~トリビアネタ~
聖なるものを犬に与えてはいけません。
また豚の前に、真珠(しんじゅ)を投げてはなりません。
それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。
(新約聖書・マタイの福音書7章6節)
この箇所から出てきたことわざが、有名な
豚に真珠 ― Cast not pearls before swine.(=豚に真珠を与えるな) 1)
なり。
「豚」 2)というのは、昔、この地方では(というべきか、この民族では、と言うべきか)、「汚(けが)らわしいもの」であり、「豚を飼う」ことは卑(いや)しい者がすることだった。豚と真珠―なんて、対照的なものなんだろう
(だからこそ、放蕩息子(ほうとうむすこ) 3)が豚の世話をするというのは、「とんでもなく落ちぶれた」ことを意味するようなものだったりする。)
ちなみに、旧約聖書の箴言(しんげん)には
美しいが、たしなみのない女は、
金の輪が豚の鼻にあるようだ。
(11章22節)
とあるが、・・・これを聞いたら、女性は、豚にたとえられたことに怒り出すだろうか。それとも、豚のほうが、抗議の声を上げるだろうか。
う~む...
【注】
1)豚に真珠:「高い価値あるものでも、それの分からない者には無価値であることのたとえ」(広辞苑、第五版、岩波書店)の意味。
2)豚:イノシシ科の動物。ユダヤ教やイスラム教では、不浄なもの。
ちなみに、
ガツガツと食事を取る人物を指して「ブタの様に食べる」、
小さく、散らかった部屋を「ブタ小屋」
と揶揄(やゆ)される事があるが、実際にはブタは非常に綺麗好きで、ガツガツと食物を散らかして食べたり、飼育小屋を汚す事は無い。ブタは知能が高く清潔を好む生物(知能に関してはイヌに近いとする指摘もある)らしい。
また、英語で「Pigs might fly(ブタが空を飛ぶかも)」は、「ありえない」という意味で使われる。では、「紅の豚」のあのセリフは...
3)放蕩息子:新約聖書の中の「ルカの福音書」15章にある、有名なたとえ話。
聖なるものを犬に与えてはいけません。
また豚の前に、真珠(しんじゅ)を投げてはなりません。
それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。
(新約聖書・マタイの福音書7章6節)
この箇所から出てきたことわざが、有名な
豚に真珠 ― Cast not pearls before swine.(=豚に真珠を与えるな) 1)
なり。
「豚」 2)というのは、昔、この地方では(というべきか、この民族では、と言うべきか)、「汚(けが)らわしいもの」であり、「豚を飼う」ことは卑(いや)しい者がすることだった。豚と真珠―なんて、対照的なものなんだろう
(だからこそ、放蕩息子(ほうとうむすこ) 3)が豚の世話をするというのは、「とんでもなく落ちぶれた」ことを意味するようなものだったりする。)
ちなみに、旧約聖書の箴言(しんげん)には
美しいが、たしなみのない女は、
金の輪が豚の鼻にあるようだ。
(11章22節)
とあるが、・・・これを聞いたら、女性は、豚にたとえられたことに怒り出すだろうか。それとも、豚のほうが、抗議の声を上げるだろうか。
う~む...
【注】
1)豚に真珠:「高い価値あるものでも、それの分からない者には無価値であることのたとえ」(広辞苑、第五版、岩波書店)の意味。
2)豚:イノシシ科の動物。ユダヤ教やイスラム教では、不浄なもの。
ちなみに、
ガツガツと食事を取る人物を指して「ブタの様に食べる」、
小さく、散らかった部屋を「ブタ小屋」
と揶揄(やゆ)される事があるが、実際にはブタは非常に綺麗好きで、ガツガツと食物を散らかして食べたり、飼育小屋を汚す事は無い。ブタは知能が高く清潔を好む生物(知能に関してはイヌに近いとする指摘もある)らしい。
また、英語で「Pigs might fly(ブタが空を飛ぶかも)」は、「ありえない」という意味で使われる。では、「紅の豚」のあのセリフは...
3)放蕩息子:新約聖書の中の「ルカの福音書」15章にある、有名なたとえ話。