６月に入って青空の広がる晴れた日が続く。この天気しばらくは続きそうだ。昨年の梅雨入りは九州南部、北部ともに６月２日だったが、今年の梅雨入りはどうも遅れそうだ。
一連の地震で熊本城は瓦が落ちたり、石垣が崩れたりする大きな被害を受け、今も敷地の大半が立ち入り禁止となっている。熊本城は街のシンボル。地震の後、中止されていた熊本城のライトアップが６月１日から再開され、暗闇の中に勇壮な天守閣が再び浮かび上がった。「がまだすばい・くまもと」「まけんばい・くまもと」このあかり被災者をどんなに力づけることだろう。
熊本城の一角に位置する藤崎台球場は高校球児のメッカ。今回の地震による球場の損壊は痛々しい限り。供用再開の目途がたたないという。夏の甲子園大会予選は八代県営球場と山鹿市民球場で行われるそうだ。高校野球大ファンの老人夫婦、高齢のためマイカーを廃車したが遠くの野球場には出かけられない。残念ながら今年はテレビの前の特等席で応援することとなりそうだ。何だがわびしくなってくる。
地震のため一部閉店中だった県内唯一のデパート「鶴屋百貨店」が、６月１日から全店で再開した。６階では北海道展が開催され、待ちかねたお客がドット詰めかけた。その賑わい、地震発生前の風景を思いださせる。
県内のほとんどの河川でアユ釣りが解禁された。人吉市の球磨川では多くの釣り客がアユの感触を楽しんだそうだ。人吉には転勤で３年ほど住んでいたことがある。アユは香魚。この時期、しお焼きやせごししたアユを肴に嗜む球磨焼酎の味はなんとも言えず、甘露・甘露。今思い出すだけで舌なめずりしたくなる。
安倍総理が首相官邸で記者会見し、来年４月に予定していた消費税率１０％への引き上げを２０１９年まで２年半、再延期すると正式に表明した。夏の参院選は６月２２日公示、７月１０日に投開票することも表明。野党は内閣不信任決議案を提出したが、与党は数の力で否決。安倍総理の２枚舌ともいわれる２回目の増税延期。財政再建と社会保障の一体改革は遠のくばかり。この国の将来はいかようになるのだろうと不安がよぎる。