普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

戦前派が見たおかしなこと

2007-10-31 10:56:54 | 日々雑感

 千葉にいる娘夫婦に招待されて、一週間ほどブログとは無沙汰していました。
 これはその間大正生まれの私がが世の中の進歩について行けずに戸惑った話です。

[キヤリヤー・ウーマン]
 新大阪からいかにもキャリヤー・ウーマンらしい人が何人かの友達と一緒に新幹線に乗り込んできて通路を隔てて私の隣の席に座った。
 片手に開いたままのノート・パソコン、片手はキャリーケース。
 席につくや否やパソコンを覗き込んでいたが、しばらくして後ろの席からロング・サイズの缶ビールが廻ってきた。
 いつの間にか、パソコンが消え、「のぞみ」が新横浜に付くまで彼女は何処へ行くのか何度も何度も席に立つた。
 彼女は友達と一緒にいたのに、パソコンを覗き込むほど忙しかったのか、それとも?

[閉鎖社会]
 娘夫婦は小さい公園とトレーニング・ジムの四方を囲んだマンションの一室に住んでいる。
 完璧なセキュリティー。
 外部の人は訪問先の棟の名前と部屋番号のキーを押して、部屋主がロックを解除するまで、そのブロック内にさえ入れない。
 その棟のエレベーターに乗る前に同じ手続き、エレベーターは指定の階までしか動かない。
 部屋のドアにまた二重の施錠。
 同じ階段の人達と友達付き合いをしてきた社宅の生活や、一戸建ての団地で向こう三軒両隣の付き合いや、曲がりなりにも町内会活動に参加していた団地の暮らしに比べれば、私たち老夫婦にとっては全くの閉鎖社会だ。
 然もそのマンションの住人は殆どが20~30代の人達ばかり。
 娘のような40代の家庭は殆どいないそうだ。
 お蔭で、高齢化の進む私たちの団地などでは珍しい子供達がブロック内の公園とは言え、小さな子供社会が出来ているのを見るのは頼もしい限りだ。
 然し、その子供達は皆同じような価値観を持った同年代の親達に育てられ、小学校から高校迄の大切な時期を、クラスと言う閉鎖空間で子供にとっては大切な時間を過ごしたらどのような子が出来るのだろうか。

[モンスター・ペアレント]
 娘達の家で見た「たけしのTVタックル」でモンスター・ペアレントの問題が取り上げられていた。
 その例として、子供が絆創膏を貼る程度の軽傷をしたのを学級通信で父兄に知らせたのがおかしいと怒鳴り込んできた親が、担任教諭を校長室で土下座させ、然も校長がそれを全く止めなかったのに精神的ショックを受けて、休んでしまったことを報じていた。
 それに対して、[よのなか]科で有名な杉並区立和田中学校の藤原さん
が、今の校長には世の中のことを知らない人が多いのだと言い、今の学校では、教師と生徒の縦の関係の他に地域の人達も関わった「斜めの関係」が必要だと述べていた。
 私の従兄弟は自身も元教師だったが、学校の教師は物の道理が判らないといっも言って嘆いていた。
 前記の とんでもない校長も受験勉強から大学、教師という世の中から隔絶した社会で、世の中の常識や判断力を付かぬまま今まで来たのかも知れない。
 私の持論だが、教師の教育には何回かの「実社会で研修」を必修として是非とり上げて欲しいものだ。
参照:
 カテゴリー → 教育
            いじめ

[亀田興毅の謝罪会見]
 亀田興毅さんの謝罪会見で一番うんざりさせられたのは、記者達の「俺こそは正義の味方だ」と言わんばかりの彼への非難がましい執拗な質問だった。
 彼を今まで持ち上げて来たのは誰だ。
 その記者達にその自覚があれば質問の仕方も当然変わってくる筈だ。
 亀田さんとマスコミ双方の反省の上に立つ質問であって欲しかった。
 それに対する亀田さんは今までの人を人と思わない様な生意気な態度から一変して、言葉づかいには難があるにしても、その真摯な態度には訴えるものがあった。
 この会見で得をしたのは、亀田さんで、損をしたのはマスコミだど思う。

 フジテレビの「スーパーニュース」で、安藤優子さんが木村太郎さんにコメントを求めた所、木村さんが協栄ジムの金平会長の危機管理の巧みさを褒め始めたので、慌てて取り繕っていたが、今回の会見で次の亀田さんの次の対戦の視聴率が今まで以上に上がるのは間違いないだろう。
 結局一番得をしたのは金平さんだったかも知れない。
 もっとも亀田人気がその後もずっと続くか否かは、次の対戦の時の彼の態度如何にかかっていると思うが。

[工業地帯の偏り]
 娘夫婦に連れられて、房総半島の館山海岸に行った帰り市原SAころから渋滞で動かなくなった。
 大体千葉から神奈川まで、名古屋から静岡、大阪から神戸など日本では有数の地震地帯だ。
 おまけに首都圏や京阪神には人口が集中している。
 このような偏った工業地帯や人口密集地のレイアウトは日本に取って最善だろうか。
 そうかと言って家具の配置のように直ぐレイアウトの変更ない。
 然し、長期計画で今後の工業地帯の全国的な拡散は地方の活性化の見地からも考えるべきだと思う。
 大型の製品などの生産は運送費のことも考え無ければならないが、そのた軽量、小さいサイズの製造やIT関連のサービス産業は地方に展開しても余り支障がないような気がする。
 地方の活性化のための「ふるさと納税」より地方への立地する企業への減税の方が遥かに生産的で然も持続性があると思う。
 その点から言えば、政府機関の地方分散は率先して推進すべきだと思う。
 関東、東海、阪神などの地震災害の復興などより工場や官庁の拡散配置の方が遥かに、経費がかからず然もより効果が大きいと思うのだが。

[守屋武昌前防衛事務次官への証人喚問]
 防衛省の守屋武昌前事務次官に対する証人喚問が29日、衆院テロ防止特別委員会で行われ、守屋氏が妻とともに、防衛商社「山田洋行」の宮崎元伸・元専務の接待にどっぷり漬かっていた実態が明らかになった。
 守屋さんが悪いのは当然だが、報道の様子を見ていると、「李下に冠を正さず」とか「悪者は良く眠る言うが眠れましたか」とか言いながら訊問する議員がいかにも小者にしか見えず、腹を決めて返答する守屋さんの方が大物に見えて仕方がなかった。
 唯一の例外は最初にポイントだけをついた質問をした深谷隆司委員長だけだった。
 彼なら守屋さんなど高級官僚と十分に渡り合って行けるような気がした。

 この報道を見ながら、議員達を「先生」、「先生」と奉りながら、その実は彼らをいいようにあしらっている官僚達の姿が見えてきたのは私だけだろうか。

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