参院選直後の7月13日に原発関連の記事が二つ有りました。
一つは関西電力高浜の3、4号機の運転を差し止めた仮処分の異議審で大津地裁は関電の異議を退ける決定です。これは運転を差し止めたのと同じ裁判長が異議審でも裁判をするので予想された通りの結果で関電は予定通りに大阪高裁に上告することに。
問題はその判決の理由です。福島第一原発事故の原因の究明は道半ばで、この事故を受け止めて定められた新基準では安全性が確保されているとは言えないと言うのです。
私は前にも書きましたが、この様な民事裁判こそ裁判員制度を当てはめるべきと言う意見ですが、元保全技術・管理者の立場からみて大津地裁の言う様に福島第一原発事故原因は正確に言えば殆ど究明されていないと思います。
もう一つは新しく鹿児島県知事になった元テレ朝のキャスターの二反園さんが、「熊本地震を受け、川内原発を停止し最低限再検証をし活断層の調査すべき」と言い出したことです。しかも悪いことに告示まえ共産系の新人と原発停止など盛り込んだ政策合意書を取り交わし同新人は立候補を取り止めたそうです。(民進党の岡田さんと同じまた共産系と提携とは軽すぎと思いますが。)これに対して菅官房長官が思いなおすよう二反園さんに電話をしたそうですが、今となっては引っ込みつかず意地でも意見を通すことに成りそうです。
21日は読売新聞が二反園さんとのインタビュー記事を載せて居ました。8月下旬にも九州電力に停止を要請。避難計画には有識者による委員会設置、(原発賛成の読売から知事に原発停止を要請する法的な権限はないと言われ)要請の具体的な方法は今後検討する、「原子力問題検討委員会(仮称)の設置を検討するとと言う返事を引きだしています。
そして読売は原子力規制委員会は熊本地震後も運転継続に問題ないとの見解を示し、彼の言う避難計画も国と地もと自治体が共同策定した政府の原子力防災会議で了承済みと解説しています。
なんだか二反園さんの原発停止の公約実施もあやふやになっている様です。
ここで指摘したいのは二反園さんが「熊本地震」のことを言い出した事ですが、当時の福島第一、第二、女川全ての原発は震度7前後の地震でやられたのではありません。福島第一、第二は津波にやられ、特に第一は非常電源装置の水没が原因で大きな事故に繋がったのです。
特に殆ど被害のなかった女川では国際原子力機構の専門家が訪れ、地震の損害一つ無いのを見て大喜びで帰国したことが知られています。二反園さんがこの事実を知らないのか忘れたのか、或いは県民が知らないことを利用しようとしたのでしょうか。
20日には都知事選で何故か都は関係の原発断固反対と叫ぶテレビを見ました。解説の市民団体相手と判りなるほどと納得。
私は今になってもこの問題がなくならないの一つの原因は大津地裁の指摘すように、殆ど素人で構成された、政府、国会事故調査委員会の素人染みた検証報告にあること。政府、国会が素人ばかりの委員会を作った理由。そして事故以後民主党政権や反原発の人達が常識で考えられないことをしてきたかを、シリーズで書いて見たいと思っています。
先ず福島第一の事故がどんなものか知る為に、当時の毎日新聞記載の、「福島第一事故の概要」を紹介します。
私は自分の保全技術・管理者の経験から、核の様な危険物を取り扱う設備は事故を起こしたらお終いですから、事故後の経過より何故事故が起きたかの理由に関する部分を拾って見ました。
「福島第1原発事故 東電社内調査中間報告・要旨」((括弧内は私の意見)
1~3号機が運転中だったが、東日本大震災を受け原子炉はすべて自動停止。すべての外部電源が失われたが、非常用ディーゼル発電機が起動。その後襲来した津波により冷却用海水ポンプや非常用発電機、電源盤が冠水したため6号機を除き全電源喪失状態となり、炉心冷却機能が失われた。
・津波の評価、対策
当社は、具体的な津波評価方法を定めたものとしては唯一の基準となる「原子力発電所の津波評価技術」に基づき、津波水位を5・4~5・7メートルと評価し、ポンプ電動機のかさ上げや建屋貫通部の浸水防止対策を実施。国の承認を受けた。
明治三陸沖地震、貞観地震のいずれのモデルとも異なり、より広範囲を震源域とする巨大地震だった。
・非常用ディーゼル発電機を気密性の要求されないタービン建屋に設置するのは、当時の米国の標準的な配置。 (福島第二では非常用発電機を機密性の高い原子炉建屋に入れたとき第一をそのままにした理由を書いていない)
・過酷事故対策として、自主的取り組みとして代替注水や隣接号機からの電源融通などの設備変更、事故時運転操作基準の改定を実施してきた。
今回の津波は事前の想定を大きく超え、作動が期待されていた機器、電源はほぼすべて機能を喪失した。結果として事故に対抗する手段を備えることができず、炉心損傷(最近問題になっている表現)を防止できなかった。
・地震による影響
(主要設備は勿論)耐震重要度の低い機器でも、地震によって機能に影響する損傷はほとんど認められなかった。
・直接原因は未曽有の津波だが、ハード、ソフト面で事前の安全対策が十分でなかった。
(これは事実で正直に書いている)
一読して判るように言い訳だらけ報告ですが日本最古でオンボロの福島第一でさえ地震の影響は無かったのです。
当時ニュースキャスターだった二反園さんはこの事実を知らなかったのでしょうか。
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私は前回の「参院選で一人負けをした民進党の岡田さんへ」の投稿で次のように書きました。
・参院選の選挙直後の選挙結果の報道(7月11日読売朝刊より、その後無所属で当選した人が各党に入党したので現状は少し変わっています。)
・増加したのは自民4、公明4、おおさか維新5、共産3。計16
・減少したのは民進14、社民1、生活2、改革2。計19
議席増加した各党の議席数の合計16の内、民進党14減少と民進は共産党を含む各党へ大サービス。
これについて私は民進党の大敗の原因は主義主張が全く異なる共産党と共闘する民進党の胡散臭さの現れと書きました。
13日の読売の世論調査の結果と私のコメント(括弧内は私の意見)
・安倍内閣の経済政策を評価するか→する44、しない42(円安誘導以外にこれと言った政策のないことを良く見ている)
・自民党が勝利した最大の理由は→他党よりましだから63(国民の多数は最大野党の民進党を意識しての回答?)
・国会で憲法改正の議論の活発化を期待するか→する70、しない25(自民党は公明党に配慮して9条に触れないことを国民は良く知っている。)
どちらかと言えば自民寄りの読売の調査と割り引いて見ても、国民は良く実情を見ている。
その直後、読売の世論調査を見たのか戦争法案反対、憲法改選論議反対と言っていた岡田さんが、突然そして偶然にも私のコメントのように9条に触れない範囲の憲法論議を認めると言い出しました。
民進党の岡田さんや枝野さんたちは何故民意を読み間違えるのでしょう。
民進党の大敗の原因は主義主張が全く異なる共産党と共闘する民進党の胡散臭さの現れと考える人が大きいことに大敗しなければ気付かない民進党。
安保法案反対、憲法改悪反対、原発反対など国民の一部の声が大きいのに、それらに賛成する声が余程の極右の人でないかぎり表に殆ど出ないからです。
増して岡田さんや枝野さんたちがそれらのデモに参加したり、共産党や一部の市民団体と話し合いの中で全員が反対ですからつい其れが国民の多数の意見と錯覚してしまうのです。そしてその中で演説すると全員が賛成と喝采で自己陶酔状態ななるのだと思います。そうなると一歩引き下がって考え直すことができない一種の麻薬中毒状態になるのかも知れません。
話しは変わりますが町の本屋を見ればよく分かります。
言論関係の本で言えば文藝春秋を始め、正論・WILL・HANADA・歴史通・SAPIOなど中間から右よりの本ばかり。週間金曜日など左系の本はとっくに消えています。週刊誌も立ち読みの人も殆どいない左系の週間朝日、サンデー毎日は必ず立ち読みの人がいる右も左も切りまくる週間文春、週間新潮の3~4分の1位しか並んでいません。
そして雑誌、週刊誌の割合から言って私の様な立ち読みを含む読者の多数が中間から右よりの人達がほとんどと思います。
そして問題はその読者たちは表立って声を出しませんし、デモなどなおさら出ません。
然し事、選挙になると皆高い意識を持っているので棄権することはありません。
だから自己陶酔の岡田さんなどが一般の人には判っていたのに、予想もしなかった民進党一人負けの大敗を喫するのだと思います。
追記:都知事選挙は自民党の分裂で鳥越さんが勝ちそうな勢いですが、またそれだけを取り上げて民進党の評価が落ちるばかりの共産党との共闘の継続するのでしょうか。
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・参院選の選挙直後の選挙結果の報道(7月11日読売朝刊より、その後無所属で当選した人が各党に入党したので現状は少し変わっています。)
・増加したのは自民4、公明4、おおさか維新5、共産3。計16
・減少したのは民進14、社民1、生活2、改革2。計19
議席増加した各党の議席数の合計16の内、民進党14減少と民進は共産党を含む各党へ大サービス。
これについて私は民進党の大敗の原因は主義主張が全く異なる共産党と共闘する民進党の胡散臭さの現れと書きました。
13日の読売の世論調査の結果と私のコメント(括弧内は私の意見)
・安倍内閣の経済政策を評価するか→する44、しない42(円安誘導以外にこれと言った政策のないことを良く見ている)
・自民党が勝利した最大の理由は→他党よりましだから63(国民の多数は最大野党の民進党を意識しての回答?)
・国会で憲法改正の議論の活発化を期待するか→する70、しない25(自民党は公明党に配慮して9条に触れないことを国民は良く知っている。)
どちらかと言えば自民寄りの読売の調査と割り引いて見ても、国民は良く実情を見ている。
その直後、読売の世論調査を見たのか戦争法案反対、憲法改選論議反対と言っていた岡田さんが、突然そして偶然にも私のコメントのように9条に触れない範囲の憲法論議を認めると言い出しました。
民進党の岡田さんや枝野さんたちは何故民意を読み間違えるのでしょう。
民進党の大敗の原因は主義主張が全く異なる共産党と共闘する民進党の胡散臭さの現れと考える人が大きいことに大敗しなければ気付かない民進党。
安保法案反対、憲法改悪反対、原発反対など国民の一部の声が大きいのに、それらに賛成する声が余程の極右の人でないかぎり表に殆ど出ないからです。
増して岡田さんや枝野さんたちがそれらのデモに参加したり、共産党や一部の市民団体と話し合いの中で全員が反対ですからつい其れが国民の多数の意見と錯覚してしまうのです。そしてその中で演説すると全員が賛成と喝采で自己陶酔状態ななるのだと思います。そうなると一歩引き下がって考え直すことができない一種の麻薬中毒状態になるのかも知れません。
話しは変わりますが町の本屋を見ればよく分かります。
言論関係の本で言えば文藝春秋を始め、正論・WILL・HANADA・歴史通・SAPIOなど中間から右よりの本ばかり。週間金曜日など左系の本はとっくに消えています。週刊誌も立ち読みの人も殆どいない左系の週間朝日、サンデー毎日は必ず立ち読みの人がいる右も左も切りまくる週間文春、週間新潮の3~4分の1位しか並んでいません。
そして雑誌、週刊誌の割合から言って私の様な立ち読みを含む読者の多数が中間から右よりの人達がほとんどと思います。
そして問題はその読者たちは表立って声を出しませんし、デモなどなおさら出ません。
然し事、選挙になると皆高い意識を持っているので棄権することはありません。
だから自己陶酔の岡田さんなどが一般の人には判っていたのに、予想もしなかった民進党一人負けの大敗を喫するのだと思います。
追記:都知事選挙は自民党の分裂で鳥越さんが勝ちそうな勢いですが、またそれだけを取り上げて民進党の評価が落ちるばかりの共産党との共闘の継続するのでしょうか。
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