心配された全国高校野球熊本県大会の組み合わせ抽選会が23日に開かれ、県内の63チームが抽選に参加した。
主会場となる藤崎台県営野球場は熊本地震で大きな被害を受け、利用できるどうかこれまで不安視されていたが、どうやら外野の入場を制限するなどの措置で使用できるようになり、大会日程と会場がつい先日決まったばかりだ。
高校野球、大ファンの老人夫婦。藤崎台野球場で大会が開かれることとなり、あきらめていた球場での応援が今年もできると一安心。また、楽しみが復活する。
開会式は7月10日主会場の藤崎台県営球場で。そのほか県営八代球場、山鹿市民球場でも試合が行われる。県代表の決まるのは7月24日となっている。
最大震度7の揺れが襲った熊本地震で多くのチームは、その後始末やボランティア活動等のため数週間から1カ月ほどは練習ができない日が続いたという。
例年より少し遅れて始まる今大会だが、各チームは十分な練習や野球が出来なかった思いを、この大会にぶっつけたいと、被災した仲間や地域の思いを背に熱戦を展開してくれることだろう。できるだけ暇を見て球場へ出かけることとしよう。
今、大学生の孫が所属したチームの1回戦の相手は市内の強豪チーム、八代球場の3日目第1試合で対戦する。ぜひ応援に行きたいのだが、何しろ愛車を手放したことから、遠くの球場に出かけることができない。残念だが1回戦の勝利を期待し、藤崎台に帰ってくる日を待っことにしよう。
さらにうれしいニュースがある。熊本県高野連が、7月10日から開幕する熊本大会について、決勝までの62試合の入場を無料(例年は500円)にすると発表した。熊本地震からの復興に向け、高校野球で被災地を元気づけるとともに、球場でより多くの声援を送ってもらうためだとある。
応援合戦も華やかなことだろう。まずは大会の成功お祈りすることとしよう。