持病といっては何だが、42歳の時に十二指腸潰瘍で大出血し2カ月近く入院した。それからは2,3年ごとに出血を繰り返す。そのたびにといっては何だが、「止血の手術」を受けたり「輸血」を受けたりすることとなる。
潰瘍は空腹時などにひどい痛みを伴うというが、不思議なことに普段は痛みを全く感じない。だが、ある日突然、深夜を問わずに出血したことは度々。まるで、北朝鮮のミサイル発射のようなものだ。
最近では3年前の10月に出血し入院した。退院してからは、毎日、予防のための胃薬を飲み続け、1年に1度は必ず内視鏡の検査を受けている。
8月に、地域医療センターで胃カメラの検査とがんの組織検査を受けたが、組織検査の結果はまだ聞いていなかった。
今朝は小雨が降っていたが、薬をもらうため、かかりつけのクリニックで診察を受けることとした。薬はいつも35日分を処方していただいている。
「組織検査の結果はどうでした」とドクターにおたずねすると、ドクターは「異常ありませんでした」とニッコリされ、「胃薬は今まで通り続けてください。続ける限り、出血することはまずないでしょう」と付け加えられた。
新町の電停前に長崎次郎書店の古い建物がある。建物は国の重要文化財に指定され、2階は喫茶室となっている。その建物の入り口に、花嫁さんと花婿さんが向かい合って立っている。
組織検査の結果を聞いて嬉しくなったわたし。身も心もはればれ。ウキウキしてくる。通りがかりに眺めた花嫁さんと花婿さんに、幸せのエールをおくりたくなってきた。