けなくなっているおきくという娘を治してもらおうがの」と提案した。

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