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洗浄方法の違いによる嵩高の違い

2012-10-31 09:16:14 | 羽毛ふとん

 近年、羽毛ふとんの普及率も100%を越えた。その為自ずとリフォーム(仕立替え)が増える事となりました。

 日羽協(日本羽毛製品協同組合/旧名:日本羽毛寝具製造協同組合羽毛のリフォーム認定工場の認定基準を変更する という話は以前しました。リフォーム時の羽毛の洗浄方法は大きく2つあります。今回この2つの方式を比較してみました。

①プレミアム・ダウンウォッシュ方式 ・・・・・羽毛ふとんを解体し、個別に(袋に入れずに)専用洗浄機で羽毛を直接水洗いし、その後充填する。 規定の殺菌・殺虫を施す。

②リフォーム・ダウンウォッシュ方式 ・・・・ (a) 羽毛ふとんを丸洗いして、その後解体して、充填する 。  (b) 羽毛ふとんを解体して、羽毛を他の袋に入れて洗浄し、その後充填する 

     
  

この二つの図はWGD95%・WDD70%の2種類の羽毛をそれぞれの方法で洗浄し、その結果をグラフ化したものです。洗浄方法の違いによるダウンパワーの回復状況の差を検査機関に依頼し実験したモノです。

①青色ラインはプレミアム・ダウンウォッシュ方式 ②緑色のラインはリフォーム・ダウンウォッシュ方式 ③橙色のラインは洗わずスチーム処理しただけの場合。

 ①と②との洗い方で、嵩高にこれほどの差が生じたのは、驚きでした。直接洗うか、間接的に洗うか、の差です。WGD95%でその差は嵩高164㎜対151㎜【ダウンパワーなら 405㎥/g:369㎥/g】である。WDD70%でも143㎜対127㎜【347㎥/g:306㎥/g】である。およそ1割程度の差が生じました。プレミアム・ダウンウォッシュ方式の欠点は作業効率が落ちる点です。その点リフォーム・ダウンウォッシュ方式による洗浄は、粗い目の生地の袋に入れて洗うので、作業効率は上がり、汚れや劣化したダウンの除去に問題は無い筈でした。一石二鳥です。

 その予定でしたが・・・。出来あがって来た羽毛ふとんはイマイチ嵩が無い。洗いが不十分なんだろうか。でも洗浄後の検査では、どちらも全く問題はなく、綺麗に洗えてました。古い羽毛をリフォームするのだから、新品と同じという訳にはいかない。でも、40年ふとん屋をやってきて、なんとなく腑に落ちなかったのです。リフォーム・ダウンウォッシュ方式による洗浄は即中止し、洗いを従来のプレミアム・ダウンウォッシュ方式にもどしました。

 その後、どれほどの差があるのかを検査機関に依頼し調べてもらった。その結果がようやく出てきたのです。それが、上の図(グラフ)です。本来の製造メーカーがどこ(西川でも丸八真綿でもフランスベッドでも無メーカー品)であっても一度リフォームすれば、その後はWatakeiの責任となります。社員も私の考えを良く理解してくれてます。特に彼女は店頭での羽毛の吹き込みをして30年近くなります。羽毛を触った・握っただけで羽毛のパワーがある程度分かるようです。一枚一枚、丁寧に作業してます。弊店の「宝」です。

 Watakeiでリフォーム戴く場合の洗いは、すべてプレミアム・ダウンウォッシュ方式であることは言うまでもない。最高の洗いとバカ丁寧な作業で、お預かりした羽毛ふとんをリメイク致します。

 リフォームは3週間程度要します。お急ぎの方はご相談下さい。場合によっては、2週間以内で納品することもできます。このところ寒くなってきて、冬用の羽毛ふとんを押し入れから出したら、生地が弱って羽毛が吹き出していたり、回復が不十分で暖かく無いなど、慌ててご来店のお客様も増えています。

 

 

 

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