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土壁の家と蚊帳・・・

2018-12-21 00:12:52 | 雑貨・インテリア

 カーテン・シェード・ロールスクリーンなどのインテリア工事も、Watakeiは承っています。 昨日今日、この仕事を始めた訳ではありません。爺が家業(ふとん屋)を継いだ時からですから、すでに45年前からとなりますね。本格的にはじめるに当たっては、メーカーの勉強会にも出席し、実際の施工方法も体験しました。工具類も揃えました。準備万端、さあ頑張ろうとしましたが、実際のインテリア部門は、ジュータンやクッションフロアの敷き込みもありましたが、ほぼほぼカーテンの取り付け工事でした。しかも、初期の頃は仕事量(受注件数)も年に数件でした。新築の家に取り付けることはほとんどありません。

 少しずつ受注件数も増え、そのうちに、一般家庭だけでなく、店舗のご注文も戴けるようになりました。例えば「色違い」の時の雰囲気の違いを合成写真を作ったりして、お客様に提案したりもしました。(Photoshopを利用)

    

 世の中バブルで、新築の家がどんどん建っていく頃は、新築の家のカーテン工事の受注も、どんどん増えました。当時は、いわゆるプレハブ住宅は少なく、地元の大工さんが中心となって一軒一軒建てられるのが、普通でした。壁の芯は竹で組みます。「(竹)小舞」と言います(多分)。今ではほぼ消滅した職業ですが、当時は「竹屋」がありました。この竹を準備する職業です。基礎(土台)造り、建て前、屋根の瓦葺きが終わり、土壁造りへと工事は進みます。

 壁の芯は、小舞に荒壁を塗って乾かし、中壁を塗っては乾かし、仕上げ壁を塗って乾燥させるという三段階に塗り込んだものでした。両面ですから計6回塗り込まれる訳です。しっかり乾燥してから次の塗りになります。ここまで少なくとも、半年から一年程度時間がかかりました。

 丁寧な家(豪邸)の場合、小舞を組んだ時、もう一手間特別な作業が入いるそうです。

 紗の生地を柱の内側に釘で留めていきます。壁(土)を塗り、乾くと柱と壁との間に隙間ができるのです。古い家屋で、壁と柱に僅かな隙間があり、日が射すのを見たことは有りません? 僅かな隙間を防ぐために「紗」を柱に打ち固定するのです。一般庶民でも、かっての日本家屋では、紗の代用品が使われていたそうです。何が使われていたかと言えば、古くなった「蚊帳」です。何処の家にも有った蚊帳です。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 今、新築の家を建てられる方も多いとは思いますが、従来の工法での「土壁の家」を造られる方は、非常に少なくなったと思います。でも、日本の家=土壁の家 は、日本の気候に合った家だと思います。冬季のカビ事情には土壁が大きく影響しています。

 土壁であることが、屋内の湿気調節…特に吸湿には優れているのです。

     

 蚊帳とタイヤ ・・・ 現在では、製造されていないとは思いますが、かっては能登川にある西川の工場(西川テックス)では、タイヤメーカー向けに「紗」を生産し納品していたと聞いたことがあります。タイヤの中に「紗」を入れ巻くと、タイヤが割れ(バースト)難くなるそうです。蚊帳の生産技術が意外なところで使われていたんですね。

    

 爺の結婚当初は、6畳二間の木造アパート/家賃は月9000円でした。子供の小学校入学にあわせて、家を新築することにしました。この時、工務店に一括発注するのではなく、基礎工事・大工工事・屋根工事・左官工事・水道工事・電気工事etc 総ての仕事を各工事毎に依頼しました。仕事の進み具合を見ながら、次の工事を依頼していきました。そんな経験から、家の構造を知った訳です。柱1本の値段から、畳1畳の値段まで知ることができました。今役に立っています。自分の家ができ上がっていく過程をじっくり見ることができたので、お客様の家の構造から「釘(ビス)」の打てる場所も分かります。カーテンを付けたり、特に介護保険で住宅改修をする時、田舎の家は、大方「木造の家」ですから、壁の構造が分かっていればこそ、どう対処すべきか分かるものです。

 最も神経を使うのが、タイルの上に取り付ける手すりです。下地(壁)の構造をしっかりと調べ、間違いない工法で施工します。

  

 タイルの下地が土壁であれば、直付けはできません。家に応じた施工をして参ります。

  

    

 十数年前、ご結婚時にカーテン類をご依頼戴いたお客様から、家を新築されるにあたり、再度ご注文を戴きました。引越し前日に、カーテン等を取り付けに行って来ました。

 

寝室の南と西の窓のカーテンです。

 

 リビングです。こちらは、左右が開く窓です。窓枠にあわせたWシェードタイプです。

  お正月は、新居で迎えられるようです。何とか間に合いました。

 工務店に40年以上勤務した社員。大学の建築課卒の社員。と、建築に明るい社員が2名います。寝具のことだけでなく、建築のことも、お気軽にご相談下さい。

 

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   寝具業界に45年。名ばかりの68歳の社長です。

   ボケ防止のために、資格を取っています。ご相談はお気軽にどうぞ!

 

 

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