普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

麻生太郎さんの研究(2)

2020-10-13 14:15:04 | 報道

戦前・戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
 表記のことを書こうと思いついたときに、同じことを書いたのを思い出して調べて見ると2008年5月に同じ題の「麻生太郎さんの研究」を見つけました。その概要を纏めて改めて本題に就いて書きます。

「麻生太郎さんの研究」
 麻生太郎さんの人柄を語るには先ず彼が生れた地域の人柄を書く必要がある。麻生さんの生地の遠賀川流域では筑豊炭田の炭鉱景気で栄えた所だ。筑豊炭鉱から石炭を運ぶ水路である遠賀川、その積み出し港である若松の住む人達には共通した気質がありそれを川筋気質(かたぎ)と言われている。
 [川筋気質]のキーワードは、ぐずぐす言わず直ぐやる、竹を割ったような性格を好む、そのかわり諦めるのも早い、荒っぽい、見栄っ張り、義理と人情を重んじるなどだ。  私も一度その炭鉱の長屋に泊まったことがある。夕どきは長屋の前で各戸が石油缶で石炭を赤々と燃やして七輪のおき作っている炭鉱の町らしい風景。共同浴場で洗った身体を拭こうとして壁に向くと、丁度局所の前の壁に男女の湯の間のコミュニケーションの為の大きな穴が開いていたのに驚いたことがある。そんなあっけらかんとした町だ。
[川筋で育った人達]
 なお川筋気質と麻生太郎さんの人柄を知って貰うために川筋で育った、有名人には次のような人達を紹介する。
 仰木彬(中間市)、高倉健(中間市)、魁皇(直方市)。ペシャワール会の支援を受けてパキスタンやアフガニスタンへの人道的な国際協力に活躍中で有名な中村哲医師はさんは福岡市生まれだが、若松の有名な火野葦平は彼の伯父にあたり、その川筋気質がその活動の源となっていると言われている。
(その後何方もご存じのように活動中になくなられました。)いまは中年の人達に良く知られている川筋生れの人達の人柄を主として Wikipediaの資料に従って紹介する。(なお高倉健さんは礼儀正しい人物、非常に落ち着いた物腰、謙虚な人でで多くの俳優から非常に慕われるなと、川筋気質の挿話はあまり無いので省略します。)
・仰木彬
 現役時代は二塁手として活躍したが、稲尾和久・中西太・豊田泰光の影に隠れていた。近鉄、オリックス監督としては、何度もリーグ優勝に導いたが、日本一になったのは僅か1度だけ。オリックス監督就任のさい、かっての名選手で仰木さんより遥か上位の成績を残した中西太さんが、コーチとして彼を支えたのは仰木さんの人柄に惹かれたのかも知ない。監督として何度もリーグ優勝をしたが、日本一になったのは一度だけだった。野茂英雄や、これまで2軍暮らしを続けていたイチローを育て米国で開花させた。遊び人、酒豪。温厚そうな外見とは裏腹にかなり気性が激しく試合においても勝負に徹する冷徹さ。オリックス監督としての最後の試合では、試合後オリックスの選手による胴上げに次いで、対戦相手である近鉄の選手たちからも胴上げをされた。
・魁皇
 気が優しくて力持ち、豪快だが荒っぽい取り口、勝つときは滅法強いが負けるときころころと負ける。地もとの九州場所は勿論だが、他の場所でも力が衰えた今でも絶大に人気がある。
 以上書いてみると気づくのは皆人が良い事、荒っぽさなど理由ははっきりしないが、高倉健さんを除いては、その業界での二番手で終わっていることだ。
・麻生太郎さん
 親分肌の人柄、人の良さ、荒っぽさからくる数々の失言などだ。そして今の政局で一番懸念されるのは、川筋育ちの人達のように、「人気はあるがまた二番手で終わる」可能性ががあるかも知れない事だ。

「麻生太郎さんの研究(2)」
 安倍さんの辞任から2人の総理を経て麻生さんは念願の総理になりました。然し現実は間もなく総選挙→大敗→民主党政権の誕生と歴代の自民党総理大臣とし始めての憂き目をみるかとになりました。
・不運な麻生さん
 当時から自民党の敗戦は予想されたことで、敗戦の責任を問われ2度と総裁になることはないだろうと、選挙区の区民として私情を交えて書いたことがありましたが、その通りに成ってしました。
・霞が関改革に弱腰の麻生さん?
 麻生さんは公務員制度改革で人事院総裁の反対、地方の出先官庁の統合問題で官僚の反対に逢い、先のばしにして仕舞いました。
 私は今回の選挙での敗戦の最大の原因の一つは、麻生さんの霞が関改革への弱腰と書き、2度と総理にならないだろうと思いました。
・甘い選挙戦術
 鳩山さんは民主党の政権交代を訴えて自民党を批判しているのに、麻生さんは自党の政策の有利さを訴えるだけ。
・自民党の脇の甘さ
 党内基盤の弱い麻生さんを担いでおいて、マスコミ向けのおおつぴらの麻生批判、中川秀直さんグループの麻生降ろし発言。
 その結果麻生さんが総理になったときは好評でしたのに、麻生内閣の支持率は20%代に急落。
・NHKを含むテレビの彼の漢字の読み間違いの猛烈な放送
・前にも何度も書いた様に大臣の事務諸経費問題で自殺者がでるほどの激しいマスコミの攻撃。
 その結果自民党内閣は終り民主党が政権を奪取、鳩山さんから首相が3人も代わつた後下野。再び安倍さんの再登場。
「副総理としては磐石の麻生さん」
 2012年12月から自民党政権になり安倍さんが総理に復活しました。その安倍2~3次内閣から管政権の2020年の10月の今まで副総理を続けている麻生さん!!
 まさか私の推測の麻生さんが仰木彬さんのように「人気はあるがまた二番手で終わる可能性」が当たるとは思いませんでした。
「福岡県と山口県の各県民性の違い」
 ちなみに総理大臣が多いのは山口県で伊藤博文さんから安倍さんまで8名、福岡県は広田弘毅さんと麻生さんの2人!川筋の人は二番手で活躍するのは同県人の私には良く判る気がするのですが、山口県の人に総理が多いとは!
 手持ちの「県民の品格」によると山口県人は「天下国家を論じるのが好き」などの説明。福岡県人は筑前、豊前、川筋で気性が違うが「口も気性も荒い」のは共通。川筋は気性が荒いが、義理人情にあつい、気前が良いの説明だけ。天下国家より人づきあい重視の福岡県人。
 これらのことを考えると麻生さんが安倍内閣2次から、それ以後の菅さんを麻生さんが副総理として支え続けているのが判る様な気がします。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治ブログへ