名古屋の嫁入りは派手だ、とよく言われます。碧南は三河です。名古屋の派手さとは違いますが、かっては「娘三人いれば家が傾く」といわれるくらいの費用を使う事は、三河でも言われてました。
結納金は給与の●ヶ月分と言われ、良家のお嫁さんはその結納金の10倍の支度をするのが普通と言われたものでした(100万円の結納なら1000万円のお支度を。そして寝具にかけて戴く金額は結納金の1~2倍と言ったものでした。尾張地区の布団屋さんには、50万円以下は婚礼(の売上)ではないと豪語される方も見えました。
愛知県でも三河地区と尾張(名古屋)地区、いずれも結婚にお金をかけたのは事実かもしれません。でも、今はそんなことはありません。ドラマの中の話です。
婚礼のお支度も、かっては尾張と三河とでは少し違いが有りました。たとえ話的に言えば、尾張はたくさんの量(数)を持って行きますが、三河は量(数)は少なくてもより高級品を持って行ったと。座布団を例に言えばこうなります。尾張は夏冬各20枚ずつ持って行ったが、三河は夏冬10枚ずつ、その代り冬座布団は正絹、夏座布団は本麻が当たり前のように言われました。総てがそういう訳ではありませんが、イメージは尾張は徳川宗春、三河は徳川家康と、訳の分からぬことを言ったものです。
確かに、弊店でもバブルの頃の婚礼と言えば正絹の座布団に本麻の夏座布団をお誂えになるお客様が7~8割見えたでしょうか。店頭に正絹座布団の反物だけでも常時30~40本前後は展示してました。当時ある問屋さんが来られて、その陳列ケースを見て「弊社よりたくさんありますね。」とビックリしつつ言われたこともありました。
今は昔、もうそんなことはありません。婚礼でも座布団をお持ちになる方は、ほとんど無くなりました。座布団を購入されるお宅は、新築のお宅か、格式のあるお宅といったところでしょうか・・・。
今回のお荷物には残念ながら座布団はございません。お母様は座布団をとお考えでしたが、娘様は座布団を使う部屋(畳の部屋)は無いと言われます。それ以上話は進みません。お母さんとしてはせめて畳の部屋があれば、何とか持たせたいのだがと・・・。ご自身がお祖母ちゃんからそのように支度してもらったから、自分の娘にもしてあげたいのです。
10年ぶり(以上?)に紅白幕を掛けてお嫁入りのお荷物を運びました。
ここ10年来「紅白の幕をお掛けしますか?」とお聞きすると、「恥ずかしいから止めて」と言われるお客様ばかりでした。今回は、家具屋さん・電気屋さん皆さん紅白の幕を掛けての納品でした。異口同音に「紅白の幕は久しぶりだね」と・・・。
車は満杯でした。およそお荷物の7~8割の体積は、実はBEDです。シングルとセミダブルです。
宮付引出し付のベッドです。 その上にシルキーポケットコイルマットです。お子様が生まれ、川の字で寝るのがご希望です。そこでマットとマットの間の隙間(落込み)を無くすように「センターpad」をセットしました。二枚のマットが一枚のように固定されます。
座布団もお客様用の組ふとんもございませんが、そこは三河人気質、ベッドはもちろん羽毛布団などお二人の日々お使いになる付属品なども別誂え高品質でお支度させて戴きました。
納品が終わると、昔(20~30年前までは)は納品の業者にも祝い膳をご用意くだされ、食して帰ってきました。その名残とでも言いましょうか、お弁当代とお茶をご用意くださいました。また、業者全員にご祝儀と紅白まんじゅうを戴きました。このようにご丁寧にして下さったのも、10年(以上)ぶりのことです。
紅白まんじゅう
親御さんのお子様(娘)に幸せになって欲しいとの「思い」が、こういった「しきたり・風習」になったのでしょう。嫁ぐ娘の幸せを、また、嫁ぎ先で肩身の狭い思いをしないようにと、正に身を挺しての思いの表れだと思います。世の中のお嫁さんの幸せを誰よりも祈っているのは、ご両親です。特に男親は、娘が不幸になりそうになれば、きっと「阿修羅」になるでしょう。
書いてることもまとまりが無く、話が脱線しました・・・。寝室は三階。ベッドがメチャ重たかったです。11日夜、このブログを書き始めましたが、疲れていつの間にか寝てしまいました。二日がかりで書いたということです。
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