11日~13日にかけて関西(大阪・神戸・明石)方面に、出張致しました。
最後に神戸の西本さんの介護事業部を見学させて戴きました。わずか数年で3億円以上の売上を誇る介護事業部です。10数年介護事業をして、未だご利用者100名余の弊店と違い、数年で3,000名以上のご利用者様を有する会社です。余りのスケールの違いに、勉強と言うより単にビックリして帰って来たというのが正直なところです。
頑張れば、短期間であれだけの事業が起せる事を見、ファイトが湧きました。
今回の住宅改修は、出張直前に受注し施工しました。トイレの手すり・ベッドの手すり、そしてお風呂の手すりの取り付けです。左手が不自由なご婦人です。
トイレは和風のお宅で壁が板壁、また、木製のベッドでしたから取り付けは、ビスで留めるだけですからいずれも簡単でした。。。ところが、お風呂はちょっと厄介でした。
まず初めに言われたのは、バスタブの中に手すりを付けて欲しいと。バスタブに穴を開ける(ビスを打つ)事は不可能です。タイルに手すりを付ける事を提案しましたが、それでは手が届かないと言われます。
お客様は「吸盤で付ける手すりは無いの?」と。無いと答えましたが、ひょっとしたら自分が知らないだけかもと思い、カタログでいろいろと探してみました。
ありました。強力な吸盤でピタッ!! 最近のお風呂は初めから湯船の中に手すりの付いた物があります。後付けは不可能と思ってました。でも、介護に必要な商品は、探せばあるもんですね。バスグリップは介護保険で購入できますが、この吸盤式グリップは保険の対象になるんでしょうか?・・・残念ながら、ならないようです。もちろん、住宅改修の対象にもならないようです。
今回の最大の問題は、浴室内の手すりでした。浴室は約170x240㎝と大きく、窓があります。窓を開ければ、中庭が見えます。窓枠の幅は約140㎝です。バス用手すりでは最大90㎝ですから、取り付けは不可能です。たとえ有っても中間での支柱が必要です。実際取り付けた手すりは約170㎝です。奥様からは格好は問わないから、どんな方法でも良いから付けて欲しいと。でも築25年ほどの、かつ、亡きご主人の思いの詰まった和風の家です。まだまだ新築に近く、下手な工事はできません。
苦労(?)して取りつけました。実はこの手すりは屋外用の手すりです。屋外用ですから、風雨にさらされます。そうです、水・湿気に強いのは当然です。少しゴッツイ感じですが、取り付けてみると、浴室が大きいので、それほどの違和感はありませんでした。
当初、爺の知識の無さから不可能と返事しましたが、結果なんとか奥様のほぼ希望通りに工事できました。奥様からは、浴槽内の手すりといい、窓を跨いでの手すりといい、非常に喜んで戴けました。
ちょっと手こずった、ちょっと融通を利かせた工事となりました。
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