福岡管区気象台から8日、阿蘇・中岳の1月の火山活動概況の発表があった。このところ噴火は観測されていないが、振幅がおおむね小さな状態で推移していた火山性微動の振幅が、月末から大きくなり、今月に入ってからも間断なく継続しているという。
今月5日午後6時56分に鹿児島市の桜島で爆発的噴火が起きた。気象庁は、火山活動が活発化する恐れがあるとして警戒レベルを2〈火口周辺規制〉3〈入山規制)に引き上げた。テレビに映し出される噴石や火砕流の生々しい映像に恐怖を感じた。もし、それが阿蘇だったらと、熊本に住む者としては他人ごとではない。
(さくら島の噴火・熊日新聞)
九州では最近火山活動が活発になっている。
宮崎気象台が8日。宮崎県えびの高原にある霧島連山・硫黄山(1310㍍)の周辺では、マグマや熱水の移動を示すとされる火山性微動が連続して発生していると発表した。
霧島連山・新燃岳(1421㍍)で2011年に本格的なマグマ噴火が発生してから5年が経過した。宮崎気象台によると、この1年の間に噴火はないものの、15年に発生した火山性地震は529回を数え、マグマなどの移動を示すとされる火山性微動も観測されている。
そのほか、全島避難となったトカラ列島、口永良部島の新岳、諏訪之瀬島の火山活動もまだ続いている。地震や台風、大雨や津波など大きな災害をもたらす天災地異は恐ろしいが、いつ起こるかわからない火山情報も気になってしまう。