普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

憲法改正反対派の意見を読む

2019-05-18 15:28:59 | 憲法

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 前回「憲法改正反対の方へ」の投稿で改正賛成の立場で長々と書きましたので、ネットで「憲法・反対」で検索し最初に出てきた意見を調べて見ました。何故なら素人のことで図書館や本屋で調べても改正反対を真っ正面から取り上げた本を見たことが無いからです。
【安倍政権による憲法改悪に反対する声明】by日本労働弁護団
 (表記の内特に問題と思われる個所を取り上げて見ました。なお括弧内は私の意見です。)
安倍政権による憲法改悪に反対する声明 ~平和と労働運動を守るために!
 今回の自民党改憲案の真の狙いは、9条の2に「前条の規定は、わが国の平和と独立を守り、国及び国民の安全を保つために必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、法律の定めるところにより、内閣の首長たる内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する。」との条項を設けることにより、戦争の放棄、戦力の不保持と交戦権の否認を規定する憲法9条1項2項の空文化を狙うものである。すなわち、自衛隊の憲法明記は、集団的自衛権の行使が違憲ではないことを憲法上明確にする趣旨であり、これまで国是としてきた専守防衛、非核三原則などの変更にもつながっていくものである。
(日本は自衛隊はその名の様に専守防衛、借りに安倍さんの自衛隊を入れる意見が通ったとしても自分がら言いだした憲法に違反することは有りません。「非核三原則」は世界唯一の被爆国の日本が破るこなど考えられません。このような憲法改正を許せば、日本が“戦争をする国”すなわち軍事大国への道を突き進むことになる。
(現憲法の前文が言うように、増して専守防衛の自衛隊の立場からも先に戦争を仕掛けることは絶対にありません。
 日本の周辺の軍事大国は、米国、中国、ロシヤですが日本がいくら頑張ってもそれに追いつくことは有りません。それどころか今の状況では北朝鮮より戦力を増すことは有りません。)
 ひとたび戦争が始まれば、真っ先に多大な犠牲を強いられるのは労働者である。
(日本では徴兵制がないことを忘れています。)
公共機関として各種独立行政法人、日本銀行、日本放送協会、日本郵便、放送業者、鉄道業者、電気通信事業者、旅客・貨物運送事業者等の労働者、自衛隊の基地労働者、さらには報道や教育に従事する労働者などあらゆる職場で働く労働者が戦争への協力を強制されることになり、生命・身体の安全を犠牲にされ、基本的人権が侵害される。
 日本労働弁護団は安倍政権による憲法改悪に断固反対するとともに、日本の全ての労働組合と労働者に対し、憲法改悪を阻止する運動に立ち上がることを呼びかける。平和と民主主義を守る重要な砦は労働運動である。日本労働弁護団は全ての労働者、労働組合と団結し、平和を求める市民運動とも連帯して、安倍政権による憲法改悪を阻止する運動に全力で取り組むことをここに宣言する。
(専守防衛の日本が先に戦争を仕掛けることはないのですから、日本労働弁護団のやるべきことは、日本で色々言うのも良いが、当面日本を攻めてくると予想される国に日本の立場を訴えて欲しいと思います。)
 安倍さんは敗戦のごたごたで北方領土を占領したロシヤと平和的に解決しようとし、日本固有尖閣や南方海域国際裁判の裁定を無視した中国とも関係改善を図ろうとしていますし、北朝鮮の拉致問題でも平和的に解決しようと一部の反対を押し切って無条件で総書記と会談申し込みなど頑張っています。弁護団も国のことを思うのなら少なくとも安倍さんに対して少なくとも是々非々の立場に立って欲しいものですが。
日本労働弁護団への質問」
 憲法に詳しい弁護士の方への質問です。
【前文】
  日本国民は、(一部省略)恒久の平和を念願し平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、これらの安全と生存を保持しようと決意した。
【第9条】
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
[前文と9条の関係]
・普通の文章の読み方ですと前文の前提や考え方があって第9条があると思うのですが、前文と9条は全く独立したものですか?
・独立したものとすれば、その理由は?
・関係があるとすれば、同じ敗戦国のドイツとは違って日本の周辺国で日本では中国領と認めている台湾以外に公正と信義を信頼できる国は何処にありますか?
・諸国民の公正と有りますが、平和日本の唯一の頼りの国連では全体的な決議に対する拒否権常連の米国、ロシヤー、中国。それが公正と言えますか?
・安全と生存を保持とありますが、現実に北朝鮮に拉致された日本人は正に安全と生存を侵されていますが、弁護士の人たちはどうすれば良いと思いますか?
「9条で言う正義の定義」
 9条に正義と秩序を基調とする平和と有りますが、日本、中国、ロシヤにはそれぞれの正義があり核開発を進める北朝鮮にもそれなりの正義があり、広辞苑によれば「正義には多くの解釈があり、民主主義、マルクス主義でも違う定義がある」と書いています。日本は日本なりの正義の定義で大戦に突入しました。
・その意味でも正義の言葉を使うのなら先ず正義の定義をしておくべきと思いますが?
・某国が自国の信じる正義のため日本を攻めて来ても交戦権を放棄して直ぐに手を挙げて降参しますか?

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川柳 「30年日陰のツツジ遂に咲く」

2019-05-18 15:26:29 | 政策、社会情勢
「川柳の新人の方へ」
 ツツジの季節になるたび表記の句で失敗したことを思い出します。
 発足して間もない川柳のクラブで新人の女性からどうして私の句が没になるかを訊かれたことが有りました。見ると始めての海外旅行のことに触れた句ばかり。選者から見れば皆知らないことばかりだから落選に成っても当然、「独りよがりは駄目」と遠回しに指摘しました。その私が経歴だけはベテランになって表記の人生の在り方も含む句だとして投句、そして没。選者は「日陰のツツジ」など見たことがないからです。私の家は北側が玄関。庭師は背の高い樹木の下部の締めとして岩とともに低いツツジを植え込んでいたのです。その内西に面したツツジは直ぐ咲きましたが。他のツツジは上の樹のたため日陰になり葉っぱは茂るが花は着かぬまま。30年後からやっと日当たりの具合に応じて全開から部分咲き。新人の人に言った私の「独りよがり」だったのです。
 その私に大会で入選するのはどうすれば良いかの質問が男性からありました。それまで約20回の大会で、特選になったのは僅か5~6句、入賞は僅か1度、調子の良い時は入賞一歩前の得点、悪い時は全没の危機の私は質問に応える資格はなかったのですが、大会の句の傾向を調べたことがあったので、上位の句のリストを見せて、句として出来ているのは当然、平凡な発想の句を取られるのは運任せ、少なくとも佳句以上で採られるのは発想の意外さだと答えました。
 句会の選句では余程の事でも無い限り、落選句のどこが拙いかの紹介はなし。唯一雑詠の合評だけ投句の良否の批判がされます。新人の方は自分の句だけなく他の句まで注意を払うべきです。先輩に一刻も早く皆に追いつきたい新人にとってはそれでも不足。何事でも先輩に訊くこと。余程変わった句会や人以外は誰でも親切に教えて呉れるはずです。

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「吟社くろがね」紹介「糊代をたっぷりとって生き上手」

2019-05-18 15:22:20 | 川柳
川柳くろがね」5月号より
前月号鑑賞 小川清隆 選評
「一歩引く妥協の足がくやしがる」    中村トシ子
 負けて勝つ、ということもある。妥協すると言うことは犠牲になることでもある、一歩引くゆとりがあれば悔しさも薄らぐもの。押すことも引くことも上手に使い分けるのが生きる道だ。

「失敗をするたび世間広くする」     吉富  虞
 失敗を幾度も重ねて成功に導くもの、功を成した人は失敗の先に明かりを見出した人達、ノーベル賞然り。失敗の度に、他人のアドバイス、知恵を貰いながらスケールの大さな人間になっていく。失敗を怖れてはならない。

「本物の涙は人に見せられぬ」      桶川 聖柳
 本物の涙と嘘の涙、嘘の涙は他人に見せるためのもの、試合に負け流す悔し涙も人に見せない方がいいのかも、他人のために涙す涙も身の内にしっかりと溜める。

「糊代をたっぷりとって生き上手」    時津みつこ
 繕い代、糊代をたっぷり持っている余裕がどんな難難にも堪えられる、糊代が少なければ行き詰ってしまうことも必定。時間もたっぷり余裕をもってあわてない。

「湯豆腐に叱られているはしづかい」   吉丸 玲子
 食事処で箸の握り方がいびつな人を良く見かける。彼等は湯豆腐どころか固いものさえうまく掴めず苦労している。これはまさに親の躾の怠慢によるもの。私は孫の一歳の誕生日にはお祝いとして躾け箸を届けた。

くろがね抄      矢野 隆 選
母一人だけの拍手で立ち直る   中間  和田 澄雄 
母さんのスキップ知っている廊下 直方  吉丸 玲子
母さんを想う涙が海になる    八幡西 大塚郁子
手の届く桜のなんと聞き上手   福津  水谷 そう美
積読の本が名刺の顔をする    宗像  桜木 山彦
厚化粧している今日は笑えない  中間  志岐 けい子
プライドを捨てると轍良く見える 中間  吉冨 廣
リハビリの一歩を褒める歩数計  八幡西 時津 みつこ 
ナイターが始まる家庭内別居   中間  古野 つとむ
疑問符を使いきっかよく睡る   宗像  的場 しずえ
雑草の茎の強さを知るとがま   岡垣  広渡 憲峰
寝たばかり起きたばかり街の朝  福岡  坂梨 和江
針穴をすんなり通る褒め言葉   愛知  陣内 いっこう
花びらをざくざく踏んで春送る  八幡西 松井 昌子

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