
家族というものは、一つ屋根の下で生活しているため、当然、心はつながっているという錯覚を、私たちは持ちやすいものです。心が通じ合っていると思っていることが、実はうわべだけで、本当のところは心がつながっていないということがあるのではないでしょうか。
心が通じ合うために大切なことは、何といっても対話です。ところが、うわべだけで聞かれているとしたら、話しているほうは欲求不満になります。身近にいる間柄であればあるほど、お互いにストレスがたまります。ただ何となく人の話を「聞く」というのではなく、相手の言うことを聞こうと思って「聴く」姿勢が大切です。お互いに相手を思いやるためにも、具体的な努力が必要です。

