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「春一番」、言葉の発祥地は壱岐の島

2016-02-13 11:45:33 | 日記

 東京や四国で「春一番」が吹いた。春一番は、季節が冬から春へと変わる時期に初めて吹く暖かい南寄りの強い風のこと。

 具体的には2月4日の立春から3月31日ごろの春分までの間に、日本海で低気圧が発達し、毎秒8㍍以上の南の風が吹き、気温が上がる現象のことをいい、この強い風は、竜巻などの突風を伴うこともあり、注意が必要だ。

 この日、熊本でも南から暖かい湿った空気が流れ込み、日中の最高気温は21℃と4月下旬並みの陽気となった。

 思い出話になってしまうが「春一番」が吹いたと聞き、長崎県の壱岐に転勤した時のことを思い出した。

 当時、壱岐は玄界灘に浮かぶ「夢の浮島」と呼ばれ、博多から海上74㌔、船で2時間30分のところにある人口約4万人の離島。(今は人口減で3万人近くに減っている。また、博多から高速船が出ていて30分ほどで行けるそうだ)

 島の東側は白砂青松の地、白い砂浜と青い海が幻想的な世界を作りだし、西側は対照的に断崖絶壁がつらなり、白い大きな波が岩をかみたくましい限りだ。島の人たちは私たち転勤者を〝旅の人”と呼び、島の人々の生活の中に、暖かく自然に包み込んでくれた。壱岐は素晴らしいところだった。

 気象用語では、春先に吹く強い南風のことを「春一番」というが、実はこの言葉の発祥の地が壱岐であることを、壱岐に来て初めて知った。壱岐の玄関口、郷ノ浦港入口の元居公園には、船の形をした「春一番の塔」が建っている。

 1859年(安政6年)に、この強い風を受けた影響で、大勢の地元漁師が遭難した。海と共生する壱岐の人々に自然の怖さを忘れないようにとの思いを込めてこの碑は昭和62年に建てられたそうだ。

 春一番が吹いた日は気温が上昇し、翌日は西高東低の冬型の気圧配置となり寒さが戻ることが多いという。春一番が吹けば、本格的な春はもうすぐやってくるだろう。待ち遠しくてしようがない。