前の手紙で書きました学力低下の問題以外にも、敗戦以後、当たり前のことが(または当たりまえだから?)それがいかに重要なことでも、まともに見つめて来なかった風潮があったようです。
例えば、権利についての教育はされても、それに伴う義務についての教育はおろそかにされる。男女同権は言われても、同権に伴う女性の義務についての議論がされないなど。
また政治家もマスコミも、アジア諸国への配慮からか、本心では思ったことを言わない習慣が日本人についてしまったのではないかと言うようなことにあるのではないかと言う気がします。
そしてそのことを余り知らない。若い日本人の日本に対する公平な見方に変化を与えてきたような気がします。
つまり南京の虐殺は大問題であるが、日本が原爆を投下されたり、工場でも、軍の施設でもない一般の都市を焼夷弾で焼き払われたのは天罰だ。
英国が阿片戦争で香港を支配下においたのはともかくとして、韓国を併合したのは、大問題だ。
デモクラシーの本家である、米国が作った日本憲法は不磨の大典であるといった議論。
エコノミックアニマルや経済侵略と自分の国のことを批判はするが、それが東南アジアの発展の基礎を築いたことは言わない等々。
そして戦後50年のこの状態の積み重ねが、家庭や教育の劣化から荒廃に導いている大きな原因の一つだ言ったら過言でしょうか。
教育も700兆の負債もそうですが、
[手に余るまでに溜まって来た荷物]
(May 17と毎週日曜日投稿参照)