普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

北九州市のがれき処理と反対派

2012-05-19 16:42:06 | 地方分権と再生
・理由にならない理由で瓦礫処理反対・次第に追い詰められるがれき処理反対グループ・良識ある北九州市民頑張れ
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 今朝の読売新聞の地方版だと思いますが、石巻市のがれき処理に着いて次の報道をして居ました。
・北九州市は18日試験焼却のため市に搬入する予定の石巻市の瓦礫について放射能濃度の測定の結果放射性セシュウムは不検出。予定通り22日に北九州市に搬入する。
・北九州市のがれき受け入れに反対している「震災批難者お話の会北九州」が同市漁港に、同市ががれきの焼却灰を若松区の最終処分場に埋めることを想定していることから、海に放射能が洩れることが懸念される」と訴え、受け入れや埋め立てに反対するよう要請した。漁協の組合長は「風評被害が起これば、議業者の生活にも関わる。今後市から説明を受ける予定なので、不安を払拭できるかどうか見極めたいと」と応じた。
 私は反対派の抗議を石原都知事のように、黙れと一蹴して欲しかったのですが、北橋北九州市長始め、議会の人達も一体となって今回のプロゼクトを着々と進めると信じています。
 然し、前に何度も書いたように日本はムードや、それに連動する風評被害が日本に大きな影響を与えてきた例がいくらもあります。
 それで普通のおっさんを自称する私でさえ、改めて反対派の意見の矛盾点を指摘するのは馬鹿げていると思いますが、あえてがれき処理反対派の言い分を取り上げて見ました。
・「本当に子どもの体への影響がないのか、ほとんど議論されてない」
 がれきを入れた袋の横で放射線の空間線量率は毎時0・06マイクロ・シーベルト程度で、自然界で検出される範囲内の数値。放射性セシュウムは不検出。
 がれきを燃したさいに出る煙は自然界と同じで議論の余地無し。
・海が汚染される可能性がある
 燃したあとのがれきの残差は埋め立てる。反対派は自然災害のときに海に洩れださないか?と言うが、埋め立て予定地の付近は山も丘も川もない広大な平地なので、自然災害など考えようがない。津波でも東北の例のように地上に飛び出ているものは流されるが、何もない平地には害を及ぼさない。従って洩れることはないので海が汚染することはない。仮に洩れても北九州市のがれきと同様の放射能しかない。
 それで子どもへの被害はないし、海産物が汚染されることはない。
・岩手・宮城のがれきは同県内の瓦礫処理施設に処理させれば良い
  岩手・宮城の自治体が自分の所で処理すると言えば、当然同自治体の好きなようにすれば良い。
 同自治体が処理に困って要請するのなら、日本国民として応援するのは当然だ。
 反対派がそれでも岩手・宮城で処理するべきと思うのなら北九州市など受け入れの自治体を批判するだけでなく、岩手・宮城の自治体に抗議すべき。反対派も日本人なら岩手・宮城の自治体に自分の所で処理しろと批判ができるだろうか。
・宮城県石巻市の震災がれきの受け入れ可否を検討する北九州市の有識者検討会のメンバーは、公正に選定されていないとして、検討会の無効確認を求める住民監査を請求。理由は「検討会は受け入れが前提で、放射性物質に汚染されたがれきを受け入れるかどうかという重大事項が検討対象にない
 現実は搬入されるがれきの放射能は自然界と同様と判明。監査請求の根拠薄弱。
がれき処理反対派は次々に突きつけられる現実に、漁業組合に泣きを入れるか、拒否されるのは確実な監査請求など追い込まれているようです。
 北九州市議会は日本に先駆けて満場一致でがれき受け入れを採択しました。
 それも原発反対の共産党、社民党も含めてです。
 脱原発を訴える社民系議員の中には「受け入れは放射能の拡散に繋がる」としていたが「被災地の復旧、復興のため、原発問題と切り離して考えると」転じたそうです。
 この裏を読むと、社民党は反原発運動のためにがれき受け入れを反対してきたのでしょう。
 詰まりしょうもない理由で、がれき受け入れ反対する人達の多くは反原発の気運を盛り上げるために、がれきの問題を持ち出す人が多いと思います。
 北九州市は全国一二を争う公害の街から環境都市に変貌する間に、蓄えた抱負の経験と技術があります。 そしてその技術を持って海外に打って出ようとしています。
 私は海外の技術者研修のボランティアに参加した関係で、環境問題の直接担当ではありませんでしたが、可なりの環境関係の技術者を北九州市が持っているし、大学や他の自治体とのネットワークを持っていることを知っています。
 万が一北九州市の厳しい検査を抜けたいくらかの放射能物質が紛れこんでも、それを防ぐ技術はあると思います。
 北九州市のがれき処理の動きは日本中から注目されています。
 そして北九州市の動きが福岡県内の自治体や長崎県などに広がっています。
 それでいわれない、然も少数のグループの圧力で今回のプロゼクトが失敗すれば、環境首都、環境特区、環境で世界に打ってでようとする戦略に大きな痛手を負うことになります。
 そして何よりも元北九州市民として、北九州の大多数の人達が、がれき受け入れ反対派のように、東北の災害復旧より自分達の利益や主張を優先する人達ではないと信じています。
 そして今度の事で後退して、他の地域の人達から北九州市民が利己的な人達と思われないことを願っています。

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-05-22 10:11:46
どうなんでしょうね~。
何かあった時、誰がどう責任をとるか明確にさえすれば、反対は少しは減ると思いますが、
何度聞いても答えてくれないんですよ・・・。
返信する
Unknown (瓦礫処理賛成のおっさん)
2012-05-22 16:10:54
良識も何もない、瓦礫処理反対の
低悩グループめ、くたばれ!
北橋市長の英断に喝采する。

返信する
Unknown (誠に残念ながら)
2012-05-23 01:19:44
本来なら、原発事故があった場所になるべく集中的に処理をするのが理想ではあります。これは感情論は考慮せず、被害を拡散させないという点に置いてではそうなります。(その代わり
該当地域住人の移住、職の安定は便宜を図るというのが世界的には一定のコンセンサスを集める考え方だと思います。)
但し、今回は日本全体でこのコンセンサスをとる事を怠って降りました。
この件に関しては、コンセンサスを怠っていた以上該当地域の瓦礫の受け入れは日本国各都道府県に均等にあるものと判断いたします。
この事件を、きっかけにして事故が起こったときどういう対処をするか、きちんとしたガイドラインなり法的な根拠なりを用意する必要があるかと思いますね・・・
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Unknown (Unknown)
2012-05-23 13:43:10
北九州市民です。はじめて市や自分の居住地に誇りを持てたと思ったのに、今回の反対派の方々には残念で仕方がありません。
私の周囲は満場一致で受入れ賛成ですが、、、新聞には役所からのがれきに関する書面がよく入りますし、おかげで安全面にも不安はありません。「市が何もしない、答えない、説明しない」というのは一方的かと思います。
子供の未来はどうなる、という方もいますが被災地の子供さんの未来はどうなってもいいのでしょうか。
被災地で処理をしてもらうにしてもまずはその土地が稼動できるようにお手伝いができればと考えるのはおかしいことでしょうか。
他の土地での受入れではこんなにも騒いでないので尚更恥ずかしいです。ただ反対派には他県からの方も多いようですが…
発砲事件も多発しておりこんなことで警察の方を狩り出している場合ではないのに、重ねて残念です。無駄に時間をとられている関係者の方に深く同情します。
返信する
冷めた憤怒を抱きながら (某東北人)
2012-05-23 21:05:42
「依存症の独り言」というブログで、あの反対派の連中は過激派である、と述べてます。
ああいう連中は美麗字句を並べるだけで社会を破壊するのが目的なんでしょうね。
事前情報があれば機動隊を投入していたでしょうが、一般の警察官では危険なような気がします。

表題の「冷めた憤怒」という矛盾した表現は私自身の今の感情です。「力があれば、冷酷無比に『処理』する」、そんな感じです。
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Unknown (Unknown)
2012-05-24 10:10:21
今回の騒動で一番の問題は、対応と対策の甘さなのではないでしょうか?

騒動を避ける為に、きちんとした客観的根拠があって、そういった判断をされたならば、あらかじめ、それをしっかり示して理解賛同を得るべきなのではなかったのでしょうか?

影響はあるかもしれないし、ないかもしれない。その点を議論しても仕方ないのかもしれません。何せ、専門家すらすべてを知っているわけではありませんしね。
だから、北九州市はあえて対策などの詳細を明言していないという風にも受け取れますね。何かあって責任をと言われた時に、最も損失の少ない形に収める為に。


また、瓦礫を受け入れることが本当に被災地の方を助ける事に繋がるのか、単なる偽善じゃないのか、気になりますね。確かに小さいところを見ればそうなりますが。
というのも、瓦礫処理をその被災地で行う事で雇用創出も出来ますしね。雇用が出来れば生活が出来る。そしてそれが復興への足掛かりになるかもしれません。もし北九州が優れた環境に対する技術を持っているならば、それを提供することによって貢献できます。これは、発展途上国への支援と似てますね。魚を得る為には魚そのものを与えるのではなく、魚の取り方を教えるというね。
また、輸送費用なども掛かりませんしね。そうすると、その費用を被災地復興へと回せる。

…本当に被災地の為になるのは、一体どんなことなのでしょうね?
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Unknown (Unknown)
2012-05-24 14:52:53
瓦礫で手に入れたお金でさぁ、何ますか?
ほんとに英断でしょうか
返信する
Unknown (通りすがりの北九州市民)
2012-05-25 04:30:25
暴動で捕まったのは熊本県民。
市民ではありませんし。

それより
北九州市民の大半が賛成しての結果ですよ?

市長のお金の問題じゃなく
純粋に被災地を応援しているからの賛成があっての
受け入れ→焼却→実行に踏み切れたことなんです。

だいたい報道の仕方もおかしすぎます!
聞けば他県に伝わっていないことが多すぎるから
復興を願ってせっかくいち早く実行したというのに
なのに・・・なぜか北九州市全体がそんな言われようになるのか・・・
本当に悲しすぎます・・・残念でなりません。

ここの主様は賛成派の私たちを信じて下さっているようで
本当に感謝致しております。。。(涙)
返信する
被災者の思いを考えて! ()
2012-05-25 22:19:52
ガレキが危険と言いますが、石巻と福島第一の距離を考えても放射能の脅威は0に等しいと思います。
世間では、絆とか被災者救援とか言ってますが、同じ日本人が苦しんでいるのに放射能が恐いとか言ってる場合ですか!?
ガレキ受け入れ反対派の人々には、ガレキのそばで一生懸命生きている人々がいる事実を知ってほしいです・・
返信する
こんにちは (テー)
2012-05-25 23:49:00
たまたま記事を拝見した者です。
皆さんのコメントも興味深く読ませて頂きました。

私は広域処理には反対の立場です。
がれき問題は、公式のデータに依拠する限り賛成以外あり得ないと思います。
ただ原子力の血生臭い歴史を見れば、危険性について正しい情報が出て来ると思うのはそもそも無理です。
市が行うGe半導体検出ではγ線を出さない核種は検出不可能、また空間線量で安全だと言うなら、食品の汚染度もサーベイメータで測れる理屈になってしまいます。

内部被曝のリスクには諸説ありますよね。これも公式見解の立場に立つ限り安全です。
極めてすっきりした話になります。

私は宮城・岩手も相当の危険を孕んだ状況に在ると考えています。公式の汚染マップと市民団体・個人の調査で、数値が全然違う事は軽視すべきではありません。文科省のマップは土壌サンプル調査ではなく、ヘリによる空間線量からの逆算。農水省は土壌調査ですが、深さ15~30cmの土を採取。

その意味で宮城・岩手の危険を思えばこそ、私は焼却自体に賛成出来ないのです。

がれきは出来る限り、福島第一原発の周辺に防護措置を講じた上で集積すべきと思います。
福島の一部を放棄する形ですので、一番辛い選択ですが。
でも「現実に原発が爆発する」というのは、そういう事だったのではないでしょうか。

お邪魔致しました。







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