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介護にかかる費用

2009-12-09 07:54:50 | 高齢者の眠り・介護・住環境と悪徳商法

 12月8日中日新聞に「介護の現実、こんなにもお金が必要・・・云々」の趣旨の記事特集がありました。

 

 高専賃の開所にあたり、福祉用具のレンタルをご案内したことは昨日書きましたが、ご来場の皆さんの多くが気に掛けられたのが「費用」の点でした。「福祉用具のレンタル料より、一ヶ月間の総費用が(全部で)どれだけかかるの?」と何人かの方に聞かれました。

 ほぼ健常な方で「部屋代+共益費+食費(3食・おやつなど)総合計は、月14~15万円です。介護が必要になれば、最終的には18~20万円程度必要になりますと申し上げると、「畑を売らないかんな・・・。」「入りたいが、そんな金どこにあるんか」とがっかりされた方も数人ありました。新聞記事には「貯え すぐ底ついた」とありました。「ずっと税金も払ってきたのに、(死ぬまで)お金次第なんて・・・」ともありました。

 ちょっと計算してみました。すると、20万円/月x12=240万円、20年居れば約5000万円かかります。年金収入が月に10万円ならば半分の2500万円という貯えが必要となります。確かにこの金額が、気にせずに払えるほどの貯えのある方、あるいは年金だけで月20万円以上手にできる方は微々たる数でしょう。ご夫婦で入所されると25~35万円/月以上は要りますね。年金だけで、100%賄うことはできなくても、もう少し何とかならないのでしょうかね?

       まずは、政治屋さんと高級(給)官僚の給与・退職金を半額にしましょう。

 昨日、早速入所の方(要介護3)があり、ベッド等を搬入しました。内容は2Mベッド+手すり+介助バー+専用マット+車いす+歩行器+介護テーブルなどです。2,550点(自己負担額2,550円/月)です。

  新型の楽匠S フットレストなどの着脱可能な高機能車いす

 

 搬入が終わって、帰ろうとしたところで、老人保健施設からこちらに転所される方がいらっしゃいました。同じく要介護3の方ですが、ご家族様の負担を少しでも減らしたいということで、1Mベッド+手すり+介助バー+専用マットの合計で1,050点での契約となりました。200点(200円/月)の負担増で2Mベッドにできるのですが・・・。現実は本当に厳しいですね。車いすは、たぶん知人から無償で分けて戴いたんでしょう、少し古いようでした。

 「地獄の沙汰も金次第」となってしまっては、あまりにも悲しいですね。

 

 政府も「デフレ宣言」をしました。弊店のレンタル料金は、毎年見直しをしていますが、結果としては毎年料金を下げています。2年ほど前からは、2Mベッド本体(楽匠)で800点(自己負担800円)まで下げました。来年早々には見直しをしてベッド付属品や車いす・歩行器などを下げる予定です。慈善事業をするほど余裕はありませんが、少しでもお安く提供できるように、そして

 「早い・安い・無理を聞く」をモットーに、これからも頑張ります。

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