50代の男性です。首や背中が「慢性的に痛い」という訳で接骨院に通って治療をしていたそうです。硬めの寝具に硬い枕で寝るように指導され、しばらく通院されました。だが全く改善されなかったそうです。
そこで、今度はクッション性のある羊毛混の敷きを他店で購入さて、いままで使っていた木綿わたの敷きふとんとで 2枚重ねの状態で休むことにされました。木綿わたの敷きを上に羊毛(混)の敷きを下にして寝られたそうです。良くなるどころか背中の痛みが増したようなので、次に2枚の敷きを上下入れ替えたりしましたが、全く改善されなかったようです。そこで、ご本人は「犯人は枕」と思われたようです。
年末の事、Watakeiにて「オーダー枕」を作られました。
年が明けて、お電話がありました。「首の周りはバッチリ良くなったんだが、背中の痛みがちっとも(少しも)治らん。」 いろいろ電話口で相談を受けました。
お話を聞くうちに、爺は枕ではなく、やはり敷きふとんに問題があると考え、現在お使いの敷きふとんを実際の寝ている状態で見せて戴くことにしました。敷きふとん二枚を持ってお店まで来て戴きました。
持って来られた敷きふとんを、板ベッドの上に敷き「寝て下さい」と申したところ、まるで「ギックリ腰」の患者さんのように「痛っ、痛っ」と言いながら横になられました。重症といった感じです。前回のデータを見ると、少し猫背的でした。
MBIも25と、やや小太りてした。背中から腰の部分がしっかり沈み込み、より落ち込んでいる様子でした。かつ、(化繊綿の多く入った)木綿わたの敷きふとんであったため、中央部が凹んでしまっていました。最大の問題点は既製品の「化繊わたの混入率の高い木綿わた敷きふとん」と考えられます。
木綿わたの敷きの使用は中止して戴きました。もう一枚の羊毛混敷きはというと、マットレスと見間違うほどの5~6㎝の厚いウレタンが入った羊毛混敷きです。ボリュームのある敷きでした。だが、実際寝てみると、厚いウレタンのために、木綿わたの敷き同様に中央部が少し凹んだ感じです。少しずつ身体を伸ばしながら寝て戴きました。ゆっくり伸ばし、伸ばし終わったところで腰の部分にサポートパットを入れました。「いかがですか」とお尋ねすると、やや時間をおいて「あれっ!腰がが・・・、い・・・痛くない」と。
別に手品や魔法をかけた訳ではありません。もともと、浮いているべき箇所の腰が落ち込んで腰痛の原因を作っていたのです。ある意味硬いふとんで寝ることは正しい方法のようですが、硬過ぎても、また、柔らか過ぎても問題が生じます。お客様の場合、二枚敷きの時は、特に中央部がヘタッた敷きになったため腰が不自然に落ち込んだ状態になっていたのです。結果、慢性的な腰痛を起こしていたようです。寒がりでではないと言われたので、とりあえずこの一枚で寝て戴くことにしました。
そらから数日後、オーダー枕と、羊毛混の敷きふとんを持って再来店されました。以前ほどの痛みは無くなったがまだ、少し腰(背中)が痛いと言うことです。サポートパッドを1本から3本に増やしました。数日して再々来店され、様子を伺ったところ、以後痛みも無くなりすこぶる快調だったそうです。
ところが、一週間ほど後、再び少し背中が痛いということで、サポートパットをもう一本入れました。
さらに、数日後、腰から背中へと痛みの位置が少し違ったところに移ったという事で、サポートパッドの厚みと位置とを変えて、再々々々調整をしました。
彼の場合、実は「軽いうつ病」もあり、神経内科の医師から投薬を受けているそうです。薬は何かは分かりませんが「睡眠導入剤」のようです。枕と薬のおかげで、以前よりぐっすり寝れるようになったとは言われます。
だが、なぜか背中の痛みは消えないと言います。爺が接客してサポートパッドをいろいろ工夫すると「治ったみたい」と言われます。が、数日すると少し痛みが出るようです。神経質なところがあるようです。爺としては、最大限の努力をしますが、整形の医師ではないので限度があります。試行錯誤を繰り返しながら、時間をかけて背中の痛みや腰痛に対処してます。何度でも調整します。
昨日、再々々々々来店されました。お正月後4回目です。
再度お使いの羊毛敷きの品票を見ました。メーカーは◎●西川でしたが、中国製でした。いわゆるウレタンが入って軽い敷きという商品です。厚いウレタンと「BMI 25」ということで、背中が変に沈み腰より背中が痛いという言葉になったようです。
「安売りのふとん屋で買ったで遺憾かったかな。何度調整してもアカン(ダメだ)。あんた(爺)の薦めるオーダー敷きふとんを買うよ!」「枕はバッチシなんだから」
精神的な問題もお持ちでもあり、「高価ですからもう一度良く考えてからにされては」と、お話をしました。が、「お金も用意してきたから、すぐ作ってくれ」と・・・。」「三週間ほど時間がかかりますけど」「・・・そんなにかかるのか。でも良い!作ってくれ!」「返品はできませんよ」「うん。分っとる」
爺を全面的に信用下さるのは、本当に嬉しいです。・・・・・
以前、こんな話をされた奥様(30代)が見えました。
「家に帰ると敷きふとんが合わないと感じるが、綿桂さんの店へ来て、社長(爺)さんに話を聞いてもらって、ここで寝てみると不思議に(違和感が)無くなるんだよね。」「なんか碧南(のお店)へ来ると安心しちゃうみたい。」「お医者さんに診てもらうだけで安心するようなものだね。私って年寄りみたい。お年寄りの方が、お寺にお参りにいくと気が落ち着くみたいに・・・。」
「これでは、まるでどこかの宗教みたいだね」「ほんと!」「(爺は)熟睡教の教祖か???」
とお客様共々大笑いしたことがありました。皆さんが「熟睡」できるならば・・・熟睡教の教祖様と言われようと構いません。なお、お布施は戴きません
一人ひとりに合った硬さの敷きふとん、そして寝方が大事です。今使っている敷きふとんを持ってオーダー枕を作りに来られる方も、なぜか最近、一人二人三人と増えてます。弊店でお買い求めの敷きでなくてもOKです。出来るだけ今の敷きふとんで、ぐっすり眠れる枕を作ります。
Watakeiは「お一人お一人の健康と睡眠を考えるふとん屋」です。
主に、お薦めする敷きはオーダー敷き(157,500円)とTioTioシルキー(168,000円)のベッドマットです(いずれもシングルの価格)。決して安くはありません。でも、熟睡できればこんな安い買い物はありません。もちろん、最適な硬さをお薦めします。
これであなたも熟睡教の信者です。(・・・・・???) 爺は「熟睡教の教祖???」だそうですから・・・
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