上手に眠れば元気になれる・・・ オーダー枕とベッドの快眠ひろば

寝具の商品情報から正しい使い方まで。健康的に上手に眠る(科学的?)サイト。ふとん屋の爺の「寝言戯言独り言・趣味」の話。

大往生・・・人生の終わりを考える

2010-03-18 09:46:54 | 高齢者の眠り・介護・住環境と悪徳商法

 昔からのお得意様である80歳台後半のおじいちゃんの葬儀に昨日行ってきた。息子さん夫婦、孫夫婦とひ孫、四世代同居であった。家族に囲まれての大往生であった。

 戦争に駆りだされ、終戦直後は捕虜で強制労働に従事したこともあったそうだ。戦後は定年まで会社(現在東証1部上場企業)勤めをされ、取締役までされたということは、初めて知った。定年後は農業をされていたので、てっきりお百姓さんが本業と思っていた。

 おばあちゃんもご家族皆さん、悲しみの中にもやるだけのこと(介護)はやったという気持ちが御有りだと推察できた。要介護5であった。数年前からベッドの生活をしていた。奥さんの献身的介護と訪問看護とで暮らして見えました。ヘルパーさんと時々冗談が言えるほど、精神的には元気であった。使っていたベッドを奥の寝室から居間に運び、そこはひ孫の声がいつも聞こえ、正に家族の中で療養されていました。

 通院のための車いすをレンタル戴いたのが4か月ほど前でした。だが、1か月ほどしたら、急に体力の衰えが見られるようになり、介護ベッドも納品しました。その後、通院のための車いすに乗ることも苦になり、最近は往診をして戴いていた。ここ1カ月ほどは、心臓の鼓動も弱くなってきたそうで、眠っている時間が殆どだったそうです。

 でも、ご家族みなさん病院に入れることは考えられなかったようです。

 数年介護が続くかもしれないと思ってみえたようです。息子さんは、ケアマネさん・訪問看護の看護師さん・ヘルパーさん皆さんが一所懸命して下さったと感謝されていました。家族でさえ見過ごしていた、おじいちゃんのわずかな体調の変化に気づき、それは有難かったと。病院で亡くなることが多い中、最後まで自宅で生活をされ亡くなられる方は最近本当に少なくなりました。

     倉敷大原美術館

 「往生」とは極楽に行って生まれることらしい。「往復」の「往」だけで「復」は無い。この世には戻れないということだ。極楽に行けますようにと、残された家族はいわゆる葬儀・法事を行う。禅の道元さんの話的に考えれば、あの世に行く前の今を、どう過ごしどう世話するかが家族の在りようにも係わってくる。

 特に、介護の仕事をするようになってから、家族の在り様(介護を受ける方の家族内の立場)をいろいろ見、考えさせられることが多くなった。時に「臭いものには蓋をする」的に施設に老人を入れようとする方もいる。そしてサービスが悪いとクレームを付ける。同じ施設であっても、ありがたいと言って皆さんに感謝をされる方もいる。「こんなところに入れられた」と思う方もいれば、「のんびり気楽で良いよ」と、施設での生活を楽しんでいる方もいる。

 同じような境遇でも、感謝する方と不平不満を言う方。人はいろいろである。

 

 死後、立派な葬儀や法事をすることも大事ですが、介護という現場を見ていると「今」という時間を大切に過ごすことも、それ以上に大切であると思わざるを得ません。介護保険にもまだまだ不備はある。福祉用具のレンタル目的は介護する人もされる人も、気持良く余生を送って戴くためと思っています。最適な用具を選定しお薦めするのが「福祉用具専門相談員」であり、単なる「福祉用具の運搬人」ではない。

 資格としてある訳ではないが、「介護睡眠環境改善・福祉用具選定インストラクター」とでもいうべき「レベル」の高さが要求されると思う。

 全ての人が「大往生」できますように。

コメント
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