辻井伸行さんの快挙に、多くのブログで賞賛の言葉が上がっている。本当におめでとうございます。爺なら彼に「国民栄誉賞」をあるいは「文化勲章」を贈りたいと思います。
ニュースで流れる僅かな、でも繊細な美しい彼のピアノを聞いて、爺が(弘前大学)学生の時の下宿の娘さんのことをふと思い出した。その彼女(娘)は音楽大の受験生であった。毎日ピアノの練習をしていた。と言っても夜間の練習は一切無かったので、時々午前中下宿にいた時、あるいは早く下宿に戻った時に聞く程度だった。うるさいとは全く思わなかった。
初めて聞く頃は、上手いもんだと感心した。その下宿に3年間居た。2年3年と彼女のピアノを聞くうちに、音にまろやかさが出てきたのを感じた。はじめは楽譜通りに弾いていていたような、どことなくトゲトゲしさがあった。まるで、試合に勝つ為にギスギスした若き剣術家のようであった。だが最後の頃は優しさが感じられた。音楽は全くの門外漢であるから偉そうなことは言えないが・・・。
下宿の周りはリンゴ畑であった。GWを過ぎると可愛いリンゴの花が咲き、それはまた美しい時であった。今、あの下宿はあるだろうか?たぶん無いだろう。小父さん小母さんはどうしているだろう。ご健在ならば、80~90歳ぐらいだろう。
大学生協の味噌汁が一杯5円、落ち林檎(風などで落ちた傷のリンゴ・商品価値はほとんど無い)がやはり数円であった。豪華な定食が100円程度だった。そんな学生時代に聞き覚えた校歌(旧制弘前高等学校校歌)がふと思い出された。うろ覚えであるから間違っているかもしれない。
虚空に羽ばたき南を図る 大鵬我らが希望とかざす
高願抱かん理想の多き 本土の北より偉大な姿
40年近く前のことが思い出された。・・・・・(歳かな?)
7月に婆の実家の秋田に行く予定だ。時間が許されたら、久しぶりに弘前に寄ってみたいものだ。ご無沙汰してる友達にも会ってみたいものだ。
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