「昨年収穫を見送った紫根の現況」
昨年初秋、畝の端にあたる株を試し堀してみた結果、例年とは異なる紫根に不安感を抱いた。
鮮やかな紫根の色は少なく、別の株も掘ってみたが同様であった。
この畝は、四周が大きなブタクサに囲まれて根元近くが乾く事が無かった。
風除け代わりに思い付き、ひと手間を省いたのが間違いだった。
春先の草の生育に隠れて既に開花していた。カラスノエンドウと一緒に咲くとは、驚きだった!
ハコベが極限まで伸びて、倒れ伏し日本ムラサキが一段と目立った。春は名のみで無く、例年に無く早い訪れだった。
問題は紫根である。掘り起こしてみる。その根元にヨトウムシ!新芽を切って土の中に引き摺り込んで食す害虫。
この食害に遭ったのか新芽は、少なく小さかった。
害虫被害は別にもある。別の株の先端部、ハムシの食害である。それ故かまだ蕾も見えない。
案の定、紫根は使い物にならない。昨年秋掘った時より更に悪い状況である。
6本を掘り上げ自宅に持ち帰る。
小さなスコップで掘ったので、途中で切れた紫根も多かった。
白い丸印の切れた根に気付く。下がその拡大写真
これは新根である。しかし、古い根の先に出た細根で全体から見れば期待できるものでは無い。
昨年の太い根が赤くなるとは思えない。
取り敢えず鉢に植えてみるが、花が咲き続けるのか?種子が着くのか?
無意味と思いつつ、一連の作業で放り出す事は出来なかった。
「あきらめの はんだんできず みがおもい」
北海道では1年物〜4年物の収穫例の写真を見た記憶がある。次の文献であった。
掲載誌 季刊「染色と生活」第11号冬 伝統染色 特集 紫根染と貝紫(1975)・染色と生活社
#紫草の文化史「日本のムラサキ」三浦 三郎(みうら さぶろう)著(日本薬史学会幹事/山之内製薬 中央研究所)
「ムラサキむかしむかし」から始まって「紫根の色素について」の分析方法、また紫根色素は昇華性を有する等
得心の事が多く 古いとは言え、これ程多岐にわたる論文もないであろう。
昨年初秋、畝の端にあたる株を試し堀してみた結果、例年とは異なる紫根に不安感を抱いた。
鮮やかな紫根の色は少なく、別の株も掘ってみたが同様であった。
この畝は、四周が大きなブタクサに囲まれて根元近くが乾く事が無かった。
風除け代わりに思い付き、ひと手間を省いたのが間違いだった。
春先の草の生育に隠れて既に開花していた。カラスノエンドウと一緒に咲くとは、驚きだった!
ハコベが極限まで伸びて、倒れ伏し日本ムラサキが一段と目立った。春は名のみで無く、例年に無く早い訪れだった。
問題は紫根である。掘り起こしてみる。その根元にヨトウムシ!新芽を切って土の中に引き摺り込んで食す害虫。
この食害に遭ったのか新芽は、少なく小さかった。
害虫被害は別にもある。別の株の先端部、ハムシの食害である。それ故かまだ蕾も見えない。
案の定、紫根は使い物にならない。昨年秋掘った時より更に悪い状況である。
6本を掘り上げ自宅に持ち帰る。
小さなスコップで掘ったので、途中で切れた紫根も多かった。
白い丸印の切れた根に気付く。下がその拡大写真
これは新根である。しかし、古い根の先に出た細根で全体から見れば期待できるものでは無い。
昨年の太い根が赤くなるとは思えない。
取り敢えず鉢に植えてみるが、花が咲き続けるのか?種子が着くのか?
無意味と思いつつ、一連の作業で放り出す事は出来なかった。
「あきらめの はんだんできず みがおもい」
北海道では1年物〜4年物の収穫例の写真を見た記憶がある。次の文献であった。
掲載誌 季刊「染色と生活」第11号冬 伝統染色 特集 紫根染と貝紫(1975)・染色と生活社
#紫草の文化史「日本のムラサキ」三浦 三郎(みうら さぶろう)著(日本薬史学会幹事/山之内製薬 中央研究所)
「ムラサキむかしむかし」から始まって「紫根の色素について」の分析方法、また紫根色素は昇華性を有する等
得心の事が多く 古いとは言え、これ程多岐にわたる論文もないであろう。
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