非常に強い 台風18号が強い勢力を保ったまま熊本を直撃しそうだ。通過するのは7日午前9時ころという。朝から老人夫婦は、その対策に追われている。
まずは雨戸を閉める。庭の植木鉢は、安全と思われる庭の隅に移動させる。庭に散在する小物類は家の中に入れる。まどガラスをガムテープで補強。大きな門扉をひもで固定させる。熊本地震の体験だが、断水に備えペットボトルの水を買った。困るのはトイレの水、浴槽に水を張った。懐中電灯の電池も変えた。若干の食料品も確保した。思いつくかぎりの対策だが、老人夫婦にとっては大変な作業。腰が痛くなってきた。
台風は怖い、願わくば台風は熊本を避けてほしいのだが今度ばかりはダメなようだ。後は運を天にまかせるだけ。
台風の通過する17日は、肥後一国の宗廟である熊本の大鎮守、藤崎八幡宮例大祭の最終日。その最終日に行われる神幸行列が祭りのクライマックス。
その中で観客の注目を集めるのは、神輿に付き従う「随兵(ずいびょう)」と「飾り馬(かざりうま)」の奉納行列。「飾り馬」には65団体、14,650人の勢子が参加を希望している。
神社は台風の接近で、今年の神幸行列を10月9日に延期すると発表した。嵐の前の静けさとはいうものの、今も遠くから「どうかい、どうかい」の掛け声と、太鼓やラッパの音が聞こえてくる。なにか、神幸行列の延期を残念がっているようにも聞こえる。