mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

為替相場

2010年02月04日 | 社会・経済

 昨日は投資信託と為替相場についてお伝えしましたが、小生が言いたかったことが尻切れトンボになってしまいました。

 その心は、「為替相場で儲けているのは誰だ!」というもので、これから下司の勘ぐりを述べてみたいと思います。

 その前に、円が高くなったり、安くなったりする理由は、何か?という素朴な疑問がありますが、小生もよく分からなかったのでネットで調べてみました。

 FX4Uさんによれば、円高になる理由の①は、日本製品の海外輸出だそうです。

 その説明ですが、次のように述べています。

 円高とは、日本で製造された日本製の自動車や電化製品などが海外へ多く輸出されることも理由となって起こります。

 日本の輸出企業は、製品を国内で生産し、その製品を海外へ輸出します。工場で働く従業員には日本円で給料が支払われます。

 一方、輸出先の外国では、その製品の売上代金は、現地の貨幣で受け取ります。外貨を受け取った輸出企業は外貨を日本円に両替し、本国へ送金します。

 そして、両替を持ち込まれた銀行は外貨を多く保有することとなり、その結果として外国為替市場においてカバーという外貨の調整を行う必要性が起こるのです。このカバーの外貨売り/円買いが多く増えるほど円高が進行する理由となります。

 また、一般消費者はどうなるかというと、円高差益の還元があれば、ものを安く買えることになります。また、海外旅行に安く行けることになります。

 という説明ですが、要は、輸出が増えると受け取った外貨を日本円に両替する量が増えるので、円高になるというものです。

 「なるほど」とも思うのですが、もともと日本は輸出(加工貿易という)で食べてきた国で、変動相場制に移ってからも、その状況は変わっていないと思います。

 最近の円高は、輸出が大幅に伸びたということなのでしょうか?リーマンショックでドルの信認が揺らいだ影響ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

 また、円高になる理由②として「海外投資家と円との関係」をあげ、次のように説明しています。

 外国人の投資家が日本で投資を行おうとするには、ドルなどの外貨を円に両替しなくてはなりません。

 海外の投資家は、為替レートの水準が自国の通貨の価値が高く、円の価値が安い水準にあることから、株価や土地の値段が安くなっている時により日本市場に関心を持ちます。

 主に海外のヘッジファンドによって行われていますが、彼らは低金利国の通貨で投資資金を調達し、それを高いリターンが期待できる国で運用するということをしています。

 日本の財務省も、為替レートの水準が円安になると海外の投資家の目が日本に向くのを知っています。従って株価が低迷を始めると円安誘導を行い海外の投資家の関心を引くのです。

 ということですが、この説明、何が言いたいのか理解できますか?

 ドルが高い(例125円/1ドル)時に金利が安い日本で資金を調達し、それを使って高いリターンが期待できる国に投資をしている。日本以外に投資をする場合には、ドルなどに両替がするする必要があり、この時に円が売られるので、「円高になる」ということでは説明がつきませんね。ドルの需要が増えるのですから円安になるはずです。

 ここの説明は、海外の投資家は、金利が低い日本以外の国で資金を調達して、日本の株式や土地が安いときに投資をしている。この時、円に両替する必要があることから円の需要が膨らんで「円高」になる、ということではないでしょうか?ということは、株式や土地の値段が上がって、日本から撤退する場合には「円安・ドル高」になるということでしょうか?

 でも、この二つの理由で現在の「円高」を説明できるのでしょうか?

 ところで、小生の下司の勘ぐりは、こうです。

 海外の投資家は、為替相場の操作で大儲けをしようとしているのではないか、というものです。

 例えば、円が120円くらいの水準の時に円を大量に仕入れておいて、その後、円が大幅に高くなるように誘導するのです。

 1ドル120円だったものが90円になれば、33%も儲かることになります。

 そんな単純なことない!だいたい、どのように円高に誘導するのか!といわれそうですが、ここで、先ほどの円高になる理由②が生きてくるのではないでしょうか?

 大儲けした後は、円安になりますので、ここで、またまた円を仕入れておくのです。

 そして、次の円高を誘導する、というのはどうでしょうか。

 そんなことは、ありえない!かもしれません。専門家の中には、近々1ドルが80円になる(世界経済2番底)という人もいます。

 まぁ、世界経済が落ち込むと、なぜ円高になるのかを含めて為替相場のことがよく分からないというのが正直なところですが、世界の膨大な投資資金が私たちの生活にも大きく影響していることだけは、確かなようです。