1月30日の記事で今年というより、ここ1~2年で行きたい旅行先をレポートしました。
内容としては、今年は(2010年)は、クロアチアと中国の九賽溝に行きたいという小生の思いを書いたものですが、本心は、大雨で交通手段が切断された「ペルー」への強い思いだったと気がします。
そんな小生が今取り組んでいる作業が中国の「雲南省」の旅行記ですが、その参考にしようと昭文社エリアガイドの中国をパラパラめくっていましたら、九賽溝のことがでていました。
現在では「そのすばらしい景観」があまりにもにも有名ですから、この本でも大きく扱われていると思ったのですが、驚きました。成都(三国志で有名な諸葛亮孔明を祀った武侯祠がある。)の説明で、括弧記事のような形で、目立たないように説明があったのです。
その説明の全文を書くことはできませんが、最初の数行をみれば、ここがいかに素晴らしいか、そして、行くことがいかに大変か分かります。
最後に、将来、ここが中国有数の観光地になりそうだと説明していますが、ちょっと変です。
「九賽溝は四川省の奥地、岷山山脈のふところに広がる秘境である。ここに行くにはまず成都に飛び、後はマイクロバスで参道を十数時間走らなければならない。バスは岷山に沿って山を登る。途中、雪宝頂(5588㍍)、四姑娘山(6250㍍)・・・などの高山に囲まれた道を行く。・・・・羌族の自治州茂県あたりで一泊。二泊目は谷越え山越えの悪路が続く。・・・”九賽”とは九つの集落と峠を意味するという。・・・チベット族が昔から暮らしているところ。沼と湖は116、鏡のような湖面に映る空や雲、飛瀑や滝はいくつあるかその数不明である。地元の人は、「鳥在水中遊、魚在空中飛」(鳥は水を泳ぎ、魚は空を飛ぶ)と語る。ここは世俗を離れた別天地なのだ。原生林の中にはブルーの「五彩湖」があり・・・・この地はいずれは・・・・中国有数の新しい観光地として脚光を浴びることだろう。しかし、その日が早く来た方がいいのか、それとも秘境は人を拒絶したままの方がいいのかは、よくわからない。九賽溝は・・・・」
この文章を見ますと、行程が厳しいことから九賽溝に行くのを躊躇(ためら)ってしまいそうですが、読んでいて違和感を覚えました。
各旅行会社のパンフでは、高山病に注意する必要はありますが、簡単に訪問できそうなことが書いてあるからです。
お前の見ている本は、発行がいつなのか?という声が聞こえそうですね。
そうです、1993年発行ですから、17年も前ということになりますので、データが古いのです。
今では九賽溝への道路やホテルが整備され、きっと旅人には楽な旅ができるようになっただと思います。
それにしても、「鳥は水を泳ぎ、魚は空を飛ぶ」この素晴らしい秘境に「行きたくていきたくてウズウズ」します。
でも、「人を拒絶したままの方がよい。」という意見が生かされていれば、きっと小生などが見ることはできない場所だったと思います。
世界の貴重な自然を守るという意味では、その方が良かったのかも知れませんが・・・
今日はこの辺で失礼します。