太田さんの「やかましい」発言が問題になっているそうだ。
太田農林水産相は10日、NHKの番組で、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件を受けた国内の食の安全対策について、「日本は安全なんだけども消費者、国民がやかましいから徹底していく」と発言した。(朝日新聞より)
「やかましい」を広辞苑で調べてみると、
騒々しい(-・通り)、煩わしい(-・手続き)、気難しい(-・い親父だ),好みがむずかしい(食べ物に-・い)、きびしい(-・検査)、うるさくいわれている(-・い問題)の解釈とその用例が出ている。
広辞苑記載の解釈は標準語、古語と一般に通用している慣用語だ。
広辞苑に従って太田さんの発言を解釈すれば、「日本は安全なんだけども消費者、国民がが安全にたいして「厳しい」、「好みが難しい」」となるし、よほど悪意に解釈しても「安全に対してうるさい」」としか読めない。
これをどう曲げて解釈しても、安全に対して国民が「騒々しい」とか「煩わしい」とは読めない。
このような解釈で生徒が書いた試験の答えには、標準語を話すと言われる東京の小学校の教師でも[×]をつけるに違いない。
詰まり太田さんの「やかましい」の言葉は首都圏では余り多く使われてない言葉かも知れないが地方訛りでない立派な日本語だ。
まして「政府に対してうるさい」と言ったとしては問題があるが、「安全に対してうるさい」と解釈されかねない発言は少し品に欠けるかも知れないが、消費者、国民を馬鹿にした問題発言でもなんでもない。
これに対して当然のように、
「やかましい」は、「よく知っている」という意味――? 太田誠一農相が食の安全についての発言について「問題視する方がおかしい」との意見が19日の自民党役員会で出席者から出た。麻生太郎幹事長も役員会後の記者会見で、太田氏が福岡県、太田氏の母が島根県出身と紹介。そのうえで「関西以西では、やかましいって、みんな言うだろうが。うるさい、騒々しいという意味じゃない と言った。(毎日新聞より)と報道されている。
然し報道の冒頭の「やかましい」は、「よく知っている」という意味――? と新聞にも”?”がついているように、麻生さん選挙区の私たちの間で「よく知っている」ことを「(そんなこと)よう知っちょらい」とは言っても「やかましい」とは全く言わない。
正確に言えば麻生さんは「関西以西では「やまかしい」と言うことは「物事に対して厳しい、気難しい、うるさい」と言う意味である事を「よく知っている」」と言うべきだった。
この話はさらに、野田聖子消費者行政担当相は20日、記者会見で「消費者がやかましい」との太田誠一農水相の発言について「日本の北から南まで、皆さんが分かる日本語を使っていただかないと困る」と改めて苦言を呈した。「よく知っているという意味」と太田氏をかばった麻生太郎自民党幹事長の発言に関しては「そういうサポートは非常に残念だ」と批判した。
これに関し、福田康夫首相は同日、首相官邸で記者団に「よく注意して発言しなくてはいけないというのは政治家の務めだと思う」と語った。(時事通信より)
と報道されるまで発展した。
「よく知っているという意味」と中途半端な解釈をして揚げ足を取られた麻生さんも迂闊な舌足らずの発言だったが、太田さんの発言は全国的に意味の通じる立派な日本語であり、その正確な内容を理解している筈の上智大学卒の野田さんの「日本の北から南まで、皆さんが分かる日本語を使っていただかないと困る」発言は、地方の人達に取っては、東京育ちの人(北九州市生れ)が言う差別的な発言のように聞こえくる。
自民党の幹部がこのようなことで公の場で同じ党の幹部の批判をする程、のんびりした時では無いはずだ。
私が何時も書くように、どんなことがあっても、何を言っても自民党に政権が転がり込んでくる党に取っての古い良い時代はとうに過ぎているのだ。
もうこの様なくだらない話は野党や特定の意図を持ったマスコミに任せて、自民党挙げて如何にして政権転落の危機を乗り切るかに専念すべきだと思うのだが。
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