akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

中国ドラマの石原莞爾

2014-02-21 | 映画・芸術・エンターテインメント

中国で活躍している日本人俳優須藤正裕さん。

今度中国のドラマ『東方戦場』で、石原莞爾の役をなさるのですが、その役を、石原の郷里鶴岡の庄内弁混じりで演じたいということで、山形の映画ナビゲーター荒井幸博さんよりご紹介があり、なぜか私が庄内弁を指南することに。

石原は郷里鶴岡を13歳に出て仙台の学校へ行き、その後上京して陸軍軍人となり、また戻るのは東条英機と決裂し退役した後の昭和16年。それほどきつい訛りが残っていたかどうか…と思いましたが、須藤さんが読んだ様々な文献によると、けっこうな訛り言葉で上官に詰め寄ったりしていたらしいとのこと。できるだけ庄内弁を出したいとの希望でした。

上官に話す軍人言葉にも、抜けきれない田舎のイントネーションが残り、気の許せる同士や部下に話すときはもっと地元の言葉が出るという設定にして、また庄内弁と言っても酒田と鶴岡は微妙に違うので、鶴岡の叔父に聞いたり、母や叔父、従姉妹たちのイントネーションを思い出して、石原のセリフを語ってみました。

いい経験になりましたし、同郷の佐高信さんの著書『石原莞爾 その虚飾』を読み返したりして、改めて、一国を率いていく統率者たちの誤った思想や奢った思考、舵取りによって、敵味方、大勢の人間の命が無残に散ってしまう恐ろしさを噛み締める機会となりました。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ことばよるにおもてなし』... | トップ | 映画『光にふれる』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・芸術・エンターテインメント」カテゴリの最新記事