太った・・・・。
このところ忙しく眠りが不規則であったこと、眠りが中断したことなど、いろんな睡眠トラブルがあった。さらに、仕事が思うように進まず、ストレスを感じているのか、少し食事量も増えてしまった。
「睡眠指導士(上級)」であり、「睡眠改善インストラクター(試験の結果待ち)」・「睡眠環境診断士」と、知識は多少皆さんより多いとは思うが実践が伴っていない。
大いに反省しなくてはならない。
昨夜のTVで、日本一デキる女性といわれる勝間和代女史も、睡眠不足と夜食(遅い食事)そしてストレス、さらにタバコや寝酒が増え、典型的な不規則夜型生活をしたことによって、一時期10㎏ほど太ったと放映していた。
そもそも「眠り」は身体や脳を休めるという生理現象であるが、その前に餌(食料)不足に対処するためにエネルギーをできるだけ使わないようにするための必然的生命維持機能でもある。睡眠中はエネルギーの補給は無く、本来エネルギー不足になる時間帯であり、肝臓に貯蔵されていたグリコーゲンを消費して朝を迎えるのが人間という動物の本来の姿である。だが現代社会人は何万年と続いてきたリズムをここ数十年で壊そうとしている。
夜型社会となり、多くの日本人が夜型生活を送っている。
就寝時間が午前様。まだ眠いのに起こされる。朝飯は食いたくない。学校・職場に行ってもエンジンがかからない。漸く昼になって食事をする・・・ここで初めてエネルギーの補給が行われる。学生さんなど睡眠不足から夕方仮眠を摂る方も多いようだ。学校では勉強しようにも頭の回転が悪くなっている。職場でも仕事がはかどり始めるのは午後とか夕方、時には残業時間帯となって調子が良くなる御仁もいるようだ。仕事が終わってからは、一杯やって帰宅する。学生さんなら塾通いというところだ。家に帰ってからも、豪華な高カロリー夕食を食べる。あるいは夜食を摂る。深夜になって漸く眠気が現れ、寝ることになる。つまり、日中はボーとしているが、日が暮れると調子の出るという人が増え続けているようだ。
何が問題か? 深夜まで起きていることと、睡眠不足につきる。他にも「照明」も問題をこじらせている。
睡眠不足によって「眠け」が強いと食欲は抑制される。朝食が摂れない。眠いから動きたくない。日中は十分な食事と活動によって、余分なエネルギー源を糖質として蓄積することにし、夜間睡眠は、本来餌不足によるエネルギー消費を抑え、蓄えたグリコーゲンを消費して生命活動を維持するわけである。だが、夜の豪華な食事や夜食はそれによって得られたエネルギー源を身体に貯めることになる。睡眠中はエネルギー不足から蓄えられたエネルギー源を使い、体重は減ることになる。だが、寝る前の高カロリー食は寝ている間に減るはずの体重を、逆に増やすことになる。
さらに、翌午前中は「眠い」から活動が鈍り、エネルギーを消費すべき時に消費されないことになる。エネルギーの1/3は脳が消費すると言われる。なのに、特に午前中は、脳の活動エネルギー源が効率良く届かない。
人類は長い間、餌(エネルギー)不足によって、「入りを計って、出を制する」の言葉のように、身体はエネルギー源を貯めこむことになる。お金を貯め込むことは良いが、脂肪を貯め込むことは、すなわち肥満に直結することになる。日本人は体質的にアングロサクソン系の人種と違って、身体自体が省エネ体質・ECO体質になって、エネルギー消費が少ない。だが、食生活は欧米人と変わらなくなってきた。太らない訳がない。生活習慣病にならない訳がない。
痩せる寝方は「エネルギー源を貯めなければ良い」訳だ。
脳のエネルギーである糖質は脳の活力源になるのに、口から摂取してから3時間ほどかかる。9時から頭の回転を良くしようと思えば6時頃には朝食を、少なくとも7時までには朝食は終えるべきとなる。その為には5時から6時頃には起床すべきである。
睡眠時間を7~8時間程度とるには、夜10時頃には就寝となる。1~2時間前には入浴を。更に2~3時間前には夕食を。ということは、夕食時間は遅くとも夜7時頃迄が良いとなる。しかも、高カロリーにならないような夕食を。
さあ!皆さん、こんな生活できますか?いろんな誘惑に負けずに、規則正しい生活ができますか?できれば、痩せられると思いますがね・・・
「夜ごはん」から「夕ごはん」へ。
少なくとも、低カロリーの夜ごはんにし、早寝早起き、太陽と一緒に行動しよう。一日の総摂取カロリーは同じでも、主に朝昼で摂るのと、夜摂るのでは太り方・痩せ方に差が出るのです。