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長崎のお菓子「寒菊」

2016-02-27 11:51:50 | 日記

 夜遅く玄関のチャイムが鳴った。出てみると、日頃は忙しくめったに来ない娘夫婦が立っていた。長崎に行った帰りのご訪問。お土産に長崎のお菓子「寒菊」を届けに来たという。

 

 から党でありまた甘党であるわたしが「寒菊」を好きなことを娘達はよく知っている。「寒菊」は長崎市諏訪町の岩永梅壽軒のお菓子だが、春先にならないと食べられない。

 

 長崎にはおいしいお菓子がたくさんある。特に有名なのは長崎カステラ。

 もうすぐ〝ひな祭り”だが、長崎でひな祭りに欠かせないのは「桃カステラ」。和菓子店はもとより洋菓子店にも桃カステラがずらりと並んでいる。茂木の「一口香」も全国的に名がしれている。中華街では「よりより」が店頭に並んでいる。  

 「寒菊」のおいしさを一部の土地の人は知っているのだが、全国的な知名度は割と低い。転勤で長崎には1年ほど住んだことがある。その時に「寒菊」の抜群のおいしさを初めて知った。春とともにやってくる「寒菊」の季節が待ち遠しかったものだ。

 「寒菊」は中国より渡来したといわれる素朴で上品な長崎伝統の干菓子。

 形は菊の花や葉を、白さは雪または霜をあらわしているといわれ、冬場に仕込んだ寒餅を焼き、しょうが入りの砂糖蜜を数回かけて乾燥させ仕上げるのだが、製造には歳月をようするとのこと、それも年に7回しか製造出来ないという。そのため、販売は予約に限り、それもいつできるか分からぬ時の予約、よその土地ではなかなか手に入りにくい仕組みとなっている。店頭で直接販売するのはほんのわずか。

 熊本に来てから30数年がたつたが、「寒菊」に巡り合う機会は全く減った。

 お土産をありがとう。嬉しかった。おいしいお茶と、懐かしくおいしい「寒菊」をいただきながら、老人夫婦の会話が久しぶりに弾みました。