当初この日のブログは9日にUPしようと書き始めた。葬儀に参列した後は大阪出張もあり忙しくバタバタし、書きかけの状態であった。さて、と思いきや今回の地震!世の中一瞬先は闇というが正に実感せざるを得ないところであった。
WatakeiのHPのサーバーが横浜にあり、地震後どうやらサーバーがダウンしたらしく、HPを見ることも、メールを受け取ることも月曜日の朝までできませんでした。今は正常に戻ったがどことなく落ち着かない。
関帝とは三国志の英雄「関羽」のことである。
関羽は誠を尽くし義を重んじ約束事を守る人であった。その精神は商人にとって最も大事なことでもあり、商いの神様として祭られることにになったそうだ。
さて、睡眠環境診断士の更新受講の2日目の夜、中華街に繰り出した。関帝廟の前を通り、路地を入った(正直小汚い)中華料理店の二階にて、講師の先生方と飲み食いしながら内輪話に花が咲いた。
愛知医科大学名誉教授(医博)小川徳雄先生と席を隣にさせて戴き、短い時間ではあったが先生の私生活もいろいろ聞かせて戴いた。自宅は平屋で、開業医でもある奥様とお住まいだそうです。先生のお宅も居間は床暖房で、冬でも殆どエアコンをかけた事が無いそうです。
床暖房は室内の温度分布に差が少なく、快適です。一般にエアコンだけですと、どうしても上部は温かいのに足元は寒いという状態になり易いですね。その点床暖房はとにかく足がぬくぬくして快適で、この上無しと言った感じです。
だが、寝室の暖房となると、少し話が違ってくるようです。寝室の場合リビング以上に室温と湿度とのバランスが大事なようです。ふとんの中では、人は湿気があった方が実は温かく感じるようで、ほんのわずかな「蒸れ」が温かさと快適さの分かれ道を作り出しているようです。「蒸れ」の全く無いふとんは温かくないふとんかもしれません。ウールや羽毛は空気をたくさん含むから温かいと良く言います。もっとも、ウールが温かいのは他に水分保有率が他の繊維に比べ高いからかもしれません(この部分はまだ勉強不足で正しい事は後日)。 だが、必要以上に「蒸れ」ると、逆に寝苦しさを感じます。
快適寝床内気候は「33℃±1℃・湿度50%±5%」と言います。(絶対湿度は0.016kg/kg・・・1kgの空気中に何kgの水分が含まれるか、この場合16gの水分が含まれます。室温が21℃になると、ほぼ湿度は100%となります) 【湿り空気線図における黄色のラインを参照】
寝具の中は快適で、快眠が得られたとしましょう。ところが、寝室の温度はというと、地区によっても違いますが、この場合は10℃としましょう。21℃で湿度が100%になる訳ですから当然のこと結露ができます。一時的にはパジャマや敷きふとんが吸ってくれますが、敷きっ放しにすれば「カビ」の温床となるのは明明白白です。冬場にカビ(の事故)が発生し易いのはこういった理由からです。
一方、冬太平洋側の場合、例えば、室温13℃で湿度30%とした場合、暖房をかけ室温が20℃になったとすれば、それだけで湿度は18%まで下がることになり、当然のことながらカラカラですから加湿が必要となります。冬の朝、咽にイガイガ感が起こるのは単に乾燥し易いからということかもしれません。
床暖房であれば室内温のムラは少ないと思われますが、乾燥については若干の注意は必要ですね。当然のことながら、電気ストーブなどは温度ムラも生じ易いと思われるし、乾燥が進むことになります。デロンギヒーターなどは電気ストーブに比べれば室温のムラも少なく乾燥も酷くないと思われがちですが、先程の湿り空気線図(h-x線図)から分かるように、空気中の水分の絶対量に変化が無ければ、いずれにせよ湿度は下がります。寝室内の空気は動きが少ないので、自分の吐く息の湿気で多少緩和されている面もあるようです。話が飛びますが、マスクをしたような「パジャマル」は咽に優しいと言えます。飛行機の中は相当乾燥しています。機内で婆も「パジャマル」を着て過ごしましたが、これが結構良かったと言ってました。
昨年のフランス旅行では、機内ではこんな恰好で過ごしました。
一方、夏の場合、室温30℃で湿度約80%(絶対湿度0.022kg/kg)の蒸し暑い熱帯夜であっても、除湿運転によって湿度約50%(絶対湿度0.014kg/kg)になれば人は快適と感ずることができるようです。皮膚からの汗による気化熱の作用です。また、扇風機・うちわであっても体にまとわり付いた湿度の高い空気を飛ばすことによって湿度の低下が期待でき人は多少なりとも涼しく寝られます。
最近のデジタル時計には、温度・湿度も表示されます(精度は余り良くありません)。目安にするのも良いと思います。今、爺のマンションのリビング&ダイニング(LD)は24.4℃・湿度32%、寝室は18.3℃・38%と表示されています。湿り空気線図(h-x線図)から読み取ると、空気中の湿気の絶対量はLDが0.0059kg・寝室は0.0050kgです。食事の支度と食事そのものをしたことによって、少しばかり加湿され絶対量が異なりました。前日帰宅直後では、偶然にも LDが21.7℃湿度28%、寝室が17.8℃湿度35%で絶対量は約0.0045kgでほぼ一致していました。
夏季に比べ冬季はわずかな室温の変化で湿度が変わってきます。加湿・除湿を上手にして下さい。人の身体からもそれなりの湿気が発生していますので、冬場、加湿し過ぎたり、ふとんを干さなかったりするとカビが発生することにもなりかねません。ここらあたりのバランスが大切なようです。