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熊本城の崩れた石垣の石材撤去作業が始まった

2016-06-09 19:59:52 | 日記

 熊本地震で被災した熊本城の表面積79000㎡の石垣のうち完全に崩れ落ちたのは8千㎡以上にのぼり、それを含め全体の3割の積み直しが必要であることが市の調査で分かったそうだ。

 今月3日から、地震で崩れ落ちた熊本城の石垣の石材の撤去作業が始まった。撤去した石材は1個ずつトラックに乗せて城内にある石置き場に運び、1つ1つの石材に番号をつけて保管するという。大変な作業だ。緊急を要する石垣の撤去は、2カ月ほどかかるという。復旧にかかわる必要な費用や期間の見通しは立っていないそうだ。「百間石垣後ろ跳び」のことわざで知られる「百間石垣」の約2200個の石材撤去作業もこれからだ。

 熊本城の北側、城内を突き抜ける石垣に面した市道は、地震発生以来通行止めとなっている。この市道は市民の大切な生活道路。私ごとではあるが、娘はこの道を通って毎日職場に通っていた。地震の前は10分程度で職場についていたそうだが、通行禁止となってからは城の周囲を走るバスで通うため通勤時間が40分ほど増えたそうだ。城を取り巻くように走る幹線道路は、迂回するマイカーで大混雑をていしているという。石材の撤去作業を終え通行可能となるのは9月ごろの見込みだそうだ。開通が待ち遠しい。

 余震活動は今も活発だ。今日も何回かドンと下から突き上げる大きな揺れがあった。政府の地震調査委員会は熊本地震について「熊本、阿蘇地方で震度6弱程度の大きな余震が発生する可能性は低下した」とする評価を発表した。その上で「震度5弱程度の余震にはおおむね1か月は注意が必要だ」とある。震度6弱が震度5弱に変わったことは、震度の差1であっても嬉しいことだが、それでもまだ不安は消えない。

 熊本城の復興には膨大な時間とお金が必要という。現在の試算では完成までに50年、費用は350億円を超えるという。復興した雄大な熊本城をぜひ見たいと願うのだが、残り少ない人生、多分その願いはかなうまい。