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足利事件・・・取り調べ室(?)の変な想い出。

2009-06-15 09:32:09 | 爺の寝言戯言独り言

 菅谷利和さんの冤罪が晴れたことは、本当に良かったと心から思います。

だが、「自分にやった事実が無いなら、なぜ無実を始めから訴えなかったのか。何故ウソの自供をしたのか。もしかしたら、本当はやったんじゃないか」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

だが、追い詰められてウソの自供をした菅谷さんの気持ちは分かるような気がします。

                

 今から20年以上前の事です。ある暴力団員が支払いをしてくれなかったので、そのことで警察に相談に行った時の体験です。

 

 以前、ボランティアで交通指導員をしていた時、事故を目撃したので、調書を作りたいと呼ばれたことがありましたが、そんな狭い部屋ではありませんでした。

その時は場所が無かったのか、取調室(?相談室だったかも・・・)に通されました。狭い部屋の奥に座らされ、高圧的な私服警察官に、なんとも言えぬ落ち着か無さが私を襲いました。その部屋では、警官と1対1でしたが不安な気持ちが過ぎりました。それが数人の大柄な刑事に囲まれればと思うと、気の小さい人はひとたまりも無いでしょう。あの時のほんの十数分間は、なんとも言えない時間でした。

 その時の対応してくれたのは60歳近くの公安関係の警官でした。その対応は、実にめんどくさそうでした。もう帰る支度をしていたのか、行ったのが4時半過ぎだったため、開口一番「もっと早く来い、相談が長引くと5時過ぎるだろう」と。さらにその警官曰く。「お前も儲けようとして売ったんだろ。(そんなことで相談に来るな。自業自得だな)」一体誰の味方なんだろう、この警察官は・・・。暴力団撲滅キャンペーンなどというが、本当にその気があるんだろうかと思わざるを得ませんでした。

 

 高校時代のクラス仲間の一人が現在県警の鑑識にいる。卒業後は数年前に同窓会で顔を合わせた以外、交流はない。高校時代、麻雀を教えてくれたのは彼である。試験週間の最後に息抜きで楽しんだ。彼の名誉のためにも言っておくが「賭け麻雀はしなかった」。彼のお父さんも警官だった。彼は白バイに憧れ、はじめ交通機動隊に入った。誇りを持って警官になった。

 最近の警察(官)は実に丁寧に対応してくれる。何時ぞや、駅で女性を助けようと殉職された警察官のニュースはまだ記憶に新しい。全ての警察官が、より良い社会のために頑張っているのだが、間違いが起こったことは、本当に残念である。警察だけでなく、検察や裁判官にも大きな汚点であることは間違いない。勿論悪に対しては強い態度で臨んで戴きたい。

安心して、枕を高くして寝られますように。

 (高過ぎる枕は健康によくありませんがね)

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