デスモイド腫瘍のお客様のその後です。
およそ10日ぶりに来られました。日によって調子の良い時・悪い時が有るようです。今までたくさんの枕を購入されたそうですが、このオーダー枕が最も良いと言って戴いてますが、完璧ではありません。病気の性もあるでしょう、少し神経質な感じもしない訳ではありません。だが、車で50分ほどの道のりを来られてます。ここは何としても満足して戴きたいと思います。
当初、中央部の幅を広くして欲しいと言われました。腫瘍のために、首が太くなっているのです。普通の方ならなんら問題は無いのですが、お客様の場合「首」がスポットはまり込んで動き辛いのです。
「できません。」で、終わったら爺の負けです。粒綿用の中袋を使って工夫しました。
左右のグリーンの部分は、中材が中央に寄らないように、上部の部分は小袋を二つ用意して中材の逃げが少なくなるようにしました。
オレンジの中央・首の部分は低くしました。中材を無くし、側地にベースのみです。
試し寝をして頂きましたが、左右と後頭部はもう少し高さが欲しいと言われました。
だが、これ以上は中材を入れると唯硬いだけで遊びが無くなります。かと言って、ベースを1ランク厚くすると首のところが高くなりすぎ、当たってしまうと言われます。
そこで、ダウンピロー用の6分割のベース(1~4㎝ある)から1㎝の厚さを選び、グリーンの部分の下だけに入れました。寝返りがすごく楽になったと、やっとOK!を戴きました。
やれやれですね。
この間約1時間、爺の無い頭をフル回転して作りました。「ああ、良いね!」この言葉を戴けるまで頑張りました。結果はさらに教科書に無い、独特な形の枕になりました。
また、合わなくなったら来て下さい。快眠の為には、とことん頑張ります。