受験シーズン真っ只中です。
もう少ししっかり覚えておけば、勉強しておけば・・・と思っている方も多いのでは。一方で、「頭悪いから覚えられんのだよ・・・」と、半ば諦めている方も。来年こそはと、捲土重来を誓う方。いろいろですね。
もう、一ヶ月も前の中日新聞の記事です。この記事を見た時、面白いと思い、切り抜いて持っていました。その頃から今まで忙しくしていたこともあって、ブログの更新さえ中々できず、この記事のことは、すっかり忘れていました。昨日、ファイルに挟んでいたのを見つけました。
結論的に言うならば、勉強は夜するより、早朝の学習が良い と言うことになりますね。具体的にはこんな生活をすれば、成績が上がるかも(?)しれません。
例えば、中学生なら、起床時間は3(4)時。寒い冬なら体を温めるホットで微糖な物(exココア)を飲み、あるいは、無糖な飲み物(お茶)ならチョコレートやクッキーなどを1~2片口に入れるのが良いと思います。(糖分を摂っても即、脳のエネルギーになる訳ではありません)。食べ過ぎて血糖値が上がってしまうと、インスリン分泌が盛んになってしまうのダメです。そこはほどほどに、脳のエネルギーである炭水化物を少し摂りながら、6(7)時頃まで、3(2)時間の予習を中心とした勉強することをお薦めします(授業は復習のつもりで)。朝食は蛋白質がしっかり入ったものを摂り、もちろん炭水化物は脳のエネルギーですから、午前中の勉強に必要な量(エネルギー)を、食べ過ぎることなくバランス良く摂りましょう。
昼食(給食)後は、昼寝をしましょう。実際眠らなくても、目を閉じて、横になる(机に伏せる)だけでも違います。
夜の睡眠の質を上げるためには、午後から夕方には体温をしっかり上げるように「クラブ活動、特に運動クラブ」をお薦めします。夕食前に宿題を終え塾へ行くなどし、夕食・入浴後8~9時前後には床に入りましょう。睡眠時間は6~8時間、自分にとって最適な睡眠時間を早く見つけると良いでしょう。
朝は弱いし、朝食抜きで学校へ行くから、空腹ということから「同じや!」と思う方もあるでしょう。残念ながら、同じではありません。
良い睡眠には、メラトニンが必要で、メラトニンのためにはセロトニンが必要です。セロトニンの原料はトリプトファンという良質な蛋白質です。セロトニンは太陽の光が必要です。つまり、朝食(蛋白質…トリプトファン)を摂り、日中しっかり活動しすることによって、夜は質の良い睡眠が得られます。半日食事の摂取時間がずれると、脳がしっかり活動できない状態に成り易く、また、太る原因にもなります。
先ほどの新聞記事から言うと、夕食(夜食)で満腹になると、記憶力は悪くなるということです。朝食を抜き、夕食・夜食をガッツリ食べては、記憶力の悪くなった時間に一所懸命勉強することになり、学習効率はよくないことになります。
朝型の生活スタイルは絶対ダメ!と言う方は、もちろん夜勉強すればよいでしょう。注意すべき事は「食べ過ぎない」こと。良質な原料(蛋白質)を朝セットし、日中は活発に活動することです。できるだけ太陽の動きと同じくするよう心がけましょう。遅くとも12時(お薦めは10時)までに床に就き、朝は日の出とともに起きるぐらいに!
寝る時間が有ったら、勉強だ!と言う方。極端な短時間睡眠は逆に記憶の定着が不十分になるようです。睡眠サイクルから言えば、3サイクル・4時間半(入眠潜時を含め約5時間)又は4サイクル・6時間(約6時間半)。爺の学生時代は「四当五落(5時間以上寝るようだと合格できない)と言いました。全くのデタラメでした。最近の研究では、記憶の定着にはレム睡眠が重要だと分かってきました。かって、レム睡眠は夢を見ている時間で脳はほぼ覚醒している時間だから、それ以上寝ても意味が無いと言われました。今は「四当五落」は死語のようです。敢えて言うならば、「五落六当」とでも言いましょうか…。
眠りと食事は人間が生きていくためには本当に必要不可欠な正に「本能」なのです。トリプトファン不足によってセロトニン・メラトニンが不足すれば、うつや不眠になり易くなるようです。
最後に詰めの注意を!・・・ 朝型生活にし成績が上がっても、いざ試験当日、頭が冴えないことにならないように。どう言う事かって?朝食前が最も頭が冴えるってことなら、受験が近づいたら実際の試験時間に最も頭が冴えるようにして下さい。
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