朝早く、新聞を取りに外へ出る。空を見上げるとたくさんの星が輝きとても美しい。夜明け前の半月がこうこうと輝いている。思わず”冬の星座”を口ずさむ。
「喉の腫瘍は良性だ」と告げられ、健康であることがこんなに素晴らしいとは思ってもみなかった。
昨日までガンだったらどうしようと悩んだこと、不安だらけだったことが嘘のよう。いつもは当たり前と思っていた「息をする。食べる。飲む。見る。聞く。」ことが、改めて素晴らしいことだと気づいた。日常生活のすべてが昨日とは全く趣を変えている。これも皆さまのおかげとあらためて感謝したい。
娘夫婦が病気見舞い?にと、ワインに日本酒、ビールをたくさん下げて久しぶりに訪ねてきた。同じ市内にいながら会う機会がなかなかない。娘夫婦と一緒に食事できることが嬉しくて嬉しくて、ビール、お酒、ワインと手当たり次第でいただいた。楽しい夜だった。素晴らしい夜だった。何を話したかも覚えていない。最後は完全にグロッキイ。
残り少ないこれからの人生。長生きはしたくないといつも言っていながら、命取りとなるであろうガンなどの病気をとても怖がる自分がそこにいる。やっと気付いた。