上手に眠れば元気になれる・・・ オーダー枕とベッドの快眠ひろば

寝具の商品情報から正しい使い方まで。健康的に上手に眠る(科学的?)サイト。ふとん屋の爺の「寝言戯言独り言・趣味」の話。

高齢者の住みやすい住宅

2010-03-08 07:06:05 | 高齢者の眠り・介護・住環境と悪徳商法

 ある建築会社の建築士さんから、将来高齢者が車いすの生活になっても、安全に快適に住むことのできる小住宅(70㎡前後)を設計している最中だが、福祉用具について少し意見を聞きたいとお電話を戴き、打ち合わせに行ってきた。当初、今日の予定であったが、建築会社の都合もあって週内にと言われ、やりくりして訪問した。

        「早い・安い・無理を聞く」がWatakeiのモットーですから・・・。

 爺は福祉用具専門相談員である。福祉用具に関してはほんの少しケアマネさんより知っているようだ。ケアマネさんから、利用者さんの症状などを聞き、必要な福祉用具を手配してほしいと相談を持ちかけられることが、最近多くなった。そんな頻繁(?)に相談を持ちかけられるケアマネさんからのご紹介であった。

                              

 具体的な相談内容は、①スロープを作るとすれば、勾配はごれくらいか? ②段差解消昇降機を取り付けるとすれば、設置面積と付帯工事はどの程度になるか?ということであった。

 はっきり言って、特別な工事が必要ではなく、もちろん、特別な知識が必要という問題でもなかった。調べればすぐに判ることだ。スロープの傾斜は、屋内は8%(約1/12)以下、屋外では5%(約1/20)以下が良いとされている。また、スロープを設置するとなると玄関の位置はとか、スロープが終わった地点で車いすの止まる平面が確保できるかとか、段差解消昇降機を設置した時の上下可動範囲と駆動部分の出っ張りはとか、屋外ですから降雨時の水はけ冠水の恐れがないか、etc など、まだ基本設計の段階であったので、平面図を見せて戴きながら注意点を申し上げました。

 段差解消昇降機も介護保険のレンタル対象商品であるから、ほとんどが設置する(置く)だけであり、強いて工事といえば設置場所の確保と安定した地盤、それと電源(コンセント)があれば良い。

 必要な資料を集めお渡しした。本題はそんなことで20~30分で終わった。

 

 その後、高齢者の住宅の場合次のような点にも注意されると良いかと雑談させて戴いた。ほとんどは「釈迦に説法」といったところだが・・・。

①老人は寒くなると、布団の中を温かくすることを考える。だが、夜間「おしっこ」などで起きることが多くなる。その時に部屋・廊下・トイレ内等の温度と寝具内の温度との差が大きいと血圧の急上昇が考えられ、心筋・脳梗塞など循環器系のトラブルが起こりやすい。小住宅であれば、屋内全体を暖める(温度差を少なくする)ことも是非考えて戴きたい。可能ならば、床暖房は非常に良いと思われる。

②年を取ると、睡眠の質が低下してきます。不眠などを訴えられる方、睡眠薬(睡眠導入剤)を服用する方、そして、昼間のうたた寝などによる睡眠リズムの乱れがさらに眠りの質を悪くするなどの話をさせて戴き、寝室の位置の話にも言及しました。

 設計士さんは、建築基準法などは熟知しているだろう。だが、実際の生活場面になると時々「?」マークをつけたくなる家屋・マンションもある。先日も名古屋の有名一級建築士の建築設計事務所の設計物件でもあった。

 これからは、高齢者(専用)住宅がもっともっと増えるであろう。寝具を唯売ればよいというのはダメであろう。

 赤ちゃんから高齢者まで、そこにはその人に合った睡眠環境・睡眠ライフスタイルがあるということだ。

 Watakeiは実際は寝具を販売しますが、そこには「眠り」の話が付いていきます。どんなに良いコンピュータでも、ソフトが無ければ唯の箱ですから・・・

 

 世の中に良い寝具はいっぱいあります。でもその評判の良い寝具があなたにとって良いかどうかは別の問題です。

コメント
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